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河野克典(バリトン)

「冬の旅」に聴くモノオペラ的な世界観  歌曲の分野でも丁寧な活動を重ねる河野克典。人生の旅にもなぞらえるリサイタルシリーズ『歌の旅』の第4回は「冬の旅」。「バリトン歌手に欠かせないレパートリーの…」と言いかけた問いを、「もちろん女声よりも男声が、それも低い声の歌手が歌うことが多いですが」と、やんわり遮って続けた。 「バ…

市原 愛(ソプラノ)

若き歌姫が選んだテーマは“歌”と“翼”  名門トリノ王立歌劇場の来日公演(20 13年)に参加して注目を集め、今年は錦織健が手掛けたモーツァルト《後宮からの逃走》の全国ツアーでブロンデ役で聴衆を魅了。そんな人気ソプラノの市原愛が待望のデビューCDをリリースした。  「子どもの頃、ディズニー映画に出てくる小鳥たちの歌声が…

池田昭子(オーボエ)

 NHK交響楽団の池田昭子(オーボエ)を中心に、読売日本交響楽団首席の倉田優(フルート)、セントラル愛知交響楽団1st奏者の箱崎由衣(クラリネット)、新日本フィルハーモニー交響楽団首席の河村幹子(ファゴット)、そして、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席の豊田実加(ホルン)と女性の名手ばかり5人で結成された木管五重奏団「…

上原正敏(テノール)

 リリコ・レッジェーロの甘く高音域に秀でた声を持ち、7月には東京オペラ・プロデュースによるアルファーノ《復活》公演(日本初演)のディミトリ役でも注目を集めた人気テノール、上原正敏。最新アルバム『赤い靴』は、岩河智子の編作『おとなのための童謡曲集』による意欲作。室内楽の名手・大須賀恵里がピアノを務めた。 「岩河さんの編作…

ステファン・グールド(テノール) 新国立劇場《ラインの黄金》

 新国立劇場《ニーベルングの指環》の新プロダクションでは、現代を代表するヘルデン・テノール、ステファン・グールドが向こう3年間、4部作全てにわたって出演するのも大きな話題だ。世界一のジークフリート歌いとして揺るぎない地位を築いたグールドだが、意外やジークムント役はコンサート上演で数回歌っただけ。これに全くの初役となるロ…

ナタリー・シュトゥッツマン(指揮)

歌手として恵まれた今こそ指揮者への道を  当代随一のコントラルト歌手ナタリー・シュトゥッツマンは、近年指揮者としてのキャリアを築きつつある。2009年に「オルフェオ55」という室内オーケストラを創設し、自ら指揮台に立っており、日本でも水戸室内管や小澤征爾音楽塾などで指揮を披露している。そして遂にこの9月、新日本フィルの…

ベンジャミン・グローヴナー(ピアノ)

UKからの新星が魅せるピアニズム  英国ピアノ界期待の星、ベンジャミン・グローヴナー。神童として早くから注目された彼は、英国王立音楽アカデミーで学び、19歳の頃BBC響との共演でBBCプロムスに初登場。今年は同音楽祭ラストナイトへの出演も決まっているそうで、この23歳の青年への注目度の高さがうかがえる。  そんなグロー…

反田恭平(ピアノ)

圧倒的なリスト演奏を聴かせる驚異の新鋭登場!  リストの音楽が放つ強烈な志向性を、圧倒的な構築力と詩情をもって表出するピアニストが現れた。反田恭平、20歳。7月22日、日本コロムビアからリリース予定のデビュー・アルバム『リスト』は、リスト後期の「水の上を歩くパオラの聖フランチェスコ」を軸に編まれた作品集。音楽が血潮を吹…

日下紗矢子(ヴァイオリン/ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラ・リーダー)

アンサンブルのバランスの良さが魅力です  ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団と読売日本交響楽団のコンサートマスターを兼任し、ドイツと日本を往復する日下紗矢子。2009年からはコンツェルトハウス管のメンバーで構成されるベルリン・コンツェルトハウス室内管弦楽団のリーダーも務めている。大好評を博した13年の初来日に続き、こ…

平野公崇(『目で聴く 耳で観る 即興コンサート』監修)

“ギリギリの芸術”をリアルタイムで体験  七夕の晩に、東京芸術大学と洗足学園大学の学生と卒業生によるコンサートが開催される。題して『目で聴く 耳で観る 即興コンサート』。チラシに書かれた出演者には、音楽学部に加え美術学部の学生と卒業生、そして「ピアノ、歌、尺八、琴、ヴァイオリン、サックス、建築、日本画」とある。これは一…