ヴァイオリニスト HIMARI が2025年3月ベルリン・フィルの定期公演に出演

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団は、4月23日に2024/25シーズンのラインナップを発表。指揮者・山田和樹の登壇とともに、現在12歳のヴァイオリニスト HIMARI が2025年3月の同楽団定期公演でソリストに抜擢されたことが明らかになり、話題を呼んでいる。

HIMARI ©Hitoshi Iwakiri

 3月20日から3日間にわたり、87歳の巨匠ズービン・メータの指揮で、ヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第1番を演奏する。公演時には13歳を迎えており、年の差74歳の共演が実現することになる。

2025.3/20(木)、3/21(金)、3/22(土) ベルリン・フィルハーモニー
ズービン・メータ(指揮)
ウェーバー:「オベロン」序曲
ヴィエニャフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 嬰ヘ短調 op.14(ヴァイオリン:HIMARI)
シューベルト:交響曲第8番 ハ長調「ザ・グレイト」D944
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/concert/calendar/55647/

 HIMARI は2011年生まれ。幼少期から才能を発揮し、わずか6歳でプロのオーケストラと共演。一昨年には史上最年少でフィラデルフィアの名門カーティス音楽院に合格し、現在アイダ・カヴァフィアンに師事している。2021年には第15回リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際ヴァイオリンコンクールで史上最年少で特賞グランプリ(第1位を上回る)。2023年にはモントリオール国際コンクール MINI VIOLIN で「Public Award」を受賞するなど、国際コンクールで実績を重ねている。今年2月には、ドイツの大手音楽事務所 KD SCHMID との契約が報じられており、今後の国際的な活躍が期待される。

 HIMARI のコメントは以下の通り。

大好きなベルリンフィルと共演できることが決まり、とっても嬉しいです! Wieniawskiの協奏曲1番は難曲で知られているヴァイオリン協奏曲ですが、メロディーの美しさや哀愁を帯びたフレーズなど、ヴァイオリンらしいところがたくさんつまっている曲です。オーケストラパートもフルートや木管楽器との絡みもあって美しいです。聴きにいらしてくださった皆様にヴァイオリンの魅力を味わってもらえるよう、来年に向かって様々な経験ができたらと思っています。マエストロ メーターと舞台の上でコミュニケーションが取れるように頑張ります。どうぞ皆様、楽しみにいらしてください! ベルリンの街に行けること今からとてもワクワクしています!

HIMARI

 このゴールデンウィークには、金沢のガルガンチュア音楽祭に出演するほか、5月のオックスフォード・フィルの日本ツアーのソリストを務める予定。

HIMARI オフィシャルサイト
https://himari-info.com

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