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稲岡千架(ピアノ)

ピアノ・ソナタ全曲演奏を通してモーツァルトの人生と音楽の変遷を辿りたい  稲岡千架のピアノは、朗らかで気品あふれるモーツァルトの世界へと瞬時にいざなってくれる。3年前にCD『ロンド ソナタ』をリリース後、稲岡はモーツァルトのソナタ全集に取り組むことを決意した。第2・3弾となる『バリエーション ソナタ』(第11番K.33…

加耒 徹(バリトン)

厳選したイギリス・ドイツの歌曲で魅了する1時間  オペラや歌曲のステージで、いま最も注目される邦人バリトンの一人が福岡県出身の加耒徹である。彼の歌を聴くたびに驚かされるのが、引き締まった体躯から溢れ出る「抜群の声の潤いと厚み」。7月に出演予定のHakuju Hall「リクライニング・コンサート」に向けて、じっくり語って…

西本夏生(ピアノ)

身体感覚を刺激するヒメノの「リズム・エチュード」を世界初録音  西本夏生は東京藝術大学大学院を経てカタルーニャ高等音楽院、カステジョン高等音楽院を修了。特にスペイン音楽の演奏と普及に注力している彼女が初のソロ・アルバムとして選んだ作品は、スペインの作曲家、パスカル・ヒメノの「演奏会用リズム・エチュード 第1集・第2集」…

横山 奏(指揮)

音楽を心から楽しみ、謙虚に向き合う若きマエストロ  2018年の第18回東京国際音楽コンクール〈指揮〉は、沖澤のどか、横山奏、熊倉優という、今後日本の指揮界を担っていくであろう、注目の俊英たちが上位3人に並んだ。このとき「聴衆賞」を受賞したのが第2位の横山奏。本選のエルガー「エニグマ変奏曲」での高い集中力と心のこもった…

ゴウ理紀也(ヴァイオリン/マルメン弦楽四重奏団)

2つの国際コンクールを制した才気あふれるクァルテット  2019年6月にフランスのボルドー、9月にカナダのバンフと、トップクラスの国際弦楽四重奏コンクールで連続優勝を果たし、いま最も勢いのある若手団体の筆頭格と言えるのが、イギリスを拠点とするマルメン弦楽四重奏団である。今夏にはボルドーの「優勝記念ツアー」として初来日し…

仲道郁代(ピアノ)

音楽家の「十字架」に深く思いを込めて  ピアニスト・仲道郁代が自身の演奏活動40周年と、ベートーヴェンの没後200年を迎える2027年に向けて継続中のプロジェクト「Road to 2027」。第3回は、彼女が「十字架のソナタ」と呼ぶベートーヴェンのピアノ・ソナタ21番「ワルトシュタイン」を軸としたプログラムが演奏される…

沼尾みゆき(ミュージカル女優)

 劇団四季で数々の有名ミュージカルに主演、退団後もミュージカル界で活躍を続ける沼尾みゆきが、作曲家・編曲家・ピアニストの徳永洋明とデュオ・リサイタルを行う。Hakuju Hall名物のリクライニング席を使用したシリーズ「リクライニング・コンサート」の一環で、最大45度シートを倒した状態で二人の丁々発止を楽しむことができ…

デイヴィッド・ハリントン(クロノス・クァルテット芸術監督/ヴァイオリン)

民族やジャンルの壁を越え活躍する“闘う弦楽四重奏団”  1973年の結成以来、半世紀近くにわたるボーダーレスな活動をとおして弦楽四重奏のイメージと可能性を更新し続けてきたクロノス・クァルテットが、今年9月から10月にかけて来日公演をおこなう。日本でのコンサートはなんと17年ぶりということもあり、昨年末の情報解禁とともに…

藤井一興(ピアノ)

美術品のように磨き上げた音色で巡るピアノの旅  洗練された宝飾品やガラス工芸作品でアール・ヌーヴォーとアール・デコの2つの様式を切り拓いたルネ・ラリック。フランスとトルコを結び、“走る高級ホテル”と称されるオリエント急行には、彼の調度品が多数あしらわれている。  若き日からパリで学び、フランス的感性による表現に定評のあ…

ミカ・ストルツマン(マリンバ)

バッハにチック・コリア、ジャンルを超えた熱いステージ   アメリカを拠点に活動する日本人マリンバ奏者ミカ・ストルツマンのリサイタルがすごい。基本的に「バッハとジャズ・コンポーザー」というプログラムなのだけれど、そこにはチック・コリアやジョン・ゾーンらの大御所から、注目の新星ジョエル・ロスまで、ジャズ・コンポーザーを中心…