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布谷史人(マリンバ)

マリンバと開く新たな扉  ドイツを拠点に演奏活動を展開し、国際的な評価も非常に高いマリンバ奏者の布谷史人が2月に発表したアルバム『マリンバのための協奏曲集』(独OEHMS CLASSICS)が、反響を呼んでいる。「何を演奏すべきか、迷いの中で見つけた答えでもある」という、様式も雰囲気も全く異なる3つの作品。9月には、収…

野平一郎(ピアノ)

バッハの豊かなアイディアと多様性が凝縮された6曲に挑む  作曲家、ピアニスト、楽譜校訂者、東京藝術大学教授として多岐にわたる活動を通じ、古典から現代までの幅広い音楽を伝え続ける野平一郎。9月13日の公演では、J.S.バッハのパルティータ全6曲を演奏する。なぜパルティータなのか。 「バッハは好きで、平均律クラヴィーア曲集…

泉 里沙(ヴァイオリン)

国際的なセンスとキャリアを備えた瑞々しい逸材の魅力に触れる  ロンドン生まれの泉里沙は、イギリス、日本、ウィーンで研鑽を積み、演奏活動を展開する国際派ヴァイオリニスト。現在はイギリスと日本を主な拠点に、幅広い演奏活動にいそしむ。日本では東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学、大学院で学んでいるが、その前にはロンドンの王立…

北村 聡(バンドネオン)& 徳永真一郎(ギター)

対照的な楽器が呼び起こすスリリングな世界  Hakuju Hallの「リクライニング・コンサート」にバンドネオンの北村聡とギターの徳永真一郎がデュオを組んで登場。この数年のあいだに一気に同世代の旗手に躍り出た北村と、パリ国立高等音楽院で学び、昨年のデビューCD『テリュール』が芸術祭優秀賞を受賞した新鋭・徳永。二人はこの…

イルデブランド・ダルカンジェロ(バスバリトン)

メフィストフェレスという悪魔は常に優雅でなければいけない  オペラ史上屈指の大ヒット作であり、グノーの甘い調べと「愛嬌ある敵役」メフィストフェレスの男の色気が際立つ《ファウスト》。9月にアントニオ・パッパーノ率いる英国ロイヤル・オペラ日本公演でこの悪魔役を演じる美男のバスバリトン、イルデブランド・ダルカンジェロが、音楽…

松田奈緒美(ソプラノ)

ドイツ・リートの美しくも深遠なる世界を伝える  深みある温かな美声と豊かな表現力を武器に、檜舞台で活躍するソプラノの松田奈緒美。五島記念文化賞 オペラ新人賞研修記念リサイタルで、ドイツ・リートをメインに据えたプログラムに挑む。「美しく深遠な世界を、たっぷりと味わっていただきたい」と松田。本場仕込みの繊細な言葉の扱いも、…

武久源造(チェンバロ/フォルテピアノ)

鬼才の「適正律クラヴィーア曲集」全曲録音、ここに完結  バッハの「平均律クラヴィーア曲集」は鍵盤音楽の最高峰。日本を代表するピリオド鍵盤楽器奏者の一人、武久源造は、だからこそ唯一無二の録音にしたかったと言う。  まず、原題のドイツ語本来の意味からタイトルを「適正律クラヴィーア曲集」と訳した。そして、例えば第1集には第1…

ファビオ・ルイージ(指揮)

夏の松本で指揮者人生初の《エフゲニー・オネーギン》を振る  ファビオ・ルイージが今年もまたセイジ・オザワ 松本フェスティバルに出演する。サイトウ・キネン・フェスティバル時代の《ファルスタッフ》(2014年)に始まり、15、16、17年に続く、5回目の登場だ。 「メトロポリタン歌劇場にいた時、突然、マエストロ・オザワから…

齋藤真知亜(ヴァイオリン)

6人が本当に噛み合ったものを表現したかった  NHK交響楽団のべテラン・ヴァイオリン奏者・齋藤真知亜を中心とする「マティアス・ストリングス」の新譜は弦楽六重奏。シェーンベルクの「浄められた夜」とブラームス「弦楽六重奏曲第1番」のカップリングによる一枚だ。 「六重奏に作品が少ないというのは、やはり四重奏のほうがバランスが…

西脇義訓(指揮)

従来の常識を覆すオーケストラ、この9月再びオンステージ  指揮者・西脇義訓が2013年に創設した「デア・リング東京オーケストラ(DRT)」が、9月に第2回公演を行う。  西脇の名を知る読者は多くないかもしれない。長くクラシック・レコード界でプロデューサーとして活躍したベテラン。その一方でアマオケの指揮者としても精力的な…