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工藤重典(フルート)& 福田進一(ギター)

初共演から41年――気心知れた二人が奏でる心地のよい音の旅  工藤重典と福田進一。フルートとギターの名手二人のデュオ・アルバム『音の旅~夜明けのセレナーデ〜』が10月にリリース。つねに楽しい二人に話を聞いた。 福田「今回のアルバムはごった煮(笑)。あまり冒険的なコンセプトはないです」 工藤「進ちゃんに任せたので、僕はよ…

堀米ゆず子(ヴァイオリン)

バッハの無伴奏には人生の喜び、諦め、輪廻が描かれています  長期間にわたる審査など、最難関と言われるエリーザベト国際音楽コンクール。そのヴァイオリン部門で1980年に日本人として初めて優勝を飾ったのが堀米ゆず子だ。それから40年。ずっと世界の第一線で活躍を続けてきた彼女にとって節目の年に、それを記念して兵庫県立芸術文化…

河野智美(ギター)

音楽の揺るぎなく信じられる力、そして祈りを込めて  これまでにリリースしたCDがどれも高い評価を得ているギタリスト河野智美のニュー・アルバムは「アランフェス協奏曲」に「ある貴紳のための幻想曲」という協奏曲2曲のカップリング。今年1月のサントリーホールでのライブ録音だ。 「コロナの影響が出る直前でした。オーケストラはもち…

三宅麻美(ピアノ)

ロマン派音楽の系譜をたどる新たな旅路へ  東京藝術大学を卒業後、ベルリン国立芸術大学およびイモラ国際ピアノアカデミーで研鑽を積んだピアニストの三宅麻美。国内外でソリスト、室内楽奏者として目覚ましい活躍を見せる彼女は、ショスタコーヴィチの『24の前奏曲とフーガ』全集CDを日本人で初めて発売し、注目を集めた。その後もベート…

成田達輝(ヴァイオリン)

過去と現在の傑作を行き来する聴取体験の中で、今ここに生きている実感を  「この半年間、時間の流れ方が一気に変わりました。コンサート一本一本がとても貴重でありがたく、凝縮して取り組むことができています」  落ち着いた口調で、力を込めて語る成田達輝。来たる10月27日の浜離宮ランチタイムコンサートでは、敬愛する一柳慧の作品…

及川浩治(ピアノ)

ベートーヴェンの「運命」が僕を救ってくれたのです  ベートーヴェン生誕250年の今年、及川浩治が交響曲第5番「運命」(ピアノ版、リスト編)を全楽章演奏するリサイタルを行うことになった。前半はJ.S.バッハ、ショパン、エルガー、リストなどの名曲が組まれている。 「『運命』は生まれて初めて録音で聴いた音楽で、父がレコードを…

岸上 穣(ホルン)

“二刀流”の名手が挑む難曲揃いのプログラム  30代半ばながら、東京都交響楽団で10年以上のキャリアをもつホルン奏者の岸上穣が東京オペラシティのB→Cに出演。前半では、なんとナチュラルホルンも披露する。 「オケの生活に慣れてきて将来を考える余裕がでてきた頃に、山形交響楽団のブラスセクションが古楽器で演奏しているのを知っ…

須川展也(サクソフォン)

バッハの素晴らしさを皆さんと繋ぐサクソフォン奏者!  サクソフォン界の牽引者・須川展也が、バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ全3曲のCDをリリースし、コンサートも行う。須川初となる完全無伴奏の録音は、満を持しての挑戦だ。 「バッハの無伴奏ヴァイオリン曲は子どもの頃から大好きでしたが、演奏には至らず、ただ憧れの存在…

彌勒忠史(演出)

ひとつの空間で呼応し合う能の名作と20世紀オペラ  誘拐された我が子を追って、母が独り、東国の川岸に辿り着く…英国の作曲家ブリテンが、能『隅田川』の物語に突き動かされて、「西洋音楽で再創造」したオペラ《カーリュー・リヴァー》。この秋、能とオペラが連続上演されるとのこと。オペラを演出する彌勒忠史が、和と洋が結び合う世界を…

安田謙一郎 & 藤村俊介(チェロ・クァルテットK)

名手たちの個性が輝く、チェロ四重奏アルバム  伝説的なチェリストであるカサドやフルニエに師事し、国内外で活躍を続けるチェリストの安田謙一郎。彼を中心に、その門下生であり、現在NHK交響楽団のフォアシュピーラーの藤村俊介、同楽団の首席を33年務め、現在はソリストとして活躍する木越洋、そして同楽団の注目の若手である宮坂拡志…