トピックス

【ゲネプロレポート】東京二期会《サムソンとデリラ》

 東京二期会が2021年に放つオペラ第1弾は、サン=サーンスの《サムソンとデリラ》。当初20年4月に上演を予定していたが、コロナ禍の影響で21年1月に延期となっていた公演だ。奇しくも今年はサン=サーンスの没後100年。その記念公演でもある。 公演に先立ち1月5日に行われた福井敬、池田香織組の最終総稽古を取材した。 (2…

胸躍る豪華な「クリスマス・オペラ・ガラ」〜TIVVA “on Live ” & “at Home”Opera Concert〜

世界クオリティの演奏を無料配信で愉しむ  2020年ほど演奏の場が失われた年はなかった。新型コロナウイルス禍が音楽界に与えたダメージは計り知れない。だが、新たな発見もあった。一つの典型が、東京インターナショナル声楽アカデミー(TIVAA)が6月6日に行った“オンライン・オペラ・ガラコンサート”だった。コンサートやオペラ…

東京・春・音楽祭 2021 概要発表

 東京・上野を舞台にしたクラシック音楽の祭典「東京・春・音楽祭 2021」が、3月19日から約1ヶ月にわたり開催される。2005年にスタートした同音楽祭は、コンサートホールや美術館などの文化施設が集まる上野を拠点に、国内外の一流アーティストによるオペラ、オーケストラ、室内楽など様々な演奏会が開催される国内最大級の音楽祭…

東京フィルハーモニー交響楽団 2021年シーズン 定期演奏会の聴きどころ

世界のマエストロ4人が織りなす「新しい景色」  オーケストラの年間スケジュールといえば、欧米と同じように9月はじまりか、日本社会に合わせて4月はじまりが定番なのだが、東京フィルハーモニー交響楽団は2020年より1月はじまりに変更。「2020−21シーズン」といったような、年をまたぐ表記を撤廃した。慣習にとらわれることな…

【ゲネプロレポート】東京二期会《メリー・ウィドー》新制作

 11月25日、東京二期会のオペレッタ《メリー・ウィドー》が開幕した。オペレッタ公演は東京二期会の「柱」のひとつであり、《メリー・ウィドー》は《こうもり》に次いで上演回数が多い人気演目だが、今回は令和の時代にふさわしい新制作の舞台だ。11月26日、28日に出演する宮本益光&腰越満美組の最終総稽古(ゲネラル・プローベ)を…

コロナ禍での挑戦〜宮城の学生たちによるベートーヴェン「合唱幻想曲」動画配信スタート

 東北地方で唯一音楽科を有する4年制私立大学である宮城学院女子大学では、コロナ禍の今年9月、音楽科の学生と教職員がベートーヴェン「合唱幻想曲」の多重録音・ 録画に挑戦。ベートーヴェンの生誕250年である2020年に、コロナ禍の影響を受けながらも、真摯に音楽を学ぶ学生たちの前向きなメッセージが伝わってくる動画が制作された…

加藤訓子(パーカッション)〜三善晃の偉大な業績を世界に伝える渾身のニュー・ディスク

 国内外で多彩な活躍を続ける現代最前線のパーカッショニスト・加藤訓子が、英国Linn Recordsとのコラボ10周年を記念したニュー・アルバム『三善晃へのトリビュート ― マリンバ作品集』をリリースした。これは、2013年に世を去った日本を代表する作曲家の一人、三善晃のマリンバ独奏のための全作品と協奏曲を収録した意欲…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《アルマゲドンの夢》〜これぞ日本から世界に発信されるべき新作オペラ

 新国立劇場で、藤倉大の新作オペラ《アルマゲドンの夢》が2020年11月15日に世界初演を迎えた。入国制限緩和のタイミングに間に合い、海外からのキャストや演出家が当初のスケジュールよりも早めに来日し、14日間の自主隔離を実施後、リハーサルを開始。リモートでのミーティングやリハーサルも適宜取り入れつつも、キャストやスタッ…

【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA 2020 特別編《ルチア〜あるいはある花嫁の悲劇〜》

 11月14、15日、NISSAY OPERA 2020 特別編として、日生劇場でオペラ《ルチア〜あるいはある花嫁の悲劇〜》が上演される。公演に先立ち行われた森谷真理組の最終総稽古(ゲネラル・プローベ)を取材した。 (2020.11/7 日生劇場 取材・文・写真:寺司正彦)  もともとドニゼッティのオペラ《ランメルモー…

演出家・田尾下 哲がオペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》映像配信について語る(2)

 ロッシーニ《セヴィリアの理髪師》とモーツァルト《フィガロの結婚》を繋いでひとつの作品にする、という田尾下哲シアターカンパニーによる《セヴィリアの理髪師の結婚》。そもそも田尾下がこのアイディアを思いついたのには、どんな理由があったのだろうか。 「僕は師であるミヒャエル・ハンペから、オペラの演出をする際には必ず原作を研究…