COMPOSIUM 2024 FEATURING Mark-Anthony Turnage
|CONTENTS|
・東京オペラシティの同時代音楽企画〈コンポージアム2024〉(ぶらあぼ5月号記事)・・・・小室敬幸
・INTERVIEW マーク=アンソニー・ターネジ・・・・後藤菜穂子
・特別対談:挾間美帆×小室敬幸 現代音楽とジャズの邂逅 〜ターネジの音楽をめぐって〜【前編】
・特別対談:挾間美帆×小室敬幸 現代音楽とジャズの邂逅 〜ターネジの音楽をめぐって〜【後編】
・コンポージアム2024 リハーサルレポート・・・・小室敬幸
・2024年度 武満徹作曲賞レポート・・・・江藤光紀
マーク=アンソニー・ターネジ(作曲家/2024年度武満徹作曲賞審査員)
Mark-Anthony Turnage, composer / judge
国際的に活躍する作曲家マーク=アンソニー・ターネジは、ここ30年のイギリス音楽界における最も重要なクリエイターのひとりである。
初のオペラ『グリーク』(1986-88)で、ジャズとクラシックを融合させ、モダニズムと伝統との間に独自の道を切り開いた芸術家という評価を早くも確立させた。続いて1989〜93年にはバーミンガム市交響楽団のコンポーザー・イン・アソシエイトをつとめ、《3人の叫ぶ教皇》(1988-89)をはじめとする重要な作品群が書かれている。
オペラでは、『銀杯 The Silver Tassie』(1997-99)がイングリッシュ・ナショナル・オペラで初演、『アンナ・ニコル』(2008-10)はロイヤル・オペラ・ハウスを満員にし、『コラライン』(2015-17)はロイヤル・オペラによりバービカンシアターで初演後、各国で再演されている。
近作として、《Hibiki》(2014)、《リメンバリング》(2014-15)、《シンフォニック・ムーブメンツ》(2017)などのオーケストラ曲、《トレスパス》(2011)、《ストラップレス》(2015)などのバレエ曲、マルカンドレ・アムランのための《ピアノ協奏曲》(2013)、ジャズ・ドラマーのピーター・アースキンをフィーチャーした《アースキン》(2013)、ダニエル・ホープとヴァディム・レーピンのための二重協奏曲《Shadow Walker》(2017)などの協奏曲や、弦楽四重奏曲《Contusion》(2013)、《Shroud》(2016)などがある。
デッカ、シャンドス、EMI、ロンドン・フィル・レーベル等に多くの録音があり、ドイツ・グラモフォンからリリースされた《Scorched》(1996-2001)はグラミー賞にノミネートされている。ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックのフェロー。
2003年までの作品はショット・ミュージックから、以降はブージー&ホークスから出版されている。
5/21|マーク=アンソニー・ターネジ トークセッション
5/21(火)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
[出演]
マーク=アンソニー・ターネジ
沼野雄司(聞き手)
入場無料(自由席/事前申込不要)
5/22|マーク=アンソニー・ターネジの音楽
5/22(水)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
[出演]
ポール・ダニエル(指揮)東京都交響楽団
[曲目]
ストラヴィンスキー:管楽器のサンフォニー(1920年版)
Stravinsky: Symphonies of Wind Instruments (1920 version)
シベリウス(ストラヴィンスキー編):カンツォネッタ op.62a
Sibelius (arr. Stravinsky): Canzonetta op.62a
ターネジ:ラスト・ソング・フォー・オリー(2018)[日本初演]
Turnage: Last Song for Olly (2018)
ターネジ:ビーコンズ(2023)[日本初演]
Turnage: Beacons (2023)
ターネジ:リメンバリング(2014-15)[日本初演]
Turnage: Remembering (2014-15)
5/26|2024年度 武満徹作曲賞本選演奏会
5/26(日)15:00 東京オペラシティ コンサートホール
審査員:マーク=アンソニー・ターネジ
杉山洋一(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団
[ファイナリスト](演奏順)
アレサンドロ・アダモ(イタリア):括弧
Alessandro Adamo (Italy): Parenthesis
ホセ・ルイス・ヴァルディヴィア・アリアス(スペイン):Al-Zahra ── オーケストラのための3つの小品
Jose Luis Valdivia Arias (Spain): Al-Zahra – Three pieces for orchestra
ジョヴァンニ・リグオリ Giovanni Liguori(イタリア):ヒュプノス ── 夢の回想
Giovanni Liguori (Italy): Hypnos – Reminiscenze oniriche per grande orchestra
ジンユー・チェン Jingyu Chen(香港):星雲
Jingyu Chen (Hong Kong SAR): Nebula for symphony orchestra