2025年6月、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の定期公演に山田和樹が客演する。23日、同楽団が発表した2024/25シーズン プログラムで明らかになった。日本人の指揮者が新たにベルリン・フィルを振るのは、2011年の佐渡裕以来、14年ぶりの快挙となる。
以下が公演情報。
2025.6/12(木)、6/13(金)、6/14(土)
レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」
武満徹:ウォーター・ドリーミング (フルート:エマニュエル・パユ)
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 Op.78 「オルガン付」
https://www.berliner-philharmoniker.de/en/concert/calendar/55653/
ベルリン・フィルデビューについて、山田は所属事務所より以下のメッセージを発表している。
来シーズンに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会にデビューできることを心から嬉しく、また光栄に思っています。
ベルリンフィルは世界最高峰のオーケストラであり、その指揮台に立つという意味は私の指揮者人生にとって特別な輝きを放つことになります。
オファーをいただいた瞬間は、驚きと喜びから自然に声をあげたほどでしたが、その5秒後には、果たして自分に務まる役なのだろうかと、すぐにプレッシャーに襲われました。
しかし、時間が経つにつれて、自分の中でも少しずつ受け止められるようになってきました。それは、周りの方々の応援に支えられてるからこそであり、改めて皆さんから沢山の勇気をいただいていることに気付かされました。
これまでの日本での活動はもちろんのこと、モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団やバーミンガム市交響楽団との活動なくしては、このチャンスを得られなかったことは確実であり、改めて関係者の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。
また、ベルリンフィルのデビューの前後には、アメリカのメジャーオーケストラへのデビューが続きます。こちらもまた身の引き締まる思いです。与えられたチャンスに対して、精一杯頑張ることが出来ればと思います。
演奏家という職業の中で唯一、自ら音を発さない指揮者という立場は、周りの方々の協力や助けなくしてはその役割をまっとうできない性質を強く持っています。日頃から応援してくださっている方々への感謝の念を忘れず、大舞台での経験を次に生かせるよう、精進を続けて参ります。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
山田和樹は、1979年神奈川県生まれ。2009年第51回ブザンソン国際指揮者コンクールでの優勝以来、国内のみならず海外においても目覚ましい活躍を続けている。2012年~2018年スイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者、2016/17シーズンからモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督、2023年からはバーミンガム市交響楽団の首席指揮者兼アーティスティックアドバイザーを務める。また、5月にはアメリカの名門 シカゴ交響楽団へのデビューが予定されている。
Berliner Philharmoniker
https://www.berliner-philharmoniker.de
《山田和樹 国内の公演情報》
RMF & 山田和樹 グローバル プロジェクト
山田和樹指揮 モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 ピアノ:藤田真央
2024.5/27(月)、5/28(火)各日19:00 サントリーホール
2024.5/31(金)18:30 ロームシアター京都
曲目
【5/27】
ベートーヴェン:序曲「コリオラン」 op.62
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14
【5/28、5/31】
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op.78,R.176 「オルガン付」
他公演
5/25(土) 兵庫県立芸術文化センター(ABCテレビ06-6453-6000)
5/26(日) 千葉県南総文化ホール(0470-22-1811)
5/30(木) 愛知県芸術劇場コンサートホール(CBCテレビ052-241-8118)
6/1(土) 横浜みなとみらいホール(神奈川芸術協会045-453-5080)