インタビュー

藤原道山(尺八)

尺八をクールでかっこいい楽器だと思ってもらいたい  伝統的な楽器であればあるほど、多くの人を驚かす意外性やアイディア、覚悟、そしてもちろん、それを支える演奏技術などがすべて作用したときに独自の世界を築き上げることができる。2001年、尺八というあまりにも決められたイメージで捉えられがちな楽器を手にCDデビューを果たした…

北村朋幹(ピアノ)

作品自体を純粋に見つめ、その心情に寄り添う  作品への知的なアプローチが光る北村朋幹のピアノ。今度の浜離宮ランチタイムコンサートでは「音自体に惹かれる曲ばかりを、心赴くままに選曲」したという。 「『夕闇の中、夢見心地で鍵盤の上で指を遊ばせているうちに、つい旋律を口ずさんでしまう』というシューマンの言葉があります。メンデ…

金子三勇士(ピアノ)

常に可能性を探し、挑戦を続けるピアニスト待望のリサイタル ベートーヴェン・イヤーに挑む渾身のプログラム  新型コロナウイルス流行によるコンサートの中止・延期が続く中で、金子三勇士はSNSを通じて演奏映像や自粛生活の写真を公開。さらにnoteでは文章による近況報告をし、思いがけない災厄に疲弊していた人々を楽しませ、勇気づ…

高橋 維(ソプラノ)

変身願望の強いソプラノがルチア像をどう歌い演じるのか、必見の舞台  ソプラノの高橋維は、《魔笛》の夜の女王や《天国と地獄》のユリディスといった役柄で評価される、冴えた響きの美声でコロラトゥーラの技を操る期待の新星である。この11月には、日生劇場のドニゼッティ《ランメルモールのルチア》で政略結婚の犠牲になるヒロインのルチ…

稲岡千架(ピアノ)

ピアノ・ソナタ全曲演奏を通してモーツァルトの人生と音楽の変遷を辿りたい  稲岡千架のピアノは、朗らかで気品あふれるモーツァルトの世界へと瞬時にいざなってくれる。3年前にCD『ロンド ソナタ』をリリース後、稲岡はモーツァルトのソナタ全集に取り組むことを決意した。第2・3弾となる『バリエーション ソナタ』(第11番K.33…

加耒 徹(バリトン)

厳選したイギリス・ドイツの歌曲で魅了する1時間  オペラや歌曲のステージで、いま最も注目される邦人バリトンの一人が福岡県出身の加耒徹である。彼の歌を聴くたびに驚かされるのが、引き締まった体躯から溢れ出る「抜群の声の潤いと厚み」。7月に出演予定のHakuju Hall「リクライニング・コンサート」に向けて、じっくり語って…

西本夏生(ピアノ)

身体感覚を刺激するヒメノの「リズム・エチュード」を世界初録音  西本夏生は東京藝術大学大学院を経てカタルーニャ高等音楽院、カステジョン高等音楽院を修了。特にスペイン音楽の演奏と普及に注力している彼女が初のソロ・アルバムとして選んだ作品は、スペインの作曲家、パスカル・ヒメノの「演奏会用リズム・エチュード 第1集・第2集」…

古畑祥子(ピアノ)

人々の心に響くショパンを 〜ドイツを拠点に活躍するピアニストが初の日本ツアー開催〜  ドイツを拠点に活躍する実力派ピアニストの古畑祥子が、名古屋・大阪・東京・福島を巡るリサイタル・ツアーを10月に行う。アメリカ、ヨーロッパ各国で高い評価を受ける彼女が、「長くドイツにいる私が、祖国である日本の皆さんへ“何か”を伝えること…

沖澤のどか(指揮)

華やかなフレンチ・プロでオーケストラ定期デビュー!  ベルリンを拠点に創造の翼を広げようとしている沖澤のどかが、来たる9月、新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉第33回の指揮台に立つ。同楽団2020/21シーズンの開幕、その一環を彩る親しみやすいフレンチ・プログラム。《…

横山 奏(指揮)

音楽を心から楽しみ、謙虚に向き合う若きマエストロ  2018年の第18回東京国際音楽コンクール〈指揮〉は、沖澤のどか、横山奏、熊倉優という、今後日本の指揮界を担っていくであろう、注目の俊英たちが上位3人に並んだ。このとき「聴衆賞」を受賞したのが第2位の横山奏。本選のエルガー「エニグマ変奏曲」での高い集中力と心のこもった…