インタビュー

川田知子(ヴァイオリン)

バッハ体験の先にテレマンが見えてきた  2017年にバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の全曲録音を完結させた川田知子が、この6月に昼夜一日で同曲を全曲演奏する。 「バッハの無伴奏作品は、ヴァイオリニストなら誰でも演奏しなければならない曲です。私も10歳くらいからソナタを弾き始め、コンクールなどで…

荘村清志(ギター)

50年を経た今、内面から湧き出る音楽  今年デビュー50周年を迎えたギター界の第一人者・荘村清志。「50歳頃から脱力して弾けるようになり、内面的な表現力が出始めた」と話す彼は、5月にバッハ中心のアルバム『シャコンヌ』をリリースした。 「シャコンヌ(自身の編曲)は、基本的にオリジナル通り。音が減衰するギターでも、声やヴァ…

赤坂智子(ヴィオラ)& 大田智美(アコーディオン)

バッハとピアソラ、それぞれの光と影  とあるプロデューサーの提案で実現した初共演から2年。ヴィオラの赤坂智子とアコーディオンの大田智美による話題のデュオが今春、待ち望まれていたCD『キアロスクーロ─陰影─』を発表した。  「一緒に演奏していると自分の音とアコーディオンの音の区別が分からなくなる瞬間があるんです」と語るの…

エリアフ・インバル(指揮)

“宇宙”と一体化できる音楽  83歳を迎えた今もエネルギッシュにタクトを執るエリアフ・インバル。関わりが深いベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団を率いて、2年ぶりの来日ツアーを行う。 「このオーケストラと出会ったのは1989年、ベルリンの壁が崩れた年です(翌年、東西ドイツが再統一)。当初はいかにも“東ドイツ”のオーケス…

藤原真理(チェロ)

満を持してベートーヴェン全曲に臨む  毎年、自身の誕生日に行われるJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」コンサートや、全国各地で開催されるリサイタルにおいて、藤原真理の音楽は多くの聴き手へ静かに、そして雄弁に語りかける。  リサイタルのプログラムにはベートーヴェンの作品を加えることも多いが、ソナタと変奏曲を集中的に取り上…

森谷真理(ソプラノ)

サロメの言葉には嘘がなく、誠実で女性としての潔さを感じるのです  2006年、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場に《魔笛》の夜の女王で鮮烈なデビューを飾った森谷真理。逞しい声音を鋭く操り、コロラトゥーラ・ソプラノの道をひたすら歩むかと思いきや、19年の彼女はまったく違う境地に到達。日本では、東京二期会で6月に《サロメ》…

ウェールズ弦楽四重奏団

ベートーヴェン全曲に誠実に取り組みたい!  ウェールズ弦楽四重奏団(﨑谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎)が、第一生命ホールでの3年間にわたるシューベルトの後期弦楽四重奏曲のシリーズを終え、今年9月からベートーヴェン・チクルス(全6回)を開始する。彼らは、2017年から1年に一度のペースで、大分のiichiko総合…

【特別公開】フィリップ・マヌリ(作曲) ロング・インタビュー

「ぶらあぼ」5/18発行6月号のClose Up interviewに掲載されたインタビューには収まりきれなかったフル・バージョンをWEBのみで特別公開します。 温故知新が未知の世界を生む  テクノ、エレクトロニカ、ノイズミュージックなど…コンピューターのプログラミングを介して音楽制作をするミュージシャンたちを支える「…

ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)

ベートーヴェン、リストからプレトニョフへ 再び、ピアノを弾くことの喜びを  「ピアニスト=プレトニョフの時代は、ほぼ終わりました」。2012年夏、ロシア・ナショナル管弦楽団を率いて来日したミハイル・プレトニョフは静かに、きっぱりとそう語っていた。一時代を画すほどの名手が──という聴き手の嘆きはしかし、その翌年には晴らさ…

佐々木 亮(ヴィオラ)

「ヴィオラスペース」は自分を成長させてくれた重要なイベントです  ヴィオラの魅力を広め続けてきた「ヴィオラスペース」も今年で28年目。今回は「旅」をテーマに、例年にも増してユニークな演目が並ぶ。そこで中心的存在となるのが、NHK交響楽団首席奏者の佐々木亮である。  佐々木は東京藝術大学卒業後、ジュリアード音楽院に留学。…