インタビュー

小川典子(ピアノ/浜松国際ピアノコンクール審査委員長)

世界に羽ばたくピアニストを浜松から送り出したい  10回目の開催を迎え、世界でますますその存在感を大きくしている浜松国際ピアノコンクール。昨年、同コンクールをモデルとした恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』が直木賞を受賞。今秋は、より幅広い層からの注目を集めた開催となりそうだ。  今回からは、小川典子が審査委員長に就任。1987…

大野和士(新国立劇場オペラ芸術監督・指揮)

新芸術監督が世界に向けて放つ超・話題作  2018/19シーズンから新国立劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士。彼が特に力を入れているのが「日本人作曲家の委嘱シリーズ」だが、早速今シーズン、石川淳の小説を題材に西村朗が作曲した新作オペラ《紫苑物語》が登場する。 「実力のある日本人作曲家に委嘱をし、日本とそして海外でも上…

与那城 敬(バリトン)

この“オペラ・ブッファ”は喜劇? それとも悲劇?  好青年の人物像からドン・ジョヴァンニのようなアンチ・ヒーローまで幅広く演じる与那城敬。その彼が今回、レパートリーに新しい一歩を踏み出すという。それが「醒めた眼で世を見つめる哲学者」ドン・アルフォンソ。モーツァルトの作品で解釈が最も分かれる《コジ・ファン・トゥッテ》は、…

山中千尋(ピアノ)

ジャズに生まれ変わったクラシックの名曲たち  ニューヨークを拠点に活躍するジャズ・ピアニストの山中千尋が、クラシック曲を斬新にアレンジし、自身のトリオで演奏したアルバム『ユートピア』をリリースした。桐朋学園大学を経てバークリー音楽大学に留学、高度な技術に裏打ちされたプレイでファンを魅了する山中だが、当盤はあらゆる音楽や…

加藤訓子(パーカッション)

究極のドラミングを求めて〜世界初!ライヒのドラミングを一人で多重録音  2011年のアルバム『kuniko plays reich』で、ライヒの「カウンターポイント」シリーズ3作品を打楽器用にアレンジし、多重録音によって新たなる作品像を聴かせた加藤訓子。その後もペルト、クセナキス、バッハを発表したLINN RECORD…

青木涼子(能アーティスト)

スペイン現代音楽と能・謡による新たな創造  「日の出づる国」日本と「太陽の沈まぬ国」スペイン。両国の外交関係樹立150周年を記念して、「果てから果てへ」と題されたコンサートが開かれる。スペイン大使館が選んだ二人の優れた現代作曲家、ホセ・マリア・サンチェス=ヴェルドゥとブルーノ・ドッツァが、この日のために新作を書き下ろす…

カタリーナ・ボイムル(ショーム/カペラ・デ・ラ・トーレ主宰)

古楽界に新風を吹き込む管楽器主導のアンサンブル  中世・ルネサンス時代の器楽を専門とするアンサンブルといえば、サヴァール&エスペリオンⅩⅪやプルハー&ラルペッジャータなどが思い浮かぶが、これまでは通奏低音奏者が率いる形が多かったように思う。一方、ドイツの古楽集団カペラ・デ・ラ・トーレは2005年にショーム奏者のカタリー…

長富 彩(ピアノ)

渾身のラフマニノフ、そして数々の名曲たちに浸る一日  近年ますます成熟を深めているピアニストの長富彩が、11月2日に浜離宮朝日ホールにて昼・夜2回公演のリサイタルを行う。ランチタイムは「古典派からロマン派への転遷」と題された名曲プログラム、そして夜はオール・ラフマニノフ・プログラムだ。 「年に一度は、いつもより重い課題…

伊藤祐子(ピアノ)

フランスとイタリアの近現代作品にフォーカス  伊藤祐子は武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後、ドイツ・フライブルク国立音楽大学大学院、ミラノ・ヴェルディ音楽院、さらにベルガモ・ドニゼッティ音楽院にて研鑽を積んだピアニスト。多くの国際コンクールに優勝・入賞を果たし、現在はイタリアを拠点に演奏活動を展開するほか、同地の音楽院で講師…

ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)

ロシアで受け継いだ稀有な音楽性とピアニズム  グローバル化が進み、楽派ごとの特色が薄れつつあるといわれる中、ゲニューシャスは、ロシアン・ピアニズムが受け継ぐ揺るぎない芯の存在を感じさせるピアニストだ。  祖母はモスクワ音楽院の名教授ヴェーラ・ゴルノスターエワ、両親もピアニストというサラブレッド。秋の公演では、彼が受け継…