2019年12月発売のおすすめチケット情報

【追悼】マリス・ヤンソンス

ラン・ラン × “BLACK DIAMOND” 特別イベント

ぶらあぼ2019年12月号

ニュース

2020年度武満徹作曲賞ファイナリスト決定

 1997年より始まり、2020年度で22回目を迎える武満徹作曲賞の譜面審査の結果が発表された。同賞は、毎年一人の作曲家が審査にあたるユニークな形式が特徴。20年はトーマス・アデス(イギリス)が審査員を務める。世界32ヵ国・93の応募作品の中から譜面審査が行われ、4作品が選ばれた。20年5月31日の「コンポージアム20…

N響がパーヴォ・ヤルヴィの首席指揮者任期延長を発表

 NHK交響楽団は、2021年までだった首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィとの契約を22年8月まで1年延長すると発表した。15年9月の就任から現在5シーズン目を迎え、20年2月から3月にかけては、母国エストニアのタリンを皮切りに、ロンドン、パリ、ウィーン、アムステルダム、ベルリンなどを巡るN響とのヨーロッパ・ツアーが予定され…

「メセナアワード2019」贈呈式

 企業メセナ協議会が主催する「メセナアワード2019」の贈呈式が11月20日に都内で行われた。本賞は、企業などが取り組む芸術・文化振興による社会創造活動を表彰するもの。  音楽分野では、日本ユニシス株式会社の「川畠成道コンサートプログラム」が優秀賞〈耳を澄ませば心に響く賞〉を受賞した。1998年の初リサイタル以来、自身…

濱田芳通が第6回JASRAC音楽文化賞受賞

 日本音楽著作権協会(JASRAC)は、音楽文化の発展に寄与した個人・団体などを顕彰するJASRAC音楽文化賞の第6回受賞者を発表し、クラシック音楽部門では、指揮者/リコーダー&コルネット奏者の濱田芳通、音楽プロデューサーの平井滿が選ばれた。  濱田は、古楽アンサンブル「アントネッロ」を主宰し、中世・ルネサンスやバロッ…

トピックス

大阪4大オケ 2020年度シーズンプログラム共同記者発表会

 関西ならではの独自企画「大阪4大オケ」の2020年度シーズンプログラムの共同記者発表会が11月26日に行われた。4大オケとは大阪を拠点に活動している、大阪交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団のこと。今回の会見では、2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェン…

びわ湖ホールが令和2年度自主事業ラインナップを発表

 びわ湖ホールは12月5日、令和2年(2020年)度の自主事業のラインナップを発表した。登壇したのは館長・山中隆、芸術監督・沼尻竜典、事業部長・馬淵英明の3名。  自主事業のポイントは次の5つ。まずはプロデュースオペラ《ローエングリン》(2021.3/6,3/7)。16年度から制作・上演されてきた《ニーベルングの指環》…

京都コンサートホールと京響が2020年度自主公演ラインナップを発表

 2020年度の京都コンサートホールと京都市交響楽団の自主公演ラインナップが決まり、11月27日に同ホールで併せて発表された。オープンから25周年の節目となる同ホールは、西日本最大級となる“合唱の祭典”が核に。一方の京響は、11回の定期演奏会をはじめとする意欲的なステージやプロジェクトに、心機一転の新体制で臨む。  ベ…

東京シティ・フィルが2020年度定期演奏会プログラム発表

 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が、2020年度定期演奏会のプログラム速報を発表した。  全9回を予定している定期演奏会は、常任指揮者6年目を迎える高関健によるR.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」とブラームスのピアノ協奏曲第2番(独奏:デジュー・ラーンキ)でシーズン開幕(2020.4/11)。高関は…

インタビュー

古海行子(ピアノ)

 日本コロムビアの「オーパス・ワン(Opus One)」は、「新時代アーティストの『作品1』を生み出す新レーベル」。第1弾として2019年1月に5人の新鋭がデビューした。連動して、Hakuju Hallでのコンサートもスタート。12月、その第2弾に登場するのがピアノの古海行子だ。現在、昭和音楽大学の4年生。  プログラ…

紀平凱成(ピアノ)

 新たな音楽性がまた一つ芽吹き、その個性を輝かせようとしている。紀平凱成、18歳。オリジナル4曲と、カプースチン作品3曲を収めたデビュー・アルバム『Miracle』がリリースされた。「CDが出ると決まったときは、とてもワクワクしました!」と笑顔を見せる。  彼の存在はテレビの情報番組などでも紹介されてきたので、ご存知の…

青柳 晋(ピアノ)

 ピアニストの青柳晋が2006年から毎年開催している自主企画リサイタル『リストのいる部屋』。リストを“ホスト”に据え、“ゲスト”作曲家を一人選びプログラミングするこのシリーズには、これまで様々な作曲家が登場してきた。今回、リストの「巡礼の年 第1年『スイス』」と並ぶのは、ベートーヴェン最後のピアノ・ソナタである第32番…

川久保賜紀(ヴァイオリン) 遠藤真理(チェロ) 三浦友理枝(ピアノ)トリオ

 川久保賜紀、遠藤真理、三浦友理枝がトリオとしての活動を始めて10年。節目となる今年はショスタコーヴィチと坂本龍一を取り上げて記念コンサートを行うほか、10年ぶりに新譜2タイトルもリリースする。 川久保「初めての録音の時は、お互いに違うところ、共通するところがまだわからなかったけれど、10年一緒に演奏していると、それぞ…

松田理奈(ヴァイオリン)

 高度な技巧と情緒豊かな表現で魅せる実力派ヴァイオリニスト・松田理奈が、12月に紀尾井ホールでリサイタルを行う。これは、2010年1月に演奏&ライヴCDを録音したラヴェルの3作品─「遺作」のソナタ、ソナタ ト長調、ツィガーヌ─を、当時と同じホール、同じ清水和音のピアノで演奏し、10年間の深化を披露するという、特別な意味…

大坪泰子(きりく・ハンドベルアンサンブル)

 大坪泰子が主宰する「きりく・ハンドベルアンサンブル」は、ハンドベル界の世界的なトップランナーだ。2004年のデビュー以来の恒例となっているクリスマス・コンサート。クリスマス・ソングはもちろん、中世のヒルデガルト・フォン・ビンゲンからバロックを経てピアソラ、そしてクイーンの《ボヘミアン・ラプソディ》まで、プログラムは多…

クァルテット・エクセルシオ(弦楽四重奏団)

 紀尾井ホールで行われる「Quartet Plus(クァルテット プラス)」は弦楽四重奏に留まらない室内楽の新しい魅力を伝えてくれるコンサート・シリーズだ。今回は、結成25周年という節目の年を迎えたクァルテット・エクセルシオが、オーボエの吉井瑞穂、ハープの景山梨乃と共演する。  「お二人とは初めての共演。しかも、オーボ…

日下紗矢子(ヴァイオリン)

 日下紗矢子は、ベルリン・コンツェルトハウス管と読響のコンサートマスターを兼務しながら、ソロや室内楽でも実りある活動を展開している名ヴァイオリニスト。12月には、ベルリン・コンツェルトハウス室内オーケストラの日本公演をリードする。  コンツェルトハウス管の精鋭が集う同室内オケは2009年に創設され、日下は当初からリーダ…

佐藤晴真(チェロ)

 先ごろ、難関として知られるミュンヘン国際音楽コンクールに日本人として初めての優勝を果たしたチェロの佐藤晴真が、紀尾井ホールでリサイタルを開く。本格デビューと位置付けられていたリサイタルだが、コンクールの結果を受けて、期せずして凱旋公演となった次第だ。  まずはミュンヘン国際音楽コンクールの率直な感想を聞いた。 「正直…

注目公演

近藤伸子 ベートーヴェンシリーズⅡ Kondo Nobuko Plays Beethoven II “Pathétique”

 解釈、演奏ともに難易度の高い現代音楽、そしてバッハの鍵盤作品を重要なレパートリーとして、堅実に実績を積んでいるピアニスト近藤伸子。2019年3月からは、新たな地平としてベートーヴェン作品のコンサートシリーズ「Kondo Nobuko Plays Beethoven」を始動。12月26日の第2回は、ベートーヴェンがウィ…

響きの森クラシック・シリーズ 2020-2021シーズン 小林研一郎(指揮) オール・ベートーヴェン・プログラム

 文京区と東京フィルハーモニー交響楽団は事業提携を結び、2002年から「響きの森クラシック・シリーズ」と題して、文京シビックホールで年4回の公演を行っている。  日本で最も長い歴史を誇る東京フィルと一流指揮者による演奏を、リーズナブルな価格で楽しめるとあって、ほぼ毎回完売の人気シリーズになっている。土曜日午後3時という…

第17回ヘンデル・フェスティバル・ジャパン ヘンデル:オラトリオ「ヨシュア」(演奏会形式)

 上演機会の少ないオラトリオ「ヨシュア」(1747作曲、翌年初演)を生で聴ける機会がやってきた。  指導者モーセはエジプトからイスラエルの民を救い出し、民族の故郷カナンを目指すも道半ばで他界した。ヨシュアはその遺志を継いで民を導き、道を阻む敵を次々に撃退してついに帰還を果たす。筋からして派手な戦闘シーンや華やかな祝勝の…

藤岡幸夫(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 このところ東京シティ・フィルが好演を続けている。2015年常任指揮者に就任した高関健のもとでクオリティも大幅アップ。それに何より“音楽を聴かせる”意欲を感じさせる点が素晴らしい。そうした向上の成果を明確に実感できるのが年末の「第九」公演だ。昨年は高関が堅牢かつ雄弁な名演を展開したが、今年は代わって藤岡幸夫が指揮をとる…

小林研一郎(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団 特別演奏会2019「第九交響曲」

 毎年12月の恒例となっている、小林研一郎と日本フィルハーモニー交響楽団の「第九」公演。今年は3会場で5公演開催される。近年はいっそうの円熟味と、安定感のある演奏を聴かせている小林。何度も「炎のコバケン」の愛称を持ち出すのも恐縮なくらいだが、その尽きない情熱こそが彼の演奏の土台であり、熱心なファンを獲得してこれほどの公…

Hakuju サロン・コンサート vol.4 アンサンブル天下統一

 なんとも大胆なグループ名である。しかしメンバーの一人であるチェリストの中木健二が愛知県岡崎市の出身だと聞けば、日本史ファンの方なら納得していただけるだろう。岡崎市は徳川家康の出生地であり、同市シビックセンターのレジデントアンサンブルとして意欲的な活動をしているのがこの弦楽三重奏団なのだ。結成は中木がフランスから日本へ…

Music Program TOKYO プラチナ・シリーズ4 鈴木大介(ギター)

 48歳となった現在でもなお新しい学びに取り組み、自身ならびにギターの可能性を拡大し続けている鈴木大介こそ、真のフロントランナーと称されるべきであろう。自分の興味を深堀りしつつ、同時にギター界を見渡した上で何をすべきかを考えて行動し、ちゃんと実現まで漕ぎ着けられる貴重な存在なのだ。特に重要なのが邦人作曲家たちとの交流。…

第491回日経ミューズサロン クアルトナル(ヴォーカルアンサンブル) クリスマス・コンサート

 師走の只中、東京都心の会場で、ドイツの誇るヴォーカルアンサンブルによるクリスマス・コンサートが実現する。  12月の日経ミューズサロンに登場するのは、初来日となる「クアルトナル」。北ドイツの名門、ユーテルゼン少年合唱団の出身者4人で2006年に結成され、ドイツ国際合唱コンクールで優勝した男声ア・カペラグループで、ドイ…

New Release Selection

【CD】トランジション/トロンボーンクァルテット・クラール

 トロンボーンクァルテット・クラール待望の初CD。ファンの多さからは意外だが、「クオリティに妥協が無い」とのライナー文言、それゆえ「練りに練った」のが本作と、納得の出来栄え。全く隙間風の吹かない鉄壁の合奏、音楽的呼吸の一致。4楽器が融合する局面とそれぞれがソリスティックに振る舞う箇所での振幅の大きさ、表現の幅。雄大さは…

【CD】ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 他/ポリャンスキー&ロシア国立交響楽団

 ロシアのオケというと腹にずしりとくる重量感に魅力を感じる人も多いだろう。このコンビはその最右翼で、広大な大地の土の匂いまでが感じられてくる。「1812年」では大河のように滔々と流れる弦が、クライマックスでの爆発的な勝利にまでパワフルに広がっていく。かつてショスタコーヴィチの息子が音楽監督を務めていただけあって、この作…

【CD】魔法のピアノ/田中正也

 ロシアで研鑽を積み、国際的なコンクールの受賞歴も多数。プロコフィエフのスペシャリストとしても期待されるピアニスト。2010年に宗次ホールから始まり、好評につき全国に拡大中のおしゃべりコンサート「魔法のピアノ」が今回CD編として登場。同シリーズの大きな魅力である独創的な“選曲”の妙が発揮され、シベリウス〈樅の木〉に始ま…

【CD】ラフマニノフ:チェロ・ソナタ 他/堤剛&萩原麻未

 押しも押されもせぬ巨匠・堤剛が、最高のセンスをもつ俊英・萩原麻未と出会い、弾きこんできた名曲で新たな境地を見せる。今回はラフマニノフとベートーヴェン第4番、対照的なソナタ2作が選ばれた。萩原独特の感性と名技による瑞々しいピアノに包まれるように、堤は激することなく静けさすら漂う演奏を展開。力業になりがちなラフマニノフか…

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