ぶらあぼ2019年4月号

佐渡 裕(指揮)

横山幸雄(ピアノ)

イゴール・レヴィット(ピアノ)

ニュース

第29回出光音楽賞の受賞者が決定

 第29回出光音楽賞の受賞者が決定した。同賞は主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置き、新進の音楽家を顕彰している。受賞者にはそれぞれ賞状ならびに賞金300万円が贈られる。  今年の受賞者は以下の通り。(五十音順) ◎牛田智大(ピアノ) 2012年3月に日本人ピアニストとし…

バッティストーニと共演!熊川哲也版『カルミナ・ブラーナ』9月世界初演

 Bunkamura30周年記念 フランチャイズ特別企画として9月4日、5日、K-BALLET COMPANY/東京フィルハーモニー交響楽団 熊川版 新作『カルミナ・ブラーナ』がBunkamura オーチャードホールにて世界初演される。同ホールの芸術監督を務める熊川哲也が記者懇談会に出席し、作品にかける想いを語った。 …

第24回宮崎国際音楽祭発表記者会見

 第24回宮崎国際音楽祭の発表記者会見が2月7日に都内で行われ、4月28日から5月19日にかけて開催される今年のラインナップが発表された。  まず総監督の佐藤寿美が、「今年は期間中に元号が変わるので、昭和と平成生まれの双方が彩る音楽祭にしたい。それゆえピンカス・ズーカーマン、ミッシャ・マイスキーに、ライナー・キュッヒル…

【動画追加】新国立劇場のオペラに出演! 人工生命×アンドロイド「オルタ3」

 人工生命を宿したアンドロイド「オルタ3」が、人間とアンドロイドとの新たなコミュニケーションとエンタテインメントの世界をひらく——。2月28日に新国立劇場で行われた「4社共同研究プロジェクト合同記者発表会」からは、科学技術と表現とが交錯する場所に新しいオペラが生まれる構想が発表された。 (2019.2/28 新国立劇場…

トピックス

「GVIDO Ⅸ」メンバー決定

 世界初の2画面電子楽譜専用端末「GVIDO」の開発・販売を手がけるGVIDO MUSIC株式会社が、若手音楽家育成プロジェクト「GVIDO Ⅸ」(グイドナイン)を始動、オーディションにより以下の9名がメンバーに決定した。 内嶋珠里、長谷川琴美(以上ピアノ)、石原優香、伊藤万桜、倉田りの(以上ヴァイオリン)、江口友理香…

新ホール「フェニーチェ堺」 10月にグランドオープン!

   今年の10月1日、いよいよ「フェニーチェ堺」がグランドオープンする。大阪の中心地・難波からホール最寄り駅の堺東駅まで電車で10分ほどという至便の地に、新しい芸術文化の殿堂が生まれる。「フェニーチェ堺」とは、大阪第二の都市・堺市が総力を挙げて完成させた堺市民芸術文化ホールのこと。その芸術拠点のオープニング…

第29回 新日鉄住金音楽賞に葵トリオ

 第29回 新日鉄住金音楽賞フレッシュアーティスト賞に葵トリオ(ピアノ三重奏団)が選ばれた。同賞は、日本の音楽文化の発展と将来を期待される音楽家の活躍を支援することを目的として、1990年に設けられた。「個々の高い技術を備えた3人の、トリオとしてのサウンドと精神のバランスが完璧であった。今回の素晴らしい実績と今後の活躍…

平成30年度 芸術選奨が決定

 平成30年度(第69回)芸術選奨が決定した。音楽部門では、長唄唄方の杵屋勝四郎と胡弓演奏家の髙橋翠秋が文部科学大臣賞を、作曲家の藤倉大が文部科学大臣新人賞を受賞した。また、舞踊部門では、バレエダンサーの小野絢子と舞踊家の篠原聖一が文部科学大臣賞を、日本舞踊家の井上安寿子が文部科学大臣新人賞を受賞した。  ロンドンを拠…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

【3/23(土)開催】続・オペラ演技教育を考える〜実践編!

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  3月23日(土)は、演出家・家田淳とファイト・ディレクターの新美智士をゲストに迎え、演出の視点から…

【3/12(火)開催】観客席から考えるオペラ〜ジャーナリストトーク〜

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」を開催している。  3月12日(火)のオペラ表現論/トークセッション「観客席から考えるオペラ 〜ジャーナリストトーク〜」では、池田卓夫…

【2/13(水)開催】宮本益光が歌をまじえたオペラトークを披露

 演奏活動に留まらず、作詞、訳詞、執筆、演出など、多才な活動で知られ、バリトン歌手の「王子」との異名をもつ宮本益光が、2月13日、東京・幡ヶ谷で歌をまじえたオペラトークを行う。  演出家・田尾下哲が、オペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンなどを対象に昨年4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2…

【2/2(土)開催】オペラ演技教育を考える

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  2月2日(土)の「オペラ演技教育を考える」では、「現在のオペラで求められる演技とは」「そのための訓…

インタビュー

佐渡 裕(指揮)

 欧州で活躍する佐渡裕にとって、日本での主軸は兵庫県立芸術文化センターの活動、なかでも毎夏の「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ」だ。今年はバーンスタインのミュージカル《オン・ザ・タウン》を取り上げ、兵庫で8公演、東京で4公演を行う。  同シリーズではこれまで14作を上演。今回ミュージカルを選んだのも独自の視点に拠ってい…

横山幸雄(ピアノ)

 横山幸雄はショパン国際ピアノコンクール入賞後から現在にいたるまで、一貫してショパンの作品を弾き続けている。2010年のショパン生誕200年のメモリアル・イヤーには、「入魂のショパン」と題したピアノ・ソロ作品の全曲演奏(166曲)を実施、以降も同シリーズの公演を9回にわたり行い、今年は第10回を迎える。 「僕はショパン…

イゴール・レヴィット(ピアノ)

 ポリーニの代役としてウィーン・デビューを果たして以来大きな注目を集め、現在ソニー・クラシカルと独占契約しているイゴール・レヴィットが東京・春・音楽祭にデビューする。2017年の前回来日では、次期ベルリン・フィル首席指揮者就任が決まっていたキリル・ペトレンコ指揮のバイエルン国立管の特別演奏会に登場し、期待を裏切らない演…

ルシエンヌ(トランペット)

 いま、フランス出身のトランペット奏者ルシエンヌが、世界から熱い視線を浴びている。彼女は1999年生まれ。パリ国立高等音楽院でジャズとクラシックを学び、さまざまなコンクールで優勝を果たし、2017年に弱冠18歳でワーナー・クラシックスと契約、デビューCD『ザ・ヴォイス・オヴ・ザ・トランペット』をリリースした。そのルシエ…

東 誠三(ピアノ)

 作品への精緻なアプローチによって、すべての音に生命力を与えるピアニスト東誠三。今年のリサイタルは、二つの「連作もの」を取り上げる。前半はシューベルトの「4つの即興曲 op.142 D935」、後半はショパンの「12の練習曲 op.25」だ。ロマン派前期に短い生涯を送った二人の作品である。 「シューベルトはウィーン古典…

佐藤卓史(ピアノ)

 佐藤卓史は、シューベルト国際ピアノコンクールにカントゥ国際ピアノコンクールで第1位、エリーザベト王妃国際コンクールなどで上位入賞を果たすなど多数の受賞歴をもち、室内楽奏者としても活躍目覚ましいピアニストだ。2014年からは「佐藤卓史シューベルトツィクルス」を開始。これはピアノ独奏曲とピアノ連弾曲、そしてピアノを含む室…

注目公演

オラリー・エルツ(指揮) 読売日本交響楽団

   北欧諸国から世界へと羽ばたく才能が絶えることのない中、エストニア生まれのオラリー・エルツもまた、注目すべき指揮者である。2009年、16年に続いて3度目の客演となる読売日本交響楽団の定期演奏会は、20〜21世紀の作品集でありながら非常に抒情的かつ繊細な響きを味わえるプログラムだ。  コンサートの冒頭に披…

英国ロイヤル・オペラ2019年日本公演

 英国ロイヤル・オペラ(ROH)と音楽監督アントニオ・パッパーノは、オペラ界に一大進歩をもたらした。彼らは「大スターを起用し、名作に新たな光を当てる」ことで、多くの人の眼を集めることに成功。客席のエレガントな装いもこの歌劇場の勢いを裏打ちするものだろう。貴族的なカップルから自由な学生層まで、みな、「ハレの日の楽しみ」を…

紀尾井 午後の音楽会 ─旅─

   2016年に始まった紀尾井ホールの「午後の音楽会」は、クラシック音楽と邦楽が真正面から向かい合う人気シリーズ。邦楽専用の「紀尾井小ホール」(5F)を持つ紀尾井ホールならではのコラボ企画だ。2019年度は「旅」を全体のキーワードに、「起点」「途上」「世は情け」「人生」と、ドラマティックなテーマ構成の全4回…

IL DEVU(ヴォーカル・グループ)

 クラシック界に人目をひく数々のユニットはあれど、“総重量”を前面に押し出しているのは彼らぐらいのものだろう。IL DEVU。文字通り「ふくよかなボディ」を持ったオペラ歌手とピアニスト5人によるヴォーカル・グループだ。  一見おふざけのようにも見えるが、構成メンバーをみれば彼らがいたって真面目に音楽していることは一目瞭…

〈エスポワール シリーズ 12〉Vol.1― 日本歌曲 嘉目真木子(ソプラノ)

 オープン2年目から始まった〈エスポワール シリーズ〉は、「若手の発掘・育成」というトッパンホールのコンセプトをもっともよく反映した企画である。今後の活躍が期待される若手演奏家とホールが、共同で企画して全3回のコンサートを行う。これまでに同シリーズに登場したアーティストには、ギターの大萩康司、ヴァイオリンの日下紗矢子、…

東京・春・音楽祭 2019

 上野を舞台に今年も多彩なプログラムが用意された「東京・春・音楽祭」。音楽祭は3月15日に開幕しているが、これからでも間に合う注目公演をいくつか挙げてみたい。  まずは第15回の節目の年を記念して開催される「The 15th Anniversary Gala Concert」(4/12 東京文化会館大ホール)。これまで…

高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

   いま東京シティ・フィルが好調だ。昨年末の高関健指揮の「第九」、2月の下野竜也指揮のウィーンものなど、楽曲の魅力を的確に表現した誠意溢れる好演が続いている。無類のオーケストラ・ビルダー、高関が常任指揮者に就任して4年、着実に向上を遂げている同楽団のコンサートは、間違いなく足を運ぶ甲斐がある。  新シーズン…

浅原由香 オーボエ・リサイタル

 昨年開催された「第12回 国際オーボエコンクール・東京」で、最高位(1位なしの第2位)を受賞した浅原由香が、「東京・春・音楽祭2019」で受賞記念のリサイタルをひらく。東京都出身の浅原は、10歳でオーボエを始め、東京藝術大学附属高校、東京藝術大学、同大学院修士課程で学んだ。  今回のリサイタルでは、バロック音楽から2…

New Release Selection

【CD】中島克磨 WORKS 作曲&編曲集

 中島克麿の作品はロシアをはじめ海外で多く演奏されており、また編曲者としても着実な仕事を残してきた。その軌跡を一望するアルバム。師匠筋をたどるとハチャトゥリアンからリムスキー=コルサコフに至るという経歴通り、「地球」は映像的情景喚起力に富み、管弦楽は力強くダイナミックに鳴る。続く協奏曲、電子オルガン曲はそれぞれに語り口…

【CD】テネブルの歌/昭和サクソフォーン・オーケストラ&神保佳祐

 総勢80名を超える巨大サクソフォーン・アンサンブルによる5枚目のCD。クラシックの有名曲が主体で、CDタイトルの「テネブルの歌」のみオリジナル曲(独奏と12人の奏者のための作品)である。柔らかくも重層的なその響きは他に類のない感触。全体に聴き慣れた作品も新鮮な音楽として楽しめる。特にドビュッシーの「子供の領分」はオリ…

【CD】メンデルスゾーン:ピアノ協奏曲第1番・第2番 他/ヤン・リシエツキ&オルフェウス室内管

 人気の若手ピアニスト、ヤン・リシエツキが前作のショパンの練習曲に続いてリリースしたのはメンデルスゾーン。どこかショパンをはじめとする同時代の他の作曲家に比べれば軽視されがちな印象があるが、このディスクではメンデルスゾーンの音楽の厳格さ、ヴィルトゥオジティ、メロディの美しさなどあらゆる面が凝縮されており、メンデルスゾー…

【CD】Four Elements Vol.1:Water/小菅優

 ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏と録音を終え、「四元素」と題したコンサートシリーズを行っている小菅優が、ついにそのシリーズの第1弾を録音で発表した。今回は「水」をテーマに様々な国の、水に直接、もしくは間接的に関わる楽曲を集めた。思索的で哲学的なアイディアのもとに集められた楽曲たちが、小菅の豊かな表現力によって鮮…

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