第21回「別府アルゲリッチ音楽祭」記者発表

ぶらあぼ2019年3月号

セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

北村朋幹(ピアノ)

ニュース

第21回「別府アルゲリッチ音楽祭」記者発表

 ピアニストのマルタ・アルゲリッチを総監督、伊藤京子を総合プロデューサーに迎えて、大分県別府市を中心に毎年開催されている「別府アルゲリッチ音楽祭」の記者発表が、2月14日に都内で行われた。 (2019.2/14 大分県東京事務所県人会ホール Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE)  同音楽祭は、1998…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《紫苑物語》が本日開幕!

 指揮者の大野和士が7代目の新国立劇場オペラ芸術監督に就任したのは2018年9月のこと。その大野が芸術監督として初めて新国立劇場のオーケストラピットに入ると話題になっているのが西村朗のオペラ《紫苑物語》だ。大野は、1シーズンおきに日本人作曲家にオペラの委嘱をおこなう方針を掲げており、今作がその第一弾なのである。  この…

【速報】クルレンツィス×ムジカエテルナ 初来日記念トークセッション

 クルレンツィス×ムジカエテルナの初来日を記念して、メディア向けの「トークセッション」が、2019年2月12日に都内で開催された。  出席者は、テオドール・クルレンツィス(指揮)、パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、マルク・デ・モニー(ペルミ・オペラ・オペラバレエ劇場ゼネラル・プロデューサー兼ムジカエテルナ事…

調布国際音楽祭2019 記者会見

 調布市グリーンホールをメイン会場として、今年6月23日から30日にかけて開催される調布国際音楽祭の記者会見が行われ、同音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人、アソシエイト・プロデューサーの森下唯、調布市文化・コミュニティ振興財団常務理事の吉田育子が登壇した。 (2019.2/1 調布市文化会館たづくり Pho…

トピックス

環境スペースが防音体験ルームをリニューアル・オープン

 音楽ホールの建設のほか、プロ仕様のレコーディングスタジオから個人宅まで、多くの防音工事施工実績をもつ環境スペース株式会社(東京・渋谷区恵比寿)が、同社ビル内に防音体験ルームをリニューアル・オープンした。広さ約3帖ほどの防音室は、浮き壁構造の遮音壁・防振吊天井と二重防音扉で仕切られており、高い遮音性を有している。体験会…

第28回青山音楽賞の受賞者が決定

 第28回青山音楽賞の受賞者が決定した。同賞は、公益財団法人青山音楽財団が1991年に創設した顕彰事業で、京都の青山音楽記念館 バロックザールで開催された公演の中から選考し、個人または団体に授与される。  25歳以下(演奏会当日)が対象の新人賞には、松岡井菜(せいな)(ヴァイオリン)と小林壱成(ヴァイオリン)、26歳以…

伊藤悠貴が第17回 齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞

 第17回 齋藤秀雄メモリアル基金賞の受賞者が決定し、チェロ部門に伊藤悠貴が選ばれた。  同賞は、チェリスト・指揮者・教育者であった故・齋藤秀雄に因み、財団法人ソニー音楽芸術振興会(現・公益財団法人ソニー音楽財団)が2002年に創設。音楽文化の発展に貢献し、将来いっそうの活躍が期待される、若手チェリスト、指揮者に贈られ…

バレエダンサー・吉田都が今夏、現役 引退へ

 世界的バレエダンサーの吉田都が1月30日、今夏をもって現役を引退することを発表した。  吉田は、1983年に若手ダンサーの登竜門、ローザンヌ国際バレエコンクールでローザンヌ賞を受賞し、17歳で渡英。世界最高峰の英国ロイヤル・バレエ団などでプリンシパル(最高位)を22年間務め、高い人気を誇った。帰国後はフリーとして活躍…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

【2/13(水)開催】宮本益光が歌をまじえたオペラトークを披露

 演奏活動に留まらず、作詞、訳詞、執筆、演出など、多才な活動で知られ、バリトン歌手の「王子」との異名をもつ宮本益光が、2月13日、東京・幡ヶ谷で歌をまじえたオペラトークを行う。  演出家・田尾下哲が、オペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンなどを対象に昨年4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2…

【2/2(土)開催】オペラ演技教育を考える

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  2月2日(土)の「オペラ演技教育を考える」では、「現在のオペラで求められる演技とは」「そのための訓…

「OPERA ART ACADEMIA」19年2月開催の3プログラム決定

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  19年2月開催の3プログラムの詳細が決定した。  2月2日(土)「オペラ演技教育を考える」では家田…

【1/11(金)開催】舞台装置家が語る、オペラ美術論〜魅せるを識る(1)

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  これまで「オペラ音楽論」「オペラ演出論」と続いた本講座。年明け1月からは「オペラ表現論」として「魅…

インタビュー

徳永二男(ヴァイオリン)

 ヴァイオリニストの徳永二男が演奏とナビゲーターを務める「楽器の謎!」が第20回を迎え、スペシャル・コンサートを行うことになった。これは2014年秋にスタートし、楽器の歴史や特性、その秘密などを演奏とトークで解き明かしていく貴重なコンサート。3月9日にたましんRISURUホール(立川市市民会館)で行われるコンサートは、…

セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

 フランスが生んだヴィルトゥオーゾ、セドリック・ティベルギアンは、柔らかで繊細な叙情性から、硬質でクリアな躍動感まで、カラフルな響きに満ちた音楽を自在に繰り出す。1998年のロン=ティボー国際コンクールで優勝して以来、ニューヨークのカーネギー・ホールやザルツブルクのモーツァルテウムなど、世界的なホールで感動を巻き起こし…

北村朋幹(ピアノ)

 10代から第一線で活躍してきた俊才ピアニスト・北村朋幹。2011年ベルリン芸術大学に留学して以来、当地を拠点とする彼は今、新たなステップを踏み出している。 「イェスパー・クリステンセンという素晴らしい音楽家に出会ったのをきっかけに、昨秋からフランクフルト音楽・舞台芸術大学で新たな勉強を始めました。また17年末にボン・…

飯森範親(ナビゲーター)& 金子三勇士(ピアノ)

 2019年は日本オーストリア国交樹立150周年。人気指揮者・飯森範親が、ナビゲーターとして独自の切り口でクラシック音楽の世界を案内する「飯森範親と辿る芸術」の第2弾は、題して「19世紀のウィーンを支えた音楽家たち」。ピアニスト金子三勇士とともに、この時代のウィーンを彩った名曲の数々を、トークを交えながら紹介する。 飯…

川久保賜紀(ヴァイオリン)& 小菅 優(ピアノ)

 国際舞台で幅広く活躍している川久保賜紀と小菅優が、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を開く。 川久保「最近ブラームスの室内楽を演奏する機会が多く、この作曲家をもっと知りたいと思い、ソナタ全曲演奏に挑戦したいと考えました。優さんとぜひ一緒にブラームスを弾きたい。彼女のピアノは情熱的で音がきらびやか。しかもダイナ…

米元響子(ヴァイオリン)

 ヴァイオリニスト、米元響子がデビュー20周年を記念してリサイタルを開く。モーツァルトのソナタとイザイの無伴奏ソナタを組み合わせたユニークなプログラム。ピアノ共演は菊池洋子。 「モーツァルトが大好きで、一番最初に勉強したソナタもモーツァルトでした。以来、常に弾いています。モーツァルトを弾くと初心に戻ることができます」 …

蒲生克郷 & 花崎淳生(ヴァイオリン/エルデーディ弦楽四重奏団)

 エルデーディ弦楽四重奏団は、2018年に第一生命ホールでベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲のシリーズを完結させ、19年からは同ホールでベートーヴェンの中期とモーツァルトの晩年の弦楽四重奏曲に取り組む。その初回となる2月のコンサートについて、第1ヴァイオリンの蒲生克郷と第2ヴァイオリンの花崎淳生に聞いた。  今回取り上げ…

小川里美(ソプラノ)

 名作オペラをエレクトーン伴奏によりハイライトで上演しているヨコスカ・ベイサイド・ポケットの「オペラ宅配便シリーズ」の「ぎゅぎゅっとオペラ Digitalyrica」、5作目となるのは、初のオペレッタ、J.シュトラウスⅡの《こうもり》だ。主人公ロザリンデを歌うのは、これまでのDigitalyrica4回にすべて出演して…

及川浩治(ピアノ)

注目は「幻想曲とフーガ」と「ペトルーシュカ」  前回の及川浩治のピアノ・リサイタル「名曲の花束」は、絶賛の嵐を巻き起こした。「夢中で聴き入った」「好きな曲がいっぱい」「幸福感と感謝」「有名曲と難曲の組み合わせが素晴らしい」など、アンケートの回答数と内容が客席の熱量を伝える。そうした声に応え、2019年も「名曲の花束」開…

注目公演

高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 元号が明治に変わった翌年の1869年、日本とオーストリア=ハンガリー帝国は修好通商航海条約に調印。今年はそれから150周年を迎え、外交関係開設記念事業が数多く行われる。中でも、ハンガリーを代表するバルトークとコダーイの作品による東京シティ・フィルの定期演奏会は、特筆されるイベントになりそうだ。  バルトークはピアノ協…

第143回 スーパー・リクライニング・コンサート 鵜木絵里 ソプラノ・リサイタル

 まったく新たな音楽との付き合い方を確立した、と言っても良かろう。音楽ホールとしては初めて、リクライニングが可能なシートを設置したHakuju Hallが始めた「スーパー・リクライニング・コンサート」。ゆったり寛ぎながら、名演が楽しめて、「普段は気づかない音を発見できる」と好評のうちに回を重ねている。  第143回には…

ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン) スペシャルライブ

 鮮烈で多様な色彩を纏った表現力。そして、圧倒的なる技巧。トロンボーンとは、これほどに魅力的で、心を打つ楽器だったのか。驚きと衝撃を、世界中の聴衆に与えているのが、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者、ヨルゲン・ファン・ライエンだ。  ソリストとしても、BBC交響楽団など、各国の第一線楽団と共演を…

至高の室内楽 MOSTLY KOICHIRO vol.4

 「今から50年前、当時の日本で最先端の音楽教育を行っていた桐朋学園で共に学んだ仲間が、これからは将来の日本を背負って立つ音楽家を育てる年齢になりました。今回は久しぶりに昔の仲間たちと室内楽の名曲を演奏します」  東京クヮルテットの第1ヴァイオリン奏者として、1970年にミュンヘン国際コンクール弦楽四重奏部門で優勝して…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

 新日フィルの3月のトパーズ・シリーズでは、音楽監督の上岡敏之が芸術の都パリをテーマにしたプログラムを組んでいる。フランス風の色彩感をどう聴かせるかというあたりがみどころだが、ドイツの劇場で長くキャリアを築いた上岡ならではのひねりも効いてきそうだ。  まずはモーツァルトの交響曲第31番「パリ」。この曲は母と共にザルツブ…

マリエッラ・デヴィーア フェアウェル・リサイタル

 デヴィーアの歌も、これを最後に聴けない。その喪失感と言ったらない。“完璧”“完全無欠”が代名詞だったデヴィーア。実際、国内外問わず、すぐれた歌手や耳の肥えたオペラ通に「理想的な歌手は誰か」と尋ねると、決まって返事はデヴィーアだった。ドニゼッティも、ベッリーニも、初期のヴェルディも、声を精巧な工芸品のように隅々までコン…

名古屋ダブルリードアンサンブル

 ロマンティックに心をとろかせたかと思えば、切なさで胸を締め付け、時にコミカルなサウンドで笑顔を誘う。名古屋フィルハーモニー交響楽団の首席オーボエ奏者、山本直人が主宰し、中部地方で活躍する名手9人によって組織された「名古屋ダブルリードアンサンブル」。2002年の結成以来、オーボエやオーボエ・ダモーレ、イングリッシュホル…

ミハイル・プレトニョフ(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団

 東京フィルハーモニー交響楽団の指揮者陣にあって、ひときわ野心的なプログラミングで目をひくのが、特別客演指揮者のミハイル・プレトニョフ。ロシア音楽の奥深さを知らしめる伝道師のごとく、実に多彩な曲目を取りあげてくれる。3月の定期演奏会ではチャイコフスキーのスラヴ行進曲とヴァイオリン協奏曲(独奏はユーチン・ツェン)に、ハチ…

New Release Selection

【CD】ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」/久石譲&ナガノ・チェンバー・オーケストラ

 久石譲が、音楽監督を務めるナガノ・チェンバー・オーケストラ(NCO)と、ついに「第九」をリリースした。腕のいい若手を結集したNCOの機能性、絞り込んだ編成だからこその透明度、生き生きとしたアーティキュレーションなど美質は多々あるが、最大の魅力は全編を貫いている疾走感。ピリオド・アプローチとも似て非なるこのリズム感・躍…

【CD】メシアン:トゥーランガリラ交響曲/佐渡裕&トーンキュンストラー管

 ムジークフェラインにおけるまろやかな音質の録音も含め、柔らかい響きでふっくらと仕上げられた「トゥーランガリラ」。佐渡はオケを決して絶叫させずに響きを溶け合わせてこの曲に美しい落ち着きを与えている。熱狂ではなく覚醒させる演奏とも言えるが、これはユニークだ。「トゥーランガリラ」ももはや完全に古典作品となったことで多様な解…

【CD】ドビュッシー:前奏曲集 第1巻 第2巻/浅田真弥子

 パリのエコール・ノルマル音楽院に学び、国際的なコンクールにも多数入賞。巨匠ルービンシュタインの弟子インジックのもとで研鑽を重ね、薫陶を受けたピアニスト浅田真弥子のリスト作品集(2018年1月)に続く最新盤。昨年10月に金沢で行われたオール・ドビュッシー・リサイタルから「亜麻色の髪の乙女」などで知られる前奏曲集を全曲ラ…

【CD】リサイタル ライヴ・イン・コンサート 2018/ペーター=ルーカス・グラーフ

 1929年スイス生まれのフルート界の大重鎮的名手が、昨年89歳時に行った日本公演のライヴ録音。バロックから現代に至る重要作品で構成された内容は、往年の大家の余芸的なものではなく、第一線の奏者たる矜恃を保っている。演奏はどれも無駄な力が入らずして雄弁かつ瑞々しい。中でも無伴奏2曲の密度の濃さは驚異的だし、全体的な歌い回…

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