ヴィキングル・オラフソンが「グラモフォン・アワード2019 アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞

ぶらあぼ2019年11月号

ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)

寺神戸 亮(指揮・ヴァイオリン)

ニュース

第4回ニーノ・ロータ国際指揮者コンクールで平林遼がファイナリストに選出

 10月1日から7日まで、イタリア・バジリカータ州のマテーラで開催された、第4回ニーノ・ロータ国際指揮者コンクール(審査委員長:Piero Romano)で、日本の平林遼がファイナリスト(最高位次点)に選出され、また併せて聴衆賞も受賞した。ニーノ・ロータ賞(優勝)はMarcoVlasák(スロヴァキア)。  平林は、1…

ヴィキングル・オラフソンが「グラモフォン・アワード2019 アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞

 アイスランド出身のピアニスト、ヴィキングル・オラフソンがイギリスの音楽雑誌『グラモフォン』の主催する音楽賞「グラモフォン・アワード」の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。オラフソンは、2017年に『フィリップ・グラス:ピアノ・ワークス』(Deutsche Grammophon)でメジャー・デビュー。18年に…

神奈川フィルが2020−21シーズン主催公演ラインナップを発表

 神奈川フィルハーモニー管弦楽団の2020-21シーズン主催公演についての記者発表が10月15日横浜にて行われた。登壇者は理事長 上野孝、専務理事 櫻井龍一、音楽主幹 榊原徹、そして常任指揮者の川瀬賢太郎の4名。  ラインナップでまず目を引くのは、定期演奏会初登場の指揮者が多いことだ。韓国出身のシーヨン・ソン、大植英次…

第18回フリデリク・ショパン国際ピアノコンクール記者会見

 ショパンの故郷、ポーランドの首都ワルシャワで5年に一度開催されているフリデリク・ショパン国際ピアノコンクール。同コンクールは世界中に数多く存在する国際ピアノコンクールのなかで、最高峰に位置づけられる。1927年に創設され、来年は第18回を迎えるが、10月9日にポーランド大使館でその概要が発表された。  スケジュールは…

トピックス

【GPレポート】グランドオペラ共同制作《カルメン》が開幕!

 神奈川県民ホールを皮切りに、愛知県芸術劇場、札幌文化芸術劇場 hitaruで上演されるグランドオペラ共同制作《カルメン》。舞台をアメリカのショービジネスの世界に置き換えたプロダクション。  本公演を前に18日に行われたアグンダ・クラエワ組のゲネプロ(最終総稽古)を取材した。 (2019.10/17 神奈川県民ホール …

【GPレポート】グランドオペラ共同制作《カルメン》加藤のぞみ組

 明日10月19日、神奈川県民ホール・オペラ・シリーズ2019《カルメン》が開幕する。国内3劇場・4団体のグランドオペラ共同制作。演出は田尾下哲。  《カルメン》と言えば、深紅のドレス、赤い薔薇、闘牛士・・・そのような強烈なイメージを解き放つ新たなカルメン像を問いかける、チャレンジングな舞台だ。  本公演を前に17日に…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《エウゲニ・オネーギン》(新制作)

 新国立劇場の2019/20シーズンが本日10月1日、チャイコフスキーの名作《エウゲニ・オネーギン》(新制作)で開幕した。同劇場は、世界の注目が日本に集まる2020年の夏、約3ヵ月にわたり様々な舞台芸術が繰り広げられる「2020新国フェス」を開催。そのため新シーズンは特別なシーズンと位置づけており、《エフゲニ・オネーギ…

消費税引き上げに伴う弊社対応に関するお知らせ

お客様各位 平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。 2019年10月1日より消費税率が10%となることに伴い、 弊社における消費税の取り扱いについて下記のとおり対応させていただきます。 何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。                                  2019…

インタビュー

堤 剛(チェロ)& 萩原麻未(ピアノ)

 2017年5月、フランク、R.シュトラウス、三善晃の作品を収録したCDで共演し、各地でのコンサートで音楽を共有してきた堤剛&萩原麻未デュオ。チェロとピアノによる絶妙なバランスを成立させ、さまざまなレパートリー拡大に期待を抱かせた2人だが、この10月25日に2枚目となるCDがリリースされる。しかも収録曲は、2つの楽器に…

新居由佳梨(ピアノ)

 新居由佳梨は東京藝術大学、同大学院を経て、スイス国立ジュネーヴ音楽院を修了。ソリストとしてはもちろんだが、特に近年は国内外の著名器楽奏者から多くの信頼を寄せられ、室内楽奏者としての活躍も目覚ましい。今回は、そんな彼女ならではの、ソロとデュオ(共演はチェロの西谷牧人)のリサイタルを開催する。フランクとバッハを核とした内…

ヴィキングル・オラフソン(ピアノ)

 世界中から熱い視線を浴び、いまや次世代を担うピアニストとして大きな注目を浴びているアイスランド出身のヴィキングル・オラフソンが、12月に待望のリサイタルを行う。プログラムはラモーとドビュッシーの作品、それにムソルグスキー「展覧会の絵」というこだわりの選曲。その意図を聞いてみると…。 「これらの作品は、2020年にリリ…

寺神戸 亮(指揮・ヴァイオリン)

 今年も11月に北とぴあ国際音楽祭が開催される。4週間にわたって様々な公演が予定されているが、フィナーレを飾るのが、寺神戸亮が率いるピリオド楽器のオーケストラ、レ・ボレアード他によるオペラ公演だ。これまでフランスのバロック・オペラやモンテヴェルディ、モーツァルトの三大オペラブッファ、パーセルの《妖精の女王》など様々なタ…

坂田直樹(作曲)

 トランペットと弦楽アンサンブルによる意欲的なプログラムの公演「Baroque to the Future」がもうすぐ開催される。バッハの「G線上のアリア」やヘンデルの組曲「水上の音楽」(抜粋)など広く親しまれているバロック作品の名曲やヒンデミット作品も並ぶ中、坂田直樹の新作初演が行われる。  坂田は、愛知県立芸術大学…

吉井瑞穂(オーボエ)

 世界中のオーボエ奏者と愛好家の尊敬を集める巨匠モーリス・ブルグと、マーラー室内管弦楽団のオーボエ首席奏者として最先端の現場で活躍を続ける吉井瑞穂。師弟の関係にあるふたりが、ブルグの誕生日である11月6日、彼の80歳を祝うコンサートでヤマハホールの舞台に立つ。企画した吉井は「ブルグ先生もヤマハホールさんもたまたまこの日…

及川浩治(ピアノ)

ベートーヴェンはバグだ!  来たるベートーヴェン生誕250年イヤーに向けて、及川浩治が始動する。「不滅のベートーヴェン 5大ピアノ・ソナタ+エリーゼのために」と題し、前半に第8番「悲愴」、第14番「月光」、第21番「ワルトシュタイン」を配し、後半は「エリーゼのために」で幕を開け、第17番「テンペスト」と第23番「熱情」…

ステファン・ポップ(テノール)

 最近、イタリアの歌劇場が最も頼りにしているテノールで確実に三指に入るであろう、ルーマニア生まれのステファン・ポップ。ストレスなく湧き上がる豊かな声と、簡潔で流麗なフレージングで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。すでに日本でも2017年に《ノルマ》でマリエッラ・デヴィーアを相手に、力強く品位あるポッリオーネを聴かせてくれた…

アレクセイ・ヴォロディン(ピアノ)

 アレクセイ・ヴォロディンの2019年秋のリサイタルは、「Fairy Tales」と題して開かれる。メトネルの「おとぎ話集」、チャイコフスキー(プレトニョフ編曲)のバレエ「眠れる森の美女」組曲という物語性のある作品をプログラムの中心に据えた。 「メトネルの音楽には13歳か14歳のころに出会い、ソナタの楽譜にほぼ一目惚れ…

注目公演

ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場 オペラ《魔笛》《フィガロの結婚》&「レクイエム」

精度の高いアンサンブルとシンプルで上質な演出が魅力の《魔笛》と《フィガロ》  今回はまず、モーツァルトのオペラ《魔笛》と《フィガロの結婚》が上演され、21の全モーツァルト・オペラを恒常的に上演できる世界で唯一の団体の真価が発揮される。ポーランド国立ワルシャワ室内歌劇場の一番の特徴は、演出過剰なオペラとは違って音楽自体を…

清水和音(ピアノ) “魅惑のラフマニノフ”

 スケールの大きさと高い演奏技術を兼ね備えた清水和音のピアノを存分に味わえる、オール・ラフマニノフ・プログラムによるコンサートが行われる。共演は東京フィルハーモニー交響楽団、同楽団のレジデント・コンダクターであり、ピアニストとしての実力も高い渡邊一正。  公演は、ラフマニノフが20歳の若さで書いた幻想曲「岩」で幕をあけ…

METライブビューイング2019-20シーズン 前半の見どころ&聴きどころ

 開幕目前のMETライブビューイング。今シーズンは例年にもまして意欲的なラインナップだ。一方で定番の演目にはこれぞMET!と太鼓判を押したくなるような豪華なプロダクションが並んだ。上り坂のライジングスターや注目の若手から、世界で活躍する実力派まで適材適所のキャストもさすがMETである。  前半最大の話題作は、ライブビュ…

めぐろパーシモンホール フレッシュ名曲コンサート

 期待の若手をソリストに迎える、めぐろパーシモンホールの「フレッシュ名曲コンサート」。11月の公演は、近年の日本音楽コンクール(以下「日本音コン」)を制したヴァイオリンとピアノの俊才が並び、ひときわ注目を集めている。  ヴァイオリンは、2017年東京音楽コンクール、18年日本音コンと、国内最高峰の場で2年連続第1位を獲…

藤岡幸夫(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 今春から東京シティ・フィルの首席客演指揮者に就任した藤岡幸夫が、早くも得意のプログラムで熱演を繰り広げてくれそうだ。  まずはヴォーン=ウィリアムズの「『富める人とラザロ』の5つのヴァリアント」。長く歌い継がれるイギリス民謡の異稿を集め、一種の変奏形式にまとめたもの。朗々と、そして時に厚く歌う弦楽合奏に、ハープのつま…

サー・アンドラーシュ・シフ(指揮/ピアノ) カペラ・アンドレア・バルカ ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全曲演奏会

 2020年はベートーヴェンの生誕250年。音楽界の区切りでいえば、2019/20シーズンを迎えたこの秋から、すでに「ベートーヴェン・イヤー」が始まっている感もある。  そんな記念の年にふさわしいのが、現代最高峰の名ピアニスト、アンドラーシュ・シフと彼のオーケストラであるカペラ・アンドレア・バルカによるベートーヴェンの…

二期会 ディーヴァ,ディーヴォ

 世界でも活躍する歌手が勢ぞろいする日本最大のオペラ団体「二期会」。その研修所を今年修了した若き歌手たちのフレッシュな歌声を楽しめるデビュー・コンサートが今年も開催される。出演者は全員、研修所の最上級である「マスタークラス」の修了試演会で素晴らしい成績を収めている。オペラ歌手としての本格的な道を歩き始めたばかりだが、す…

トリエステ・ヴェルディ歌劇場《椿姫》

 須賀敦子のエッセーでお馴染みの国境の港町トリエステには、ヴェルディの名を冠する名門歌劇場がある。実際、ヴェルディの二つのオペラ《イル・コルサーロ(海賊)》と《スティッフェーリオ》が、ここで初演されているのだ。もちろん、現在もヴェルディのオペラ上演に定評があるが、東京公演のキャスティングは、「事件」と言っても大げさでな…

New Release Selection

【CD】ファゴットとコントラファゴットの快楽/岡崎耕治&山田知史

 岡崎耕治と山田知史のファゴットとコントラファゴットによるデュオCD第2弾。地味な音の同族楽器同士だが、いざ聴いてみるとこの2つの楽器が同族楽器ゆえの親密かつ絶妙なコントラストを形成しており、ファゴット特有の温かく心地良い音色も相まってずっとこの世界に浸っていたいと思わされる。全曲が卓抜だが、中でも元々ホルンのデュオと…

【SACD】ショスタコーヴィチ:交響曲第5番/ノット&東響

 5月の東京交響楽団定期演奏会の名演が早くもCDに。ジョナサン・ノットによるショスタコーヴィチの交響曲第5番は、思いのほか大きな構えながら、明瞭な金管の響きをはじめ、クリアで研ぎ澄まされたサウンドは健在。その上でノットはあえて予定調和にならない棒で東響をドライヴし、緊張感と熱気を存分に引き出す。特に第3楽章の張りつめた…

【CD】クラリネット室内楽作品集/磯部周平

2003年のライヴ録音のリマスター盤。当時N響の首席奏者だった磯部周平が実力者たちと組んで、大作曲家がクラリネットのために書いたデュオ、三重奏、五重奏の名作を聴かせる。プログラム的には、1891〜1977年に書かれた近代の作品、すなわち精緻な音楽揃いである点が妙味。磯部は、まろやかな音色で品格のある演奏を展開し、サン=…

【CD】竹村浄子プレイズ・シューマン

 歌曲の共演者としても多くの演奏家の信頼厚く、全国的に活動を展開するピアニストの竹村浄子。彼女にとってシューマンは、デビューCDのプログラムにも選んでいることからもわかる通り、人生のテーマのような存在である。あたたかくも、どこか哀しみの表情も見せる“回顧”が描かれた「子供の情景」と鮮烈な愛情が溢れる「幻想曲 ハ長調」と…

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