新国立劇場2019/20シーズンラインアップを発表

ぶらあぼ2019年2月号

ウラディーミル・ユロフスキー(指揮)

白井 晃(演出)

ニュース

新国立劇場2019/20シーズンラインアップを発表

 新国立劇場は1月17日、2019/20シーズンラインアップを発表した。登壇者は大野和士・オペラ芸術監督、大原永子・舞踊芸術監督、小川絵梨子・演劇芸術監督。大原舞踊芸術監督は任期最後のシーズンとなる。 (2019.1/17 新国立劇場 Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)  大野オペラ芸術監督2シーズン目…

ゲルギエフがPMF2019/20について語る

 札幌を拠点に長年にわたり開催されている夏の音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)」芸術監督のワレリー・ゲルギエフが、ミュンヘン・フィルのツアーで来日中の11月30日に都内で記者懇親会を行い、PMF2019/20についてのプランを語った。  「PMF2019では、PMFオーケストラと共にショスタコ…

びわ湖ホールが2019年度自主事業ラインナップと、新国立劇場との連携協定締結を発表

 びわ湖ホールは11月26日、自主事業ラインナップを発表した。当日は、新国立劇場総務部長・畑中裕良とびわ湖ホール館長・山中隆による両館の間の協定締結の調印式も行われた。この提携により、それぞれの劇場間でオペラやバレエの上演だけでなく人材の交流や育成にも協力関係を築き、連携を深めることになる。  このセレモニーの後、記者…

新日本フィルが2019/20シーズンラインナップを発表

 新日本フィルハーモニー交響楽団が2019/20シーズン(2019年9月〜20年7月)定期演奏会年間プログラム速報を発表した。  9月初旬、就任4年目を迎える音楽監督・上岡敏之によるブルックナー交響曲第7番で新シーズンが開幕(2019.9/5,9/8)。上岡は、このほかシューベルト「未完成」とモーツァルト「レクイエム」…

トピックス

第18回世界オペラ歌唱コンクール「新しい声2019」オーディション in YOKOSUKA

 今年の9月1日と2日、「“NEUE STIMMEN 2019”世界オペラ歌唱コンクール『新しい声2019』オーディション in YOKOSUKA」がよこすか芸術劇場を舞台として開催される。同コンクールはドイツ最大級の財団である「ベルテルスマン財団」が世界中の若い歌手たちの国際的キャリアの道を開くことを目的として198…

第13回現代音楽演奏コンクール“競楽ⅩⅢ”本選会結果

 日本現代音楽協会が主催する第13回現代音楽演奏コンクール“競楽XIII”本選会(審査委員長:近藤譲)が2018年12月16日に渋谷区のけやきホールにて行われ、順位と各賞の受賞者が発表された。 第1位 白小路紗季(ヴァイオリン) 第2位 栗山沙桜里(ピアノ) 第3位 池永健二(打楽器)/薬師寺典子(ソプラノ) 入選 鈴…

平成30年度(第73回)文化庁芸術祭受賞者発表

 文化庁は平成30年度の芸術祭受賞者を発表した。音楽部門では「第27回みつなかオペラ《トスカ》」の並河寿美が、レコード部門では日本伝統文化振興財団『真言宗 豊山聲明 二箇法用付 大般若転読会』が大賞に選ばれた。両部門の受賞者は以下の通り。 [音楽部門] ◎大賞 並河寿美 第27回みつなかオペラ《トスカ》における歌唱 ◎…

2019年度武満徹作曲賞ファイナリスト決定

 1997年より始まり、2019年度で21回目を迎える武満徹作曲賞の譜面審査の結果が発表された。同賞は、毎年一人の作曲家が審査にあたるのが大きな特徴。19年はフィリップ・マヌリ(フランス)が審査員を務める。18年10月中旬から11月下旬にかけて譜面審査が行われ、世界31ヵ国・83の応募作品の中から4作品が選ばれた。19…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

【1/11(金)開催】舞台装置家が語る、オペラ美術論〜魅せるを識る(1)

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  これまで「オペラ音楽論」「オペラ演出論」と続いた本講座。年明け1月からは「オペラ表現論」として「魅…

【11/20開催】楽譜から読み解くオペラ音楽の魅力

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。次回11月20日(火)には、作曲家・ピアニストの加藤昌則を招き、オペラ音楽論/「楽譜から読み解くオペラ音楽の魅力…

【公開稽古レポート(概略版)】「3人の演出家によるクリエーション」第3弾〜OPERA ARTACADEMIA 2018

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」が4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」。本企画の目玉となる実践篇「3人の演出家によるクリエーション」の第3弾が9月16日に開催された。  「3人の演出家によるクリエーション」は、岩田達宗、菅尾友、田尾下哲の3人の…

【公開稽古レポート(概略版)】「3人の演出家によるクリエーション」第2弾〜OPERA ART ACADEMIA 2018

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」が4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」。 本企画の目玉となる実践篇「3人の演出家によるクリエーション」の第2弾が8月30日に開催された。  「3人の演出家によるクリエーション」は、岩田達宗、菅尾友、田尾下哲の3人…

インタビュー

ウラディーミル・ユロフスキー(指揮)

 ベルリン放送交響楽団が芸術監督・首席指揮者のウラディーミル・ユロフスキーに率いられ来日する。ユロフスキーは2017年にロンドン・フィルハーモニー管弦楽団との日本ツアーで初来日を果たし、その確かな音楽性とカリスマ性で日本の聴衆を魅了した。また、2021/22シーズンよりバイエルン国立歌劇場の音楽監督就任も決定しており、…

白井 晃(演出)

 作曲家・ピアニストであり、神奈川芸術文化財団の芸術総監督を務める一柳慧。演出家・俳優であり、同財団が運営するKAAT神奈川芸術劇場の芸術監督を務める白井晃。二人の芸術監督が共同で新たな芸術表現を追求する「神奈川芸術文化財団芸術監督プロジェクト」は2016年にスタート、KAATを舞台にしての美術展示とダンス・音楽のコラ…

阪田知樹(ピアノ)

 阪田知樹は2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクールでアジア人男性初の優勝者に輝き、世界の注目を集める新世代のヴィルトゥオーゾだ。「11度(ドからオクターブ上のファまで)の和音」が弾ける大きな手に恵まれた阪田が、得意のリスト作品によるリサイタルを2月に行う。 「75年の生涯を送ったリストの多面的な創作をご紹介しよ…

本山秀毅(指揮)

 関西合唱界の第一人者、本山秀毅が、桂冠指揮者を務めるびわ湖ホール声楽アンサンブルの2月の定期公演と東京公演を指揮する。本山はバッハ演奏の大家でもあり、主宰する京都バッハ合唱団は創立30周年を迎え、大阪チェンバーオーケストラを加えた「バッハアカデミー関西」の活動は20年近くになる。この団体は「年に4回演奏会があり、バッ…

ベルチャ弦楽四重奏団

 伝統に縛られず、文化的背景の異なる4人の奏者が自在かつ大胆に形創る、しなやかで鮮烈な音楽で、世界中の聴衆の耳を釘付けにしているベルチャ弦楽四重奏団。多層的なレパートリーのエッセンスとも言うべき、2つのプログラムを携えての日本ツアーを前に、ヴァイオリンのコリーナ・ベルチャとアクセル・シャハーに聞いた。 「私たちは全く異…

前橋汀子(ヴァイオリン)& 金子三勇士(ピアノ)

 小児がんと闘う子どもたちを支援するキャンペーンの一環として、2007年から行われているクラシック・ヨコハマ『生きる〜若い命を支えるコンサート』が、19年も新春の横浜で開催される。今回は、前橋汀子がメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を、金子三勇士がリストのピアノ協奏曲第1番を、それぞれ渡邊一正指揮神奈川フィルハーモニ…

田端直美(サクソフォン)

 オオサカ・シオン・ウインドオーケストラ(OSWO)のコア・メンバーで、ソリストとしても活躍する実力派サクソフォン奏者、田端直美が3枚目のソロ・アルバム『ウェニャン:ラプソディ』(マイスター・ミュージック)をリリースする。技巧的ながら豊かな歌心にも溢れたタイトル曲はじめ、多彩な時代の傑作を満載。「バロック、ロマン派、近…

尾高忠明(指揮)

 2018年4月から大阪フィルの音楽監督に就任した尾高忠明。手応えは予想以上だという。 「ちょっと上出来すぎるかなと思うくらい。4月に、ブルックナーの交響曲第8番でスタートを切った(ライヴCDがリリースされた)のですが、皆さんよく弾いてくださって、3回目を終えたベートーヴェン・チクルスでは、指揮台から飛ばされるほどの音…

岩井理花(ソプラノ)

 響きが美しい中ホールで、名手たちが集い、アメリカでブレイク中のマエストロが指揮、新年からワーグナー、実に濃い。そして贅沢だ。 「『あらかわバイロイト』で出会った4人で、熟練したオケと、その力を引き出せる指揮者のもとで、すばらしいワーグナーを再現したいと話していて、幸い千代田区から助成金をいただけることになって実現した…

注目公演

ザ・プレミアム! 外山啓介 & 辻本 玲 スペシャル・コンサート

 外山啓介(ピアノ)と辻本玲(チェロ)による「ザ・プレミアム! スペシャル・コンサート」。人気・実力ともに21世紀のクラシック界を牽引する二人が顔をそろえ、それぞれ不朽の超名曲を引っさげて華麗に競い合う贅沢な協奏曲の一夜だ。共演は円光寺雅彦指揮東京フィルハーモニー交響楽団。  まずは外山啓介のショパンのピアノ協奏曲第1…

ニコラス・コロン(指揮) 東京都交響楽団

 シャープでスマートな指揮姿と、若きサイモン・ラトルを連想させるヘアスタイル、オペラを含む古典から現代までの幅広いレパートリー、同じ年(1983年生まれ)のロビン・ティチアーティと共に創設したオーロラ管弦楽団(室内オケ)での活躍、そして2018シーズンからはハーグ・レジデンティ管弦楽団の首席指揮者に。常に若い才能へ目と…

小林海都 ピアノ・リサイタル

 ピアニストの小林海都は第12回エトリンゲン国際青少年ピアノコンクール カテゴリーBにて歴代最年少第1位およびハイドン賞を受賞し、第11回東京音楽コンクールピアノ部門でも第2位を獲得するなど、国内外の数多くのコンクールで優勝や上位入賞を重ねている。エリーザベト王妃音楽院(ベルギー)にてマリア・ジョアン・ピリスに師事し、…

テオドール・クルレンツィス & ムジカエテルナ

 なにもかもが、破格である。クラシック音楽のアーティストでありながらヨーロッパに見向きもせず、辺境(失礼!)のシベリアで自分の楽団を結成した。ややモスクワに近い(といっても1000キロ以上ある)ペルミのオペラハウスに招かれた時は、「楽団ごと移りたい」という条件をつけても受け入れられた。今や予算の関係でまれになったセッシ…

大植英次(指揮) 東京佼成ウインドオーケストラ

 あの大植英次が東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の定期演奏会に登場する! 大植は、ミネソタ管、ハノーファー北ドイツ放送フィル、バルセロナ響等のシェフを歴任し、朝比奈隆後の大阪フィルの音楽監督としても成果をあげた名匠。最近は「中学・高校吹奏楽部 公開レッスン&コンサート」も行っている。今回は、彼のエネルギッシュな…

ミクローシュ・ペレーニ ベートーヴェン・チェロソナタ全曲演奏会

 ミクローシュ・ペレーニのチェロは大地に足をしっかりとつけ、フレージングを隅々まで磨き抜き、豊かな低音から音が上がるにつれてぐんぐんと伸びていく。聴き手の居住まいをたださせる折り目正しい演奏から、曲のこうあるべきという理想が立ちあがる。今回フライヤーに一文を寄せている長谷川陽子をはじめ、同業チェリストからの評価もめっぽ…

チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団

 ドヴォルザーク、スメタナ、ヤナーチェクで知られる音楽の国チェコは、大きくボヘミアとモラヴィアという二つの地域からなる。ブルノはチェコ第二の都市で、モラヴィアの中心都市。そのブルノからブルノ・フィルハーモニー管弦楽団が来日する。  ブルノ・フィルの源流は19世紀末モラヴィア出身の作曲家ヤナーチェクの時代に遡ることができ…

朝活コンサートVol.3 梅村知世(ピアノ) & 鈴木 舞(ヴァイオリン)

 浜離宮朝日ホールを会場に、平日の午前に開かれる「朝活コンサート」。このシリーズは朝10時半にスタートし、前半45分間は「プレセミナー」として作品や当日の音楽文化などについて学び、後半60分でコンサートを楽しむというもの。第3回の奏者はピアノの梅村知世とヴァイオリンの鈴木舞。「春、愛、恋」をテーマに、チャーミングな小品…

New Release Selection

【CD】ヴィブラ=エルーファ 上野信一 ヴィブラフォンリサイタル

 標準的なファンならば、オーケストラ曲において音色のアクセントやリズム的強調・装飾に用いられる――いわば補助的な役割を担う楽器としてヴィブラフォンを想像するだろうか。しかし当代きっての名手・上野信一によるヴィブラフォン(及び金属打楽器)のためのソロ作品集である本CDを聴くととてもそれだけの楽器ではない。ペダル・ダンパー…

【CD】バーンスタイン:交響曲第3番「カディッシュ」他/佐渡裕&トーンキュンストラー管

 佐渡裕は晩年のバーンスタインに教えを受け、エッセンスを直伝された指揮者。すでにトーンキュンストラー管とは生誕100年に向けてのトリビュート盤が出ているが、代表作というべき2作を収めた本ディスクは、アニバーサリー・イヤーを飾る本丸だ。佐渡が楽曲をよく消化しているし、オケも打てば響くように反応し、「カディッシュ」では引き…

【CD】高橋アキ プレイズ ハイパー・ビートルズ volume Ⅱ

 団塊の世代の音楽のアイコン、ビートルズのナンバーを、高橋アキやその夫・秋山邦晴(音楽評論家)と交友のあった作曲家たちにアレンジしてもらったアルバム『ハイパー・ビートルズ』の再録音第2弾。ジョン・ケージに始まり、ミニマリズムなど今では大家となった個性派が編曲者にずらりと名を連ねる。耳になじんだメロディが、各人各様の創意…

【CD】小畠伊津子 ピアノ・リサイタル

 多彩な曲目を収めた小畠伊津子のアルバムは、音楽的に極めて雄弁でありながら、押し付けがましさのない卓越したピアノ表現に満ちた一枚。ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」では、非常に音の伸びのよい楽器を自在に操り、ファリャの「アンダルシア幻想曲」では陽性にして妖艶な音楽を展開。さりげなく挿し挟んだスヴェーリンクは、一服…

デジタルマガジンeぶらあぼ