ぶらあぼ2019年3月号

セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

北村朋幹(ピアノ)

【ゲネプロレポート】新国立劇場《紫苑物語》が本日開幕!

ニュース

【ゲネプロレポート】新国立劇場《紫苑物語》が本日開幕!

 指揮者の大野和士が7代目の新国立劇場オペラ芸術監督に就任したのは2018年9月のこと。その大野が芸術監督として初めて新国立劇場のオーケストラピットに入ると話題になっているのが西村朗のオペラ《紫苑物語》だ。大野は、1シーズンおきに日本人作曲家にオペラの委嘱をおこなう方針を掲げており、今作がその第一弾なのである。  この…

【速報】クルレンツィス×ムジカエテルナ 初来日記念トークセッション

 クルレンツィス×ムジカエテルナの初来日を記念して、メディア向けの「トークセッション」が、2019年2月12日に都内で開催された。  出席者は、テオドール・クルレンツィス(指揮)、パトリツィア・コパチンスカヤ(ヴァイオリン)、マルク・デ・モニー(ペルミ・オペラ・オペラバレエ劇場ゼネラル・プロデューサー兼ムジカエテルナ事…

調布国際音楽祭2019 記者会見

 調布市グリーンホールをメイン会場として、今年6月23日から30日にかけて開催される調布国際音楽祭の記者会見が行われ、同音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人、アソシエイト・プロデューサーの森下唯、調布市文化・コミュニティ振興財団常務理事の吉田育子が登壇した。 (2019.2/1 調布市文化会館たづくり Pho…

第20回 ホテルオークラ音楽賞受賞者決定

 ソプラノの小林沙羅とチェロの岡本侑也が第20回ホテルオークラ音楽賞の受賞者に決定した。同賞は、将来を嘱望される音楽家の支援・育成を目的として、ホテルオークラ東京が1996年に創設。毎年2組の音楽家を選出し賞を授与するとともに、受賞記念演奏会を開催している。  小林沙羅は、東京藝術大学及び同大学院修了。2010年から1…

トピックス

勅使川原三郎が愛知県芸術劇場の芸術監督に就任

 愛知県芸術劇場は企画力や発信力の強化、国内外の知名度向上を図るため、2020年度から新たに芸術監督のポストを設置し、勅使川原三郎が就任することを発表した。任期は20年4月から4年間。  勅使川原は東京都出身。09年紫綬褒章、17年にはフランス芸術文化勲章オフィシエを受賞するなど、ダンサー・振付家・演出家として国際的に…

広島響が2019年度主催公演ラインナップを発表

 広島交響楽団が、2019年度の主催公演ラインナップを発表した。音楽総監督の下野竜也は、中核をなす定期演奏会“緑”で、ブルックナーの交響曲第5番(原典版)(2019.5/24)のほか、矢代秋雄の交響曲(9/13)、伊福部昭の協奏風交響曲(独奏:小山実稚恵)(20.2/21)など得意の現代作品を含めた意欲的なプログラムを…

N響が2019-20シーズン定期公演プログラム発表

 NHK交響楽団が2019-20シーズン(2019年9月〜20年6月)定期公演のプログラムを発表した。首席指揮者就任5シーズン目となるパーヴォ・ヤルヴィによるルトスワフスキやバツェヴィチなどオール・ポーランド・プログラムでシーズンが開幕(2019.9/14,9/15)。ヤルヴィは、このほかシベリウスの第6番・第7番(9…

新国立劇場オペラ《紫苑物語》稽古場レポート

 2019年2月17日、新国立劇場でオペラ《紫苑物語》が世界初演を迎える。2018/19シーズンから同劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士が掲げた「5つの柱」のひとつである「日本人作曲家委嘱作品シリーズ」の第1弾となる。石川淳の短編小説を原作に、長木誠司が監修、佐々木幹郎が台本をてがけ、西村朗が作曲した。演出は笈田ヨシ…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

【2/13(水)開催】宮本益光が歌をまじえたオペラトークを披露

 演奏活動に留まらず、作詞、訳詞、執筆、演出など、多才な活動で知られ、バリトン歌手の「王子」との異名をもつ宮本益光が、2月13日、東京・幡ヶ谷で歌をまじえたオペラトークを行う。  演出家・田尾下哲が、オペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンなどを対象に昨年4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2…

【2/2(土)開催】オペラ演技教育を考える

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  2月2日(土)の「オペラ演技教育を考える」では、「現在のオペラで求められる演技とは」「そのための訓…

「OPERA ART ACADEMIA」19年2月開催の3プログラム決定

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  19年2月開催の3プログラムの詳細が決定した。  2月2日(土)「オペラ演技教育を考える」では家田…

【1/11(金)開催】舞台装置家が語る、オペラ美術論〜魅せるを識る(1)

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に2018年4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018」(以下、OAA)を開催している。  これまで「オペラ音楽論」「オペラ演出論」と続いた本講座。年明け1月からは「オペラ表現論」として「魅…

インタビュー

セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

 フランスが生んだヴィルトゥオーゾ、セドリック・ティベルギアンは、柔らかで繊細な叙情性から、硬質でクリアな躍動感まで、カラフルな響きに満ちた音楽を自在に繰り出す。1998年のロン=ティボー国際コンクールで優勝して以来、ニューヨークのカーネギー・ホールやザルツブルクのモーツァルテウムなど、世界的なホールで感動を巻き起こし…

北村朋幹(ピアノ)

 10代から第一線で活躍してきた俊才ピアニスト・北村朋幹。2011年ベルリン芸術大学に留学して以来、当地を拠点とする彼は今、新たなステップを踏み出している。 「イェスパー・クリステンセンという素晴らしい音楽家に出会ったのをきっかけに、昨秋からフランクフルト音楽・舞台芸術大学で新たな勉強を始めました。また17年末にボン・…

飯森範親(ナビゲーター)& 金子三勇士(ピアノ)

 2019年は日本オーストリア国交樹立150周年。人気指揮者・飯森範親が、ナビゲーターとして独自の切り口でクラシック音楽の世界を案内する「飯森範親と辿る芸術」の第2弾は、題して「19世紀のウィーンを支えた音楽家たち」。ピアニスト金子三勇士とともに、この時代のウィーンを彩った名曲の数々を、トークを交えながら紹介する。 飯…

川久保賜紀(ヴァイオリン)& 小菅 優(ピアノ)

 国際舞台で幅広く活躍している川久保賜紀と小菅優が、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を開く。 川久保「最近ブラームスの室内楽を演奏する機会が多く、この作曲家をもっと知りたいと思い、ソナタ全曲演奏に挑戦したいと考えました。優さんとぜひ一緒にブラームスを弾きたい。彼女のピアノは情熱的で音がきらびやか。しかもダイナ…

米元響子(ヴァイオリン)

 ヴァイオリニスト、米元響子がデビュー20周年を記念してリサイタルを開く。モーツァルトのソナタとイザイの無伴奏ソナタを組み合わせたユニークなプログラム。ピアノ共演は菊池洋子。 「モーツァルトが大好きで、一番最初に勉強したソナタもモーツァルトでした。以来、常に弾いています。モーツァルトを弾くと初心に戻ることができます」 …

蒲生克郷 & 花崎淳生(ヴァイオリン/エルデーディ弦楽四重奏団)

 エルデーディ弦楽四重奏団は、2018年に第一生命ホールでベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲のシリーズを完結させ、19年からは同ホールでベートーヴェンの中期とモーツァルトの晩年の弦楽四重奏曲に取り組む。その初回となる2月のコンサートについて、第1ヴァイオリンの蒲生克郷と第2ヴァイオリンの花崎淳生に聞いた。  今回取り上げ…

小川里美(ソプラノ)

 名作オペラをエレクトーン伴奏によりハイライトで上演しているヨコスカ・ベイサイド・ポケットの「オペラ宅配便シリーズ」の「ぎゅぎゅっとオペラ Digitalyrica」、5作目となるのは、初のオペレッタ、J.シュトラウスⅡの《こうもり》だ。主人公ロザリンデを歌うのは、これまでのDigitalyrica4回にすべて出演して…

及川浩治(ピアノ)

注目は「幻想曲とフーガ」と「ペトルーシュカ」  前回の及川浩治のピアノ・リサイタル「名曲の花束」は、絶賛の嵐を巻き起こした。「夢中で聴き入った」「好きな曲がいっぱい」「幸福感と感謝」「有名曲と難曲の組み合わせが素晴らしい」など、アンケートの回答数と内容が客席の熱量を伝える。そうした声に応え、2019年も「名曲の花束」開…

ファン・ディエゴ・フローレス(テノール)

 1996年、23歳の時に、ロッシーニ・フェスティバルで蘇演された《マティルデ・ディ・シャブラン》を病気で降板した歌手の代役として衝撃のデビューを果たしたファン・ディエゴ・フローレス。以来、ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティなどのベルカント・オペラの超難役で、世界中のオペラハウスを席巻してきた彼だが、ここ数年、異なる…

注目公演

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル

 1975年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝の栄冠に輝いて以来、40年以上に及ぶ演奏活動において常に第一線で活躍を続けているピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンは、こだわりの音楽家。自身の楽器を運び、調律にも精通し、ホールの音響にも気を配る。すべては最良の演奏を聴衆に提供するためである。そこから生まれ出る音楽は…

HAKUJU 東日本大震災 チャリティコンサート

 2011年の東日本大震災以来「東北復興支援プロジェクト・被災地支援チーム」を組織して、避難施設への自社健康機器の貸し出しや本社ビル1階でのチャリティロビーコンサートなど、継続的な支援を続けてきた白寿生科学研究所。19年も3月11日に福島県相馬市「学校法人みどり幼稚園」を支援する(チケット収益、会場設置の募金箱へ寄せら…

アレクサンダー・リープライヒ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

 日本フィルハーモニー交響楽団3月の東京定期に、欧州で活躍する指揮者アレクサンダー・リープライヒが登場する。リープライヒは、1968年、レーゲンスブルク生まれ。ミュンヘンとザルツブルクで学び、クラウディオ・アバドとミヒャエル・ギーレンの薫陶を受けた。長年、ミュンヘン室内管弦楽団の芸術監督を務め、2012年からポーランド…

アンジェラ・ヒューイット(ピアノ) バッハ・オデッセイ8

 粒立ちの良いタッチと流麗なフレージング、スコアの隅々まで見渡せるような透明感ある音楽づくりで、「現代最高のバッハ弾き」と称されるカナダ出身の名ピアニスト、アンジェラ・ヒューイット。4年にわたる全12回のステージで、鍵盤ソロ作品を全て完奏する「バッハ・オデッセイ8」を来年3月、東京で開く。  1985年にトロント国際バ…

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア 第78回定期演奏会

 トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアは、1995年の三鷹市芸術文化センター開館時に、地元出身の指揮者・沼尻竜典が呼びかけて同ホールを拠点にスタートしたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズが、創立20周年を機に改称、2016年から現称で活動している(どちらも「TMP」)。メンバーは国内外のオーケストラやソロで活躍する日…

クレア・フアンチ ピアノ・リサイタル

 クレア・フアンチは2011年のミュンヘン国際音楽コンクールにて最年少で第2位を獲得し注目を集めたピアニスト。カーティス音楽学校を経てハノーファー音楽演劇大学で名教師アリエ・ヴァルディのもとで学び、現在は世界的な演奏活動の傍ら、師の助手も務めている。昨年チューリッヒとヴィンタートゥールで行われたゲザ・アンダ国際ピアノコ…

府中の森クラシックコレクション 上原彩子 ピアノリサイタル

 第12回チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で女性として、また日本人初の第1位に入賞したピアニストの上原彩子。ソロはもちろん、海外の一流演奏家、オーケストラとの共演も数多く、世界的に活動を展開する彼女が、多くの国際的な演奏家が出演してきた「府中の森クラシックコレクション」に登場する。演奏曲はモーツァルトの「ピア…

原田英代 ピアノ・リサイタル 第3回〈変容〉

 ジュネーヴ国際コンクール最高位、シューベルト国際ピアノコンクール優勝など、輝かしい受賞歴を誇り、ドイツを拠点に欧州で活躍を続けるピアニストの原田英代。“本物”のロシア・ピアニズムを伝える伝説的指導者、ヴィクトール・メルジャーノフの薫陶を受けた彼女はロシア音楽の正当な継承者であると同時に、ドイツ音楽にも造詣が深く、国際…

New Release Selection

【CD】ベートーヴェン:「ワルトシュタイン」「テンペスト」 /岡田博美

 精緻な技巧、美しく磨き上げられた美音によってあらゆる作品のあるべき姿を提示してくれる岡田博美。数多くのレパートリーを誇る彼だが、意外にもこれまでベートーヴェンのソナタの録音は非常に少なかった。そのため今回のディスクは“待望”といえるものである。「ワルトシュタイン」では美音を活かしながら楽曲の構造を美しく見せてくれるよ…

【CD】きざし〜美しきままに 二十五絃箏〜 /山本亜美

 通常の箏の倍近い絃を持つ二十五絃箏は野坂操壽によって開発され、彼女がさまざまな作曲家とコラボすることで可能性が開かれた。今、この道を力強く進めている実力者が山本亜美だ。自身の委嘱作5曲を収めた本ディスクは、その現在を鮮やかに伝える。井上鑑「Sound After〜」では英語のテキストを箏に乗せて歌い弾く。高橋久美子「…

【CD】Beans/佐藤采香&清水初海

 2018年にユーフォニアムでは世界最高峰とされるリエクサ国際コンクールで日本人初優勝を果たしたほか数々の受賞歴を誇り、ぱんだウインドオーケストラの中心メンバーも務める、東京藝大出身の気鋭奏者のデビューCD。まずは、20世紀半ば以降のオリジナル曲を揃えて同楽器の真髄を存分に聴かせる内容が光る。演奏は驚きの一語。肉感的で…

【CD】“魂のヴァイオリニスト”甦る若林暢

 2016年の早すぎる死まで長きにわたり“知られざる”存在だった若林暢。17年リリースの国内初CDが高い評価を得るなど、注目を集める彼女の新たに発見された音源が登場。11年五反田でのフォーレのソナタも魅力だが、やはり1986年にヴィエニャフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで2位に輝き、国際デビューを果たした直後にポーラ…

デジタルマガジンeぶらあぼ