反田恭平が新レーベル「NOVA Record」を設立

【会見レポート】世界を魅了するエイフマン・バレエ、東京公演がいよいよ開幕

ぶらあぼ2019年8月号

外山啓介(ピアノ)

ニュース

反田恭平が新レーベル「NOVA Record」を設立

 ピアニストの反田恭平が、7月10日、クラシック音楽の新レーベル「NOVA Record」を設立し、17日に都内で会見を行った。  同レーベルは、反田自身が代表取締役社長を務める株式会社NEXUSと、株式会社イープラスの共同事業として発足。アーティスト自らがレーベルを立ち上げるケースは、世界的に見ても各ジャンルで増えて…

【会見レポート】世界を魅了するエイフマン・バレエ、東京公演がいよいよ開幕

 バレエ大国ロシアにおいて、常に話題の中心となっている「エイフマン・バレエ」が、芸術監督で巨匠振付家として名高いボリス・エイフマンに率いられて21年ぶりに来日した。7月18日からの東京公演を前に、ボリス・エイフマンと、上演演目の一つ『ロダン〜魂を捧げた幻想』に出演するダンサー、オレグ・ガブィシェフ、リュボーフィ・アンド…

【ゲネプロレポート】オペラ夏の祭典《トゥーランドット》が開幕!

スペクタクルだが細部で作り込まれた、全方位に隙のない圧倒的な舞台 取材・文:香原斗志 撮影:寺司正彦  新国立劇場のオペラ芸術監督、マエストロ大野和士の総合プロデュースの下、東京文化会館と新国立劇場が初めてタッグを組んで上演される「オペラ夏の祭典2019‐20 Japan↔Tokyo↔Wor…

第7回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門結果発表

 6月15日から30日にかけて行われた第7回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門(審査委員長:堀米ゆず子)の入賞者が決定した。日本勢では、友滝真由が第3位、北田千尋が第4位、荒井里桜が第6位に入賞した。結果は以下の通り。 第1位:該当者なし 第2位:シャノン・リー(アメリカ/カナダ) 第3位:友滝真由(日本) 第4…

トピックス

【追悼】フランコ・ゼフィレッリ(1923-2019)

 フランコ・ゼフィレッリが亡くなった。96歳という高齢だった。イタリアのフィレンツェに私生児として生まれ、ルキノ・ヴィスコンティの下で助手として働き、戦時中はパルチザンに身を投じて九死に一生を得るなど波瀾万丈の人生を送った。大ヒットした数々の映画を監督し、スカラ座やメトロポリタン歌劇場などの傑作舞台を手がけた名演出家で…

ぶらあぼ7月号 訂正とお詫びのお知らせ

『ぶらあぼ』2019年6/18発行 7月号 11ページ 目次の「今月の表紙」タイトルに誤りがございました。 誤)フェスタサマミューザKAWASASKI 2019 ↓ 正)フェスタサマーミューザKAWASAKI 2019 上記の通り訂正し、関係各位にお詫び申し上げます。

【リハーサル・レポート】フィリップ・マヌリの音楽

現代の「管弦楽の魔術師」マヌリが生み出す、 新たなオーケストラのサウンド  今年で21回目を迎えた東京オペラシティ文化財団が主催する「コンポージアムCOMPOSIUM」(Composition + Symposiumを組み合わせた造語)。核となるのは、ひとりの作曲家に審査を一任する「武満徹作曲賞」なのだが、審査員として…

【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA《ヘンゼルとグレーテル》まもなく上演!

 NISSAY OPERA 2019 オペラ《ヘンゼルとグレーテル》(全3幕、日本語訳詞上演)が6月15日、16日に日生劇場で上演される。去る6月8日に行われた郷家暁子(ヘンゼル)&小林沙羅(グレーテル)組のゲネプロ(最終総稽古)を取材した。 (2019.6/8 日生劇場 撮影:寺司正彦)  本作は、グリム童話の同名作…

インタビュー

齋藤真知亜(ヴァイオリン)

 NHK交響楽団のべテラン・ヴァイオリン奏者・齋藤真知亜を中心とする「マティアス・ストリングス」の新譜は弦楽六重奏。シェーンベルクの「浄められた夜」とブラームス「弦楽六重奏曲第1番」のカップリングによる一枚だ。 「六重奏に作品が少ないというのは、やはり四重奏のほうがバランスがよいということでしょう。六重奏のコンサートを…

外山啓介(ピアノ)

 2007年のCDデビュー以来、活発な活動を行っている外山啓介が「バッハ〜ベートーヴェン〜ショパン」と題したリサイタルを開く。 「ショパンのエチュードは何曲か演奏していますが、全曲通して演奏するのは初めて。いまようやく自分が取り組むべき時期が来たと思って挑戦することにしました。各曲はそれぞれキャラクターが異なりますが、…

加藤のぞみ(メゾソプラノ)

 目力が強い。ドン・ホセを射落としたカルメンのそれと重なって見える。加藤のぞみの、いま活躍するオペラの本場での訴求力や、意志の強さの表れに違いないが、漂う色香と相まって、自ずと《カルメン》への期待にもつながる。  スペインやイタリアでの活躍は聞いていた。私の耳には、2015年2月に東京二期会の《リゴレット》で歌ったマッ…

上野耕平(サクソフォン)

 2014年10月にCD『アドルフに告ぐ』でデビューを果たし、早くも4年半以上がたつ上野耕平だが、その活動はますます多岐にわたっている。ソロ奏者として日本全国のコンサートに出演するほか、「The Rev Saxophone Quartet」や「ぱんだウインドオーケストラ」等、レギュラー・アンサンブルでも活躍。CDも、ア…

西脇義訓(指揮)

 指揮者・西脇義訓が2013年に創設した「デア・リング東京オーケストラ(DRT)」が、9月に第2回公演を行う。  西脇の名を知る読者は多くないかもしれない。長くクラシック・レコード界でプロデューサーとして活躍したベテラン。その一方でアマオケの指揮者としても精力的な活動を重ねてきたのだが、DRTは、その活動の延長上にある…

角野隼斗(ピアノ)

 ピティナ・ピアノコンペティションは、予選から決勝までで参加者のべ約45,000組という、世界でも最大規模のピアノコンクール。あらゆる部門がある中で、ソロ部門の最上級である「特級」は、「最も国際コンクールに近い国内コンクール」を標榜している。実際にこれまでのグランプリ受賞者には、ロン=ティボー国際優勝の田村響、ショパン…

西村 朗(草津夏期国際音楽アカデミー &フェスティヴァル音楽監督)

 毎年8月に群馬県草津町で開催される「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」。1980年に日本で最初の本格的な夏期の音楽アカデミーとしてスタートし、今年40回目を迎える。アカデミーのみならず、講師たちによる演奏会が連日開催されるなど、国内有数の音楽祭として知られ、2010年からは、作曲家の西村朗が音楽監督を務め…

エドゥアルド・フェルナンデス(ギター)

 毎回、新鮮なテーマを切り口に行われるクラシック・ギターの祭典「Hakujuギター・フェスタ」。今年は「音楽の旅〜ドイツ・オーストリア」と題して開催される。そのフェスタに2008年以来、実に11年ぶりに登場するのがウルグアイ出身の世界的ギタリスト、エドゥアルド・フェルナンデスだ。フェルナンデスはフェスタの最終日に出演し…

濱田芳通 (ダ・ヴィンチ音楽祭芸術監督)

 例年、首都圏でもエアポケット的にコンサートが少なくなる8月中旬だが、今年は川口で斬新な音楽祭が開催される。時を超えて称賛される叡智といってもいいレオナルド・ダ・ヴィンチ(今年が没後500年!)の名前を冠した、創造力にあふれる4日間。その名も「ダ・ヴィンチ音楽祭」だ。15〜16世紀、ルネサンスを生きたダ・ヴィンチだが、…

注目公演

東京フィルハーモニー交響楽団 第2回 渋谷の午後のコンサート。〈歌うヴァイオリン〉

 在京オーケストラの中でも早くから平日昼間のコンサートを行い、多くの音楽ファンを開拓してきた東京フィルハーモニー交響楽団。2019/20シーズンは、平日および週末・休日における午後のコンサート枠をさらに拡大し、定期演奏会に匹敵する選曲と演奏でファンの注目を集めている。  中でも新しくスタートした「渋谷の午後のコンサート…

みんなでたのしむオペラ《ヘンゼルとグレーテル》

 昨年、神奈川県民ホールで上演された、みんなでたのしむオペラ《ヘンゼルとグレーテル》が、今年は出張公演となって南足柄市と秦野市で開催される。グリム童話を元にドイツの作曲家フンパーディンクが書いたオペラ《ヘンゼルとグレーテル》は、ヨーロッパではクリスマスの定番作品として知られ、また子どものファースト・オペラとしても親しま…

アッサンブラージュ(ファゴット・クァルテット) 日本公演2019

 「春の祭典」や「悲愴」交響曲の出だしなどでおなじみの低音木管楽器ファゴット。奏者にとっては常道ながらも一般ファンには珍しい同楽器のクァルテットが日本公演を行う。その名は「アッサンブラージュ」。アクセル・ベノワ(ローザンヌ室内管首席)、助野由佳(ベルン響。今年9月よりパリ管に入団予定)、西ノ村徳仁(ベルン響副首席)、野…

アフタヌーン・コンサート・シリーズ 2019-2020 後期

 平日昼間のコンサートがかなり定着してきた。シニア層のみならず、主婦や大学生、平日が休みの勤め人等々、聴衆もことのほか幅広い。しかも会場には、夜の公演とは違った明るさや寛いだ雰囲気が漂っている。この独特の“愉しさ”があるからこそ、“平日昼のファン”が増えているともいえるだろう。  そうした中、著名アーティストの公演、名…

クァルテットの饗宴2019 ドーリック弦楽四重奏団

 イギリス生まれの凄腕のクァルテットがやってくる。イギリスといえば世界でも最も早く市民コンサートが普及した国。それだけに質の高いアンサンブルがいつの時代でも活躍した。その流れは今に至っても同じ。1998年、イギリス・サフォークでの夏期ミュージック・スクールの室内楽コースをきっかけにして結成されたドーリック弦楽四重奏団も…

ジョヴァンニ・ソッリマ 100チェロ コンサート

 100人のプロ&アマチュア・チェリストが集合して、パワフルかつ深みのある音楽を。そうした感動コンサートが真夏の暑さを吹き飛ばすように行われる。2012年の発足以降、ヨーロッパで話題を呼んでいるセンセーショナルなコンサート「100チェロ」が日本で初めて開催される。  その中心となるのは、ヨーヨー・マやマリオ・ブルネロ、…

ロシアン・ピアノスクール in 東京 2019

 楽器を豊かに響かせ、旋律をたっぷりと歌い、聴く者の心を魅了するロシア・ピアニズム。ゲンリヒ(ゲンリフ)、スタニスラフのネイガウス親子やウラディーミル・ソフロニツキー、そしてスビャトスラフ・リヒテルといった伝説的なピアニストたちはこの奏法を駆使してきた。こうした伝統を継承し、多くの優れたピアニストを輩出してきた講師陣の…

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第18回 デンハーグピアノ五重奏団

 作曲当時の仕様の楽器ならではの妙なる音色が、名曲の真の魅力へと聴衆を誘う。  デンハーグピアノ五重奏団は、フォルテピアノの小川加恵をはじめ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのピリオド楽器の名手たちによって、2009年にオランダでデビュー。11年にアムステルダムで開かれた第16回ファン・ワセナール国際古楽コ…

New Release Selection

【CD】ショパンの歌 ―ショパン ピアノ作品集―/中桐望

 中桐望による待望のセカンド・アルバムは「ショパンの歌」。オペラをこよなく愛したというショパン。中桐は2014年から2年間のポーランド留学を経て、彼の音楽に「歌うこと」の大切さを見出し、それを自身の思い入れ深い作品群に込めた。独奏版のピアノ協奏曲第2番第2楽章、バラード第3番、舟歌に、柔らかくも芯の強さを滲ませ、絶妙な…

【CD】フランク:ヴァイオリン・ソナタ、ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」/三浦文彰&辻井伸行

 2009年にそれぞれ国際コンクールを制した三浦文彰と辻井伸行。16年にデュオとして初共演して意気投合、各地で共演を重ねてから臨んだ録音は、フランクとブラームス第1番というロマン派の二大ヴァイオリン・ソナタ。ピュアな音色、瑞々しい感覚で名作を見直し、虚心に心を通わせることで、まっすぐな音楽性が光る美演が生まれた。フラン…

【CD】ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1&5番「皇帝」/渡邉康雄&オーケストラ・アンサンブル金沢

 渡邉康雄によるベートーヴェンのピアノ協奏曲の弾き振り。「皇帝」は冒頭のカデンツァから渡邉のピアノの粒立ちがとてもきれい。オーケストラ・アンサンブル金沢も、ライヴらしく生々しい熱気があり、多彩で豊かな表情を聴かせる。独奏提示部でも透徹したピアノの音が煌めき、第2主題の抒情も美しい。展開部の頂点のピアノとオケの対峙も息を…

【CD】ことばのない詩集/高橋悠治

 高橋悠治は昨今、ますます洋の東西や時代、様式が意味をなさなくなってしまう自在の境地に遊んでいるように見える。本アルバムにも、その精神は如実に表れている。奇妙にスウィングするクープラン「花開くユリ」の千鳥足に魅せられてついていくと、いつの間にかマリピエロの幻想の世界へと足を踏み入れている。高橋の即興的な自作「空撓連句」…

デジタルマガジンeぶらあぼ