日本オペラ振興会が2019/20のラインアップを発表

【読者プレゼント】若林かをりフルートリサイタル〜邦人作品を聽く〜

【公開稽古レポート(概略版)】「3人の演出家によるクリエーション」第2弾〜OPERA ART ACADEMIA 2018

ぶらあぼ2018年11月号

ニュース

日本オペラ振興会が2019/20のラインアップを発表

 日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)が来年度の内容を下記の通り発表した。藤原歌劇団がイタリアオペラ4本(新制作1本)、日本オペラ協会が1本(新制作)の計5演目が並ぶ。実力派と注目の新人がバランスよく配されたキャスティングも魅力。 ・プッチーニ《蝶々夫人》(2019.4/27,4/28 テアトロ・ジーリオ・シ…

【読者プレゼント】若林かをりフルートリサイタル〜邦人作品を聽く〜

 2015年から現代の無伴奏フルート作品を集めたリサイタル・シリーズ「フルーティッシモ!」に取り組み、フルートソロの可能性を追求してきたフルーティスト、若林かをり。全5回シリーズでおこなわれたソロ・リサイタルでは、武満徹、湯浅譲二、細川俊夫、サルバトーレ・シャリーノ、カイヤ・サーリアホといった現代を代表する作曲家たちの…

11月の前売チケット情報

 11月号(10月18日発行)掲載の「前売チケット」ページはPDFでもご覧いただけます。  雑誌発行時の情報となり、内容や発売予定が変更になる場合がございます。  WEBぶらあぼ「ぶらあぼコンサート検索」では、順次最新情報を更新しておりますのでご利用ください。  →前売チケットページ(PDF)

第18回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉結果発表と記者会見

 10月8日から14日まで東京オペラシティで「第18回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉」が行われた。今回のコンクール、応募は42の国・地域より238名あり、9ヵ国18名が事前審査にパスし参加、第一次予選で8名に絞られ、第二次予選を通過した4名が本選に臨んだ。  課題曲は第一次がハイドンの交響曲第82番、第二次が武満徹「…

トピックス

第12回 国際オーボエコンクール・東京で浅原由香が第2位

 9月29日から開催されていた「第12回 国際オーボエコンクール・東京」の本選が10月6日に、東京・紀尾井ホールで行われ、入賞者が下記の通り発表された。 第1位:該当者なし 第2位:浅原由香(日本) 第3位:アンドレイ・シュロキャン(ロシア)、アルマン・ジコルム(フランス)  最高位に入賞した浅原は、東京藝術大学音楽学…

「第48回 JXTG音楽賞」受賞者決定

 2018年度の「JXTG音楽賞」が決定した。洋楽部門本賞は作曲家の池辺晋一郎、奨励賞はフォルテピアノの小倉貴久子が受賞した。  同音楽賞は1971年創設。日本の音楽文化の発展・向上に大きく貢献した個人や団体に贈られる賞で、洋楽部門においては、演奏のほか音楽ジャーナリズムや研究・評論などの分野も対象としている。 [贈賞…

第67回ミュンヘン国際音楽コンクールで葵トリオが第1位、近衞剛大が第3位

 9月9日から15日にかけてドイツ・ミュンヘンで行われた、ドイツ公共放送連盟(ARD)主催 第67回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で「葵トリオ」が優勝を果たし、同じくヴィオラ部門で近衞剛大(このえ・たけひろ)が第3位に入賞した。  「葵トリオ」はいずれも東京藝術大学の大学院生と卒業生で、メンバーは小川響…

インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで外村理紗が第2位

 8月31日から9月16日にかけて米インディアナポリスで開催された第10回インディアナポリス国際ヴァイオリンコンクールで、17歳の外村理紗(ほかむら・りさ)が第2位に入賞し、併せてパガニーニ賞第3位も受賞した。優勝は、2013年に仙台国際音楽コンクールを制したリチャード・リン(台湾/アメリカ)。  外村は01年東京都生…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

【公開稽古レポート(概略版)】「3人の演出家によるクリエーション」第2弾〜OPERA ART ACADEMIA 2018

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」が4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」。 本企画の目玉となる実践篇「3人の演出家によるクリエーション」の第2弾が8月30日に開催された。  「3人の演出家によるクリエーション」は、岩田達宗、菅尾友、田尾下哲の3人…

【公開稽古レポート(概略版)】「3人の演出家によるクリエーション」第1弾〜OPERA ART ACADEMIA 2018

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」が4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」。 去る8月4日にはOAAの主軸となる実践篇「3人の演出家によるクリエーション」第1弾が開催された。これは、岩田達宗、菅尾友、田尾下哲の3人の演出家が、まったく同じオペラの1…

3人の演出家による《映像発表&ディスカッション》を開催〜「OPERA ART ACADEMIA 2018」

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。次回10月2日(火)は、「オペラ演出論/トークセッション『3人の演出家によるクリエーション《映像発表&ディスカッ…

【レポート(概略版)】「トークセッション オペラ演出家たちのホンネ」〜OPERA ART ACADEMIA 2018

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」が4月から開催している「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」。 去る8月4日にはOAAの主軸となる実践篇「3人の演出家によるクリエーション」第1弾が開催された。これは、岩田 達宗、菅尾友、田尾下哲の3人の演出家が、まったく同じオペラの…

インタビュー

ファジル・サイ(ピアノ/作曲)

 類まれなる才能を発揮し、ピアニストとして作曲家として世界各地で活発な活動を展開しているファジル・サイが、自作の交響曲第2番「メソポタミア」の日本初演を「ファジル・サイ&新日本フィルハーモニー交響楽団」で行う。サイは同公演でベートーヴェン「皇帝」のソリストも務め、「メソポタミア」のピアノパートも弾く。指揮はトルコ出身の…

大野和士(新国立劇場オペラ芸術監督・指揮)

 2018/19シーズンから新国立劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士。彼が特に力を入れているのが「日本人作曲家の委嘱シリーズ」だが、早速今シーズン、石川淳の小説を題材に西村朗が作曲した新作オペラ《紫苑物語》が登場する。 「実力のある日本人作曲家に委嘱をし、日本とそして海外でも上演できるような作品を作れたら、というのは…

与那城 敬(バリトン)

 好青年の人物像からドン・ジョヴァンニのようなアンチ・ヒーローまで幅広く演じる与那城敬。その彼が今回、レパートリーに新しい一歩を踏み出すという。それが「醒めた眼で世を見つめる哲学者」ドン・アルフォンソ。モーツァルトの作品で解釈が最も分かれる《コジ・ファン・トゥッテ》は、実は、この男のコンプレックスから生まれたドラマなの…

小川典子(ピアノ/浜松国際ピアノコンクール審査委員長)

 10回目の開催を迎え、世界でますますその存在感を大きくしている浜松国際ピアノコンクール。昨年、同コンクールをモデルとした恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』が直木賞を受賞。今秋は、より幅広い層からの注目を集めた開催となりそうだ。  今回からは、小川典子が審査委員長に就任。1987年リーズ国際ピアノコンクール第3位入賞以来、現在…

山中千尋(ピアノ)

 ニューヨークを拠点に活躍するジャズ・ピアニストの山中千尋が、クラシック曲を斬新にアレンジし、自身のトリオで演奏したアルバム『ユートピア』をリリースした。桐朋学園大学を経てバークリー音楽大学に留学、高度な技術に裏打ちされたプレイでファンを魅了する山中だが、当盤はあらゆる音楽や文化に精通する彼女らしい感性が光る一枚となっ…

加藤訓子(パーカッション)

 2011年のアルバム『kuniko plays reich』で、ライヒの「カウンターポイント」シリーズ3作品を打楽器用にアレンジし、多重録音によって新たなる作品像を聴かせた加藤訓子。その後もペルト、クセナキス、バッハを発表したLINN RECORDSから、新作をリリースする。ここで再びライヒに立ち返り、作曲家の初期代…

注目公演

日本デビュー20周年記念 唐津 健 チェロ・リサイタル 〜オメガトリオと共に〜

 瑞々しさはそのままに、深い滋味を纏わせて―。精緻な技巧と柔軟な感性で、17世紀末製作の名器ジョセフ・ガルネリから、魅力的な音楽を紡ぎ出すチェリストの唐津健が、日本デビューから20周年を迎えた。記念リサイタルでは、デビュー時に鮮烈な印象を残したショスタコーヴィチのソナタを軸に、自身の歩みを投影した3つの佳品を演奏する。…

〈歌曲の森〉〜詩と音楽 Gedichte und Musik〜第23篇 クリストフ・プレガルディエン(テノール) & ミヒャエル・ゲース(ピアノ)

 都心部にあっても喧騒とは無縁のトッパンホール。室内楽ファンにこよなく愛される“音の小空間”であり、名物企画『歌曲の森』も、はや23回目という。この11月には、ドイツのテノール、クリストフ・プレガルディエンが、ピアノのミヒャエル・ゲースと組んでシューマンの夕べを開催。プレガルディエンの明度の高い声音は、この作曲家特有の…

菊地裕介(ピアノ) ドビュッシー没後100年記念 ピアノ曲全曲リサイタル

 フランスとドイツで学び、精緻な技術と豊かな音楽性が可能とする多彩なレパートリーによる公演、意欲的な内容の録音で注目を集めてきたピアニストの菊地裕介。これまでに「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全32曲連続演奏会」(2011年)、「ラヴェル:ピアノ・ソロ曲全曲演奏会」(15年)と、“全曲”にこだわった公演を行ってきた。 …

舘野 泉(ピアノ) バースデー・コンサート

 82歳を迎える舘野泉が「バースデー・コンサート」を開く。脳溢血で倒れ、「左手のピアニスト」として復帰してから15年。舘野の揺るぎない音楽への愛、優しさと強さに満ちた人間性、しなやかで深みある演奏に惹かれる世界中の作曲家たちが、彼に「左手のための」ピアノ作品を捧げ、90曲もの新作が生まれてきた。  この「バースデー・コ…

アレクセイ・リュビモフ ピアノ・リサイタル 〜ヒストリカル・インストルメントを求めて〜

 歴史的演奏法の興隆を受け、ポーランド国立ショパン研究所が「ショパン国際ピリオド楽器コンクール」を新たに創設。今年9月にワルシャワで第1回を開催、今後は5年ごとに実施される。その審査員の一人に選ばれたのが、世界的な名ピアニストとして活躍する一方で、ロシアにおける歴史的鍵盤楽器の先駆者としても知られるアレクセイ・リュビモ…

第36回 ワンダフル one アワー クリスティーネ・ショルンスハイム(チェンバロ) & 古部賢一(オーボエ) デュオ・リサイタル

 ドイツ古楽界を牽引してきた歴史的鍵盤楽器の名手、クリスティーネ・ショルンスハイム。そして、日本を代表するオーボエの達人、古部賢一。休憩なしの1時間、名演奏家たちが濃密な響きの時間を届けてくれる人気シリーズ「ワンダフル one アワー」に、互いに気心の知れた二人の名手が登場し、バッハ父子の珠玉の名曲をしなやかに紡ぐ。 …

METライブビューイング2018-19

 まだ43歳という若きヤニック・ネゼ=セガンを新音楽監督に迎えたいま、世界一の規模を誇るオペラハウスに文字通りの新風が吹き込んでいる。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場では公演を日々行いながら、“METの豪華なステージングを世界の隅々まで届ける”METライブビューイングに精力的に取り組むが、その新シーズンもまた、この大…

鎌倉芸術館 開館25周年記念事業 アラン・ギルバート(指揮) NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団

 ドイツ北部に位置する港町にして、同国第2の都市ハンブルク。ブラームスの生地としてもよく知られる同地を拠点とするオーケストラが、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団である。1945年の創立以来、名だたる巨匠たちを首席指揮者に迎えてきた名門楽団で、度々の来日公演でも伝統の響きを聴かせてきた。  そして、彼らはこの11月に…

New Release Selection

【CD】シューベルト:交響曲第8番「グレイト」 /ヤンソンス&バイエルン放送響

 ヤンソンス&バイエルン放送響は、いまやもっとも規範的な演奏をするコンビではないか。シェフ就任後15年間に築かれた彼らの関係性が、この「グレイト」に集約的に表れている。適切なボリューム感とそれを実現するための適切なテンポが長丁場を通じてぶれなく保たれ、シューベルトらしい歌心をしっかりととらえつつ、シンフォニックで記念碑…

【CD】dolceamaro 〜フルートとピアノで奏でるオペラファンタジー〜/イ・ジュヒ

 フルート奏者イ・ジュヒによる、主にロッシーニとヴェルディのオペラ名旋律の変奏・変容による佳品を集めたアルバム。19世紀の作曲家たちが名舞台から受けた豊かなファンタジーの世界を、ソウルからパリやニューヨークに学んだ彼女ならではの感覚と、持ち前の清潔な音色で丁寧に歌い上げる。ショパン14歳の貴重な室内楽や、ソナタながらオ…

【CD】コン・アフェット 〜ヴェネツィアン・バロックの栄華/丸山韶 & Ensemble LMC

 栄華を誇ったヴェネツィアの街の息遣いが、確かに伝わってくる。丸山韶は京都市立芸大を経て東京藝大古楽科に学び、国内外で主要アンサンブルに参加する一方、2014年には自身の呼びかけで古楽オーケストラ「La Musica Collana(LMC)」を旗揚げした、若きバロック・ヴァイオリン奏者。当盤ではLMCの盟友たちと共に…

【CD】双子素数/低音デュオ

 松平敬と橋本晋哉による異彩を放つユニット「低音デュオ」約3年ぶりの新譜もまた「斜め上」から攻めて来る。1曲目の徳永崇「感情ポリフォニー」からしていきなりホーミー歌唱が登場して面食らうが、収録曲全6曲共に声/バリトン+テューバ&セルパンといった“地味な”編成から驚くほどに多彩な音響と世界観を現出させている。先述曲では特…

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