Tag Archive for ピアノ・リサイタル

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)

ショパンはいかに自由に弾くかが難しいのです  エリソ・ヴィルサラーゼと日本の音楽好きとの絆は、ここ数年のうちにもますます深まっている。この夏には小林研一郎指揮読響とベートーヴェン「ハ長調協奏曲 op.15」を共演、揺るぎない存在感をもって豊かな内実を示し、霧島国際音楽祭でも指導と演奏を行った。  10月に故郷トビリシで…

エフゲニー・キーシン(ピアノ)

コンチェルトとソロで至高の芸術性を披露  11月にエフゲニー・キーシンが4年ぶりとなる来日を果たし、マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団との豪華な共演に加え、東京で2回のソロ・リサイタルを開く。  バイエルン放送響との演目はリストの華麗かつ甘美なピアノ協奏曲第1番。今季彼はこの協奏曲にフォーカスを当てているが、…

ドビュッシー没後100年 津田真理 ピアノ・リサイタル

変転するドビュッシーの美学に迫る  没後100年のメモリアル・イヤーに、近代フランスの鬼才ドビュッシーが構築した、繊細な色彩にあふれた楽園に遊ぶ。津田真理は、魅力的で精力的な演奏活動を展開する実力派ピアニスト。「ドビュッシーの色彩」と題したリサイタルで、精魂が注がれた傑作に新たな命を吹き込む。  桐朋学園大学を経て、ザ…

長富 彩(ピアノ)

渾身のラフマニノフ、そして数々の名曲たちに浸る一日  近年ますます成熟を深めているピアニストの長富彩が、11月2日に浜離宮朝日ホールにて昼・夜2回公演のリサイタルを行う。ランチタイムは「古典派からロマン派への転遷」と題された名曲プログラム、そして夜はオール・ラフマニノフ・プログラムだ。 「年に一度は、いつもより重い課題…

ヤノシュ・オレイニチャク ピアノ・リサイタル

ポーランドの伝統が息づくショパンの調べ  映画『戦場のピアニスト』(2002年 監督:ロマン・ポランスキー)は、第二次世界大戦のさなかを生き抜くピアニストを描いた傑作だ。この作品で流れるすべてのピアノ音楽を演奏し、重要シーンで迫真の「手」の演技をしたのが、現代ポーランドを代表するピアニスト、ヤノシュ・オレイニチャクであ…

田部京子(ピアノ)

25年を振り返る、思い出深い選曲  繊細なタッチと瑞々しい響きで聴き手の心をつかむ田部京子。今年は彼女のCDデビュー25周年に当たる。ショパン作品集の発表以来、30枚以上のアルバムを作り続けてきた。 「初めてのレコーディングは今でも鮮明に覚えています。自分で演奏中に聴いていた音と、モニタールームで聴く録音とのギャップに…

ドビュッシー没後100年記念 小川典子ピアノ・リサイタル

オール・ドビュッシー・プロは私にとっても新鮮  没後100年には、ふさわしい音楽家の演奏で新たな感動を。スウェーデンのBISレーベルへ全6枚に及ぶピアノ曲全集を録音している小川典子のドビュッシーは、すでに“ブランド”となりつつある。その演奏は「ドビュッシー=印象派の作曲家」という微妙な認識に待ったをかけ、響きを構成する…

横山幸雄 ピアノ・リサイタル 〈ベートーヴェン・プラス Vol.5〉

ベートーヴェンの傑作にブラームス、ショパン、ラヴェルなどを加えて  ピアニスト横山幸雄の快進撃が続いている。彼は2011年のデビュー20周年にショパンのピアノ独奏曲全曲演奏を行い、ギネス世界記録に認定されるなど、常に自身の可能性を求めて新たな試みに挑戦している。  横山は以前から「ショパンとベートーヴェンがレパートリー…

外山啓介(ピアノ)

新たな10年に向けての最初のリサイタル、キーワードは“音の情景”  昨シーズン、デビュー10周年を迎えた外山啓介。節目となった全国ツアーは、また一歩自らを成長させる良い経験になったという。 「実はツアーの前半、結構辛かったんです(笑)。デビュー公演と同じ曲目を多く取り上げたので、当時より良くなっていなくては、という考え…

小菅 優(ピアノ)

 人が生きる意味とは何か。そんな根源的な問いの答えを音楽で探るべく、昨年から小菅優がスタートさせたシリーズ「Four Elements(四元素)」。4年間にわたり、水、火、風、大地をテーマにリサイタルを行う。 「あらゆることが便利になった今、人間に本当に必要なものは何かをより考えるようになりました。四元素というテーマを…