Tag Archive for ピアノ・リサイタル

北村朋幹(ピアノ)

作品自体を純粋に見つめ、その心情に寄り添う  作品への知的なアプローチが光る北村朋幹のピアノ。今度の浜離宮ランチタイムコンサートでは「音自体に惹かれる曲ばかりを、心赴くままに選曲」したという。 「『夕闇の中、夢見心地で鍵盤の上で指を遊ばせているうちに、つい旋律を口ずさんでしまう』というシューマンの言葉があります。メンデ…

金子三勇士(ピアノ)

常に可能性を探し、挑戦を続けるピアニスト待望のリサイタル ベートーヴェン・イヤーに挑む渾身のプログラム  新型コロナウイルス流行によるコンサートの中止・延期が続く中で、金子三勇士はSNSを通じて演奏映像や自粛生活の写真を公開。さらにnoteでは文章による近況報告をし、思いがけない災厄に疲弊していた人々を楽しませ、勇気づ…

岡田 将 ピアノ・リサイタル

国内外のコンクールを制した実力派が魅せる三大ソナタ  岡田将は桐朋女子高等学校音楽科(共学)を首席卒業後、オーストリアとドイツで研鑽を積んだピアニスト。アルトゥール・シュナーベルコンクール第1位及びスタインウェイ賞、第5回リスト国際ピアノコンクール第1位など輝かしいコンクール入賞歴を誇り、ドイツを中心にヨーロッパで多く…

アーティストメッセージ(16)〜ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)

 今確かに現実に起こっていることは私たちにとって困難で、深く考えさせられる経験でもあります。新しいウイルスがたった数週間のうちに世界中に拡散し、目に見えぬ脅威が生命を危険に晒しているという事実は、人類が地球全体、そして宇宙をコントロールすることなどできないのだと明確に示していると言えるでしょう。この脅威に打ち勝ち、感染…

シプリアン・カツァリス ピアノ・リサイタル

唯一無二の“パートナー”とショパンの佳品へ新たな命を吹き込む  「精神的・肉体的な関係のすべてを共有するパートナー」。知性と技巧、深い精神性に裏付けられた薫り高いプレイで、世界中の聴衆を魅了し続ける名匠、シプリアン・カツァリス。自身にとっての「ピアノ」という存在を、こう表現する。フランス・マルセイユ出身。パリ音楽院在学…

アレクサンダー・クリッヒェル ピアノ・リサイタル

頭脳明晰なピアニストが描くベートーヴェンの名作  ドイツはハンブルク生まれの俊英アレクサンダー・クリッヒェルは各国で引く手数多のピアニストである。数学、生物学、語学でも秀でた能力を発揮する理知的なクリッヒェルは、何よりも音楽に対する情熱が深く熱い。その優れたテクニックは彼の理知的かつ詩情溢れる表現を思いのままに伝え、ソ…

仲道郁代(ピアノ)

音楽家の「十字架」に深く思いを込めて  ピアニスト・仲道郁代が自身の演奏活動40周年と、ベートーヴェンの没後200年を迎える2027年に向けて継続中のプロジェクト「Road to 2027」。第3回は、彼女が「十字架のソナタ」と呼ぶベートーヴェンのピアノ・ソナタ21番「ワルトシュタイン」を軸としたプログラムが演奏される…

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第21回 牛田智大 ピアノ・リサイタル

ショパンの名曲に酔う凝縮された60分  ランチ・タイム前のひととき、人気アーティストによる演奏を、音楽ライター・山野雄大の軽快な解説をナビゲートに楽しむ、第一生命ホールの「雄大と行く 昼の音楽さんぽ」。2015年4月に日本を代表するチェリストの藤原真理を第1回にスタートしたこの人気企画も6年目を迎える。第21回に登場す…

太田糸音(ピアノ)

溢れんばかりの演奏意欲とチャレンジ精神旺盛な逸材登場  最近、個性的な若手ピアニストの台頭が目立つが、太田糸音もそのひとり。両親ともに音楽家という家庭に育ち、3歳から音楽教室で学び、作曲家になりたいという夢を抱くようになる。やがてひとりでオーケストラのような響きが出せるピアノに魅了される。 「子どものころから楽譜の書き…

東 誠三(ピアノ)

心の奥底に響くラフマニノフとシューベルトの音楽  音楽のもつ瑞々しい生命力を伝える東誠三のピアノ。聴き手の心を揺さぶる彼の生演奏は、鋭い感性とともに、広く深い見識に裏付けされている。今年のリサイタル冒頭で取り上げるのは「鐘」の通り名でも知られるラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調。この短い曲が愛される理由について、東は次のよう…