Tag Archive for ピアノ・リサイタル

第488回日経ミューズサロン ホアキン・アチュカロ ピアノ・リサイタル

圧倒的な存在感と伝統に根ざしたピアニズム  1932年スペインのビルバオに生まれ、ヨーロッパ各地の国際コンクールで数々の賞を獲得し、59年に英国で行われたリヴァプール国際コンクールで優勝して以来、各地のコンサートホールで演奏を続けているホアキン・アチュカロ。指揮者のサイモン・ラトルは「アチュカロが創り出す非常に独特な音…

外山啓介(ピアノ)

自由闊達な雰囲気をまとった外山啓介、心身の充実を音から受けとる  2007年のCDデビュー以来、活発な活動を行っている外山啓介が「バッハ〜ベートーヴェン〜ショパン」と題したリサイタルを開く。 「ショパンのエチュードは何曲か演奏していますが、全曲通して演奏するのは初めて。いまようやく自分が取り組むべき時期が来たと思って挑…

松田華音 ピアノ・リサイタル

ロシアで培った比類なき音楽性にいっそうの磨きがかかる  松田華音は4歳からピアノをはじめ、6歳のとき、教室を訪れたロシアの音楽学校の先生の目に留まって、母親とともにモスクワへ渡った。翌年、モスクワ市立グネーシン記念中等(高等)音楽専門学校ピアノ科に首席入学。音楽だけでなく全教科にわたる総合教育を受け、いずれにも好成績を…

ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)

ベートーヴェン、リストからプレトニョフへ 再び、ピアノを弾くことの喜びを  「ピアニスト=プレトニョフの時代は、ほぼ終わりました」。2012年夏、ロシア・ナショナル管弦楽団を率いて来日したミハイル・プレトニョフは静かに、きっぱりとそう語っていた。一時代を画すほどの名手が──という聴き手の嘆きはしかし、その翌年には晴らさ…

ピョートル・アンデルシェフスキ ピアノ・リサイタル

ピアニスト人生の節目を彩ってきた変奏曲にいま再び対峙する  知的な顔立ちそのままに安定感のある演奏で多くの聴衆を魅了してきたピョートル・アンデルシェフスキ。デビュー当時まだあどけなさの残る20歳そこそこだった青年も、今年で50歳を迎える。節目の年のツアーに彼がメインに選んだのが、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」だ。…

伊藤 恵(ピアノ)

円熟の時を迎え、今ベートーヴェンの後期ソナタと向き合う  20年かけてシューマンのピアノ曲全曲を弾き、さらにそのあと約10年間シューベルトに取り組んできた伊藤恵が、現在あらためて向き合っているのがベートーヴェンのピアノ・ソナタだ。CDのリリースと並行して、昨年からベートーヴェンを中心とする年1回のリサイタル・シリーズ「…

東 誠三(ピアノ)

ロマン派作曲家2人の精神世界と向き合う  作品への精緻なアプローチによって、すべての音に生命力を与えるピアニスト東誠三。今年のリサイタルは、二つの「連作もの」を取り上げる。前半はシューベルトの「4つの即興曲 op.142 D935」、後半はショパンの「12の練習曲 op.25」だ。ロマン派前期に短い生涯を送った二人の作…

クリスチャン・ツィメルマン ピアノ・リサイタル

満を持してショパン・スケルツォ全曲に臨む  1975年のショパン国際ピアノ・コンクールで優勝の栄冠に輝いて以来、40年以上に及ぶ演奏活動において常に第一線で活躍を続けているピアニスト、クリスチャン・ツィメルマンは、こだわりの音楽家。自身の楽器を運び、調律にも精通し、ホールの音響にも気を配る。すべては最良の演奏を聴衆に提…

セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

親密な空間の中で呼応しあう「変奏曲」と「練習曲」の世界  フランスが生んだヴィルトゥオーゾ、セドリック・ティベルギアンは、柔らかで繊細な叙情性から、硬質でクリアな躍動感まで、カラフルな響きに満ちた音楽を自在に繰り出す。1998年のロン=ティボー国際コンクールで優勝して以来、ニューヨークのカーネギー・ホールやザルツブルク…

クレア・フアンチ ピアノ・リサイタル

力強く変幻自在の音楽に期待  クレア・フアンチは2011年のミュンヘン国際音楽コンクールにて最年少で第2位を獲得し注目を集めたピアニスト。カーティス音楽学校を経てハノーファー音楽演劇大学で名教師アリエ・ヴァルディのもとで学び、現在は世界的な演奏活動の傍ら、師の助手も務めている。昨年チューリッヒとヴィンタートゥールで行わ…