レクチャーと演奏でたどるベートーヴェンとロシアの作曲家たち
原田英代はドイツを拠点に活躍するピアニスト。ロシア・ピアニズムの神髄を伝える伝説的指導者、ヴィクトル・メルジャーノフの薫陶を受けており、その教えを国際的な演奏活動やレクチャーコンサート、マスタークラスによって各方面に伝えている。
そんな彼女が2017年からHakuju Hallで行っている人気シリーズの第4回〈統一〉が、延期を経て開催される。プログラムは、ロシアの作曲家たちに強い影響を与えたベートーヴェンの歌と愛、革新性に満ちたピアノ・ソナタ第28番と第31番で開始し、ロシアの精神と西洋音楽を融合させた作曲家であるチャイコフスキー「四季」(抜粋)とラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番へと続く。ドイツ“的”な音楽とロシア“的”な音楽の違いは何かを聴くことで実感できるリサイタルである。
また、幅広い見識とわかりやすさで大好評の原田のレクチャーは、朝日カルチャーセンター新宿教室で提携講座として開催される。こちらも注目したい。
文:長井進之介
(ぶらあぼ2021年2月号より)
レクチャー
2021.3/9(火)16:00 朝日カルチャーセンター新宿教室
問:朝日カルチャーセンター新宿教室03-3344-1945
https://www.asahiculture.jp/shinjuku
リサイタル
2021.3/12(金)19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700
https://www.hakujuhall.jp