Tag Archive for チェロ

瞳 写 × 音

写真家・山岸 伸と佐藤倫子が写す、アーティスト・新倉 瞳とは?  昨年6月には、上賀茂神社などで撮影した“神域”の写真をステージのバックに投影し、それにあわせて平野公崇(サクソフォン)と山田武彦(ピアノ)が即興演奏を繰り広げるという、異色の企画「神と音と写」を成功させた写真家・山岸伸。  山岸は今夏、“美を追求する”写…

【CD】ライヴ・セレクション/TOKI弦楽四重奏団

 新潟にゆかりのある名手たちが、2003年から活動を継続している「TOKI」。新アルバムは東欧の作曲家たちの「知られざる名曲集」が並ぶ、意義深い1枚。演奏者の作品への共感は深く、個人技もアンサンブルもライヴとは思えない水準で、隠れた佳品の魅力を明らかにする。ドホナーニ16歳でのロマンティックな六重奏曲がこれほどの好演で…

ピアニスト・黒田亜樹とイタリアの名手たち

ピアノ・トリオで光る最先端のソノリティ  イタリアを拠点に、クラシックからジャズ、ロック、現代音楽まで、幅広く表現するピアニストの黒田亜樹。黒田は東京藝大在学中、バンドのヴォーカルとキーボーディストとしてデビューするなど、異色の経歴を持つ奏者だ。フランス音楽コンクールを制し、ジローナ20世紀音楽コンクールでは現代作品特…

【CD】Les Monologues(レ・モノローグ) 無伴奏チェロと無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品集/島根朋史

 バロック・チェロとヴィオラ・ダ・ガンバ。同様に座って両足で楽器を挟むため、その弾き分けは容易に思えて、調弦や弓の運び、何よりも音楽創りの思想が全く異なり、実は非常に難しい。しかし、東京藝大・同大学院やフランスに学び、2つの楽器とモダンを操る“三刀流”の俊英・島根朋史は、あえてこの課題に挑む。17世紀フランスの謎多き鬼…

【CD】山本裕之作品集 輪郭主義

 ある楽器がピアノの音に対して四分音をぶつけると、なぜか本来調律が固定されているはずのピアノの音が狂ったように「ずれて」聴こえる。この現象の追求のため山本裕之がベリオの「セクエンツァ」シリーズよろしく様々な楽器を用いて不定期な連作としたのが「輪郭主義」。実際、これを聴くと相当にたまげる。楽器によってその“狂い具合”に差…

【CD】ハイドン:ピアノ三重奏曲第27番、シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番/葵トリオ

 昨年秋、最難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝を果たした葵トリオの、凱旋レコーディングが早くもリリースされた(曲もコンクールで演奏されたもの)。玉のような粒立ちをもったピアノの上で、ヴァイオリンとチェロが親密に交歓し、また華麗な協奏を繰り広げる。音楽の方向感が明瞭、構成もしっかりしており、各人が切れのよい…

音楽三昧2019 《ゴルトベルク変奏曲》

“三昧サウンド”で聴くバッハの歴史的傑作  鍵盤楽器のための無数の作品の中でも、最高峰に位置づけられるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」。既成概念にとらわれぬ柔軟な発想で、様々な作品を“再創造”してきたアンサンブル『音楽三昧』の手にかかると、果たして、いかなる変容を遂げるのか。  1984年に結成され、モダン楽器とチェンバロ…

【CD】Három barátnak〜コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 作品8 他/川上徹

 新日本フィルのフォアシュピーラーを務める傍ら、サイトウ・キネン・オーケストラへの参加やソリストとしても活躍する川上徹のコダーイ「無伴奏」。派手な技巧で華麗に弾き飛ばす演奏もままある中、ここでの川上は卓越した技巧を遠心の方向ではなく腰の据わった求心のベクトルへ向ける。その音楽は落ち着きがあり、そして音楽の表情に実に深み…

藤原真理(チェロ)

満を持してベートーヴェン全曲に臨む  毎年、自身の誕生日に行われるJ.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」コンサートや、全国各地で開催されるリサイタルにおいて、藤原真理の音楽は多くの聴き手へ静かに、そして雄弁に語りかける。  リサイタルのプログラムにはベートーヴェンの作品を加えることも多いが、ソナタと変奏曲を集中的に取り上…

葵トリオ

ミュンヘン国際音楽コンクール優勝記念のアルバムを堂々リリース  昨年9月、超難関・ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で優勝し、一躍、世界中の注目を集めてから約半年。ピアノ秋元孝介、ヴァイオリン小川響子、チェロ伊東裕による「葵トリオ」が、ハイドンとシューベルトを収録した新譜(マイスター・ミュージック)をリリー…