Tag Archive for 新国立劇場

【ゲネプロレポート】新国立劇場《アルマゲドンの夢》〜これぞ日本から世界に発信されるべき新作オペラ

 新国立劇場で、藤倉大の新作オペラ《アルマゲドンの夢》が2020年11月15日に世界初演を迎えた。入国制限緩和のタイミングに間に合い、海外からのキャストや演出家が当初のスケジュールよりも早めに来日し、14日間の自主隔離を実施後、リハーサルを開始。リモートでのミーティングやリハーサルも適宜取り入れつつも、キャストやスタッ…

【会見レポート】吉田都・新国立劇場舞踊芸術監督の第1シーズンが『ドン・キホーテ』で開幕

 新国立劇場バレエ団の2020/21シーズンが古典バレエ『ドン・キホーテ』で開幕する。10月23日の初日を前に吉田都・舞踊芸術監督がシーズン開幕直前会見を行った。 (2020.10/22 新国立劇場オペラパレス Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)  新国立劇場バレエ団は新型コロナウイルス感染拡大の影響に…

日本オペラ振興会が2021/22シーズンラインアップを発表

 イタリア・オペラを主軸とする藤原歌劇団、邦人オペラを広く発信する日本オペラ協会の2団体から成る日本オペラ振興会が来年度のシーズンラインアップを発表した。新演出と再演、全部で6作品。藤原歌劇団は《蝶々夫人》(2021.6/25〜6/27)、《清教徒》(21.9/10〜9/12)、《イル・トロヴァトーレ》(22.1/29…

【ゲネプロレポート】新国立劇場の新シーズンが《夏の夜の夢》で開幕!

オペラになったシェイクスピアの傑作喜劇  いよいよ、この10月から新シーズンの開幕にあわせ、新国立劇場のオペラ公演が戻ってくる。オペラに先立ち10月2日からは中劇場で演劇(シェイクスピア『リチャード二世』)が幕を切り、オペラは10月4日にブリテンの《夏の夜の夢》が初日を迎えた。  昨シーズンは2月16日に上演したロッシ…

藤倉 大(作曲)

近未来ディストピア映画的な、目が離せないオペラが誕生  いよいよこの秋最大の話題作のひとつ、藤倉大作曲による、新国立劇場・委嘱新作オペラ《アルマゲドンの夢》(H.G.ウェルズ原作、ハリー・ロス台本、リディア・シュタイアー演出、大野和士指揮)の世界初演が間近に迫ってきた。  ロンドンの自宅の藤倉大にリモートで話を聞くと、…

オペラへ行こう! 動き出す日本のオペラ界

 日本のオペラ公演は、新型コロナウイルス感染症のため、この2月以降まったく上演されなくなってしまった。劇場という「三密」の空間と「歌う」という行為が危険視されたためだ。この間オーケストラや合唱団が実験を繰り返し、安全対策ガイドラインが設定されるなど、クラシック業界は一丸となってコンサートの再開に向けて進んできた。そして…

新国立劇場バレエ団が世界初演・新作で5ヵ月ぶりに公演再開

 新国立劇場バレエ団は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2020年2月末の『マノン』を最後に公演が途絶えていたが、7月24日より世界初演・新作バレエ公演『竜宮 りゅうぐう』~亀の姫と季(とき)の庭~(全2幕)を上演する。7月23日、新国立劇場オペラパレスで報道陣を入れてのゲネプロ(最終総稽古)が行われた。  本公…

アーティストメッセージ(45)〜ヴィタリ・ユシュマノフ(バリトン)

 コロナで世界中困っている人が多いですし、本当に大変なことになってしまいましたね。もちろん、コンサートやイベントなどキャンセルになっているのは残念ですが、仕方がないことです。お客様にとってはエンターテイメントで、アーティストにとっては仕事。  その機会が思うようにない今、苦しいこともありますが、お互いに頑張りましょう!…

追悼 ハリー・クプファー

In Memoriam Harry Kupfer 1935-2019  2019年12月30日、演出家ハリー・クプファーが84歳で亡くなった。オペラ上演にリアリティを持たせることを意図して、演出家ヴァルター・フェルゼンシュタインが提唱した「ムジークテアター」派のエース的存在として、ゲッツ・フリードリヒと並んでの活躍は、…

新国立劇場 モーツァルト《コジ・ファン・トゥッテ》

夜のキャンプ場で起こる危険な恋愛ゲーム  名作オペラのなかには「音楽は最高なんだけど、ストーリーに説得力がなく、ピンと来ない」という作品もある。時を経ても音楽は古びていないけれど、物語はすっかり古びてしまった、というケースだ。しかし、まれに物語がまったく古びていない、むしろ現代的だと思える作品もある。モーツァルトの《コ…