コンサートで感じるパリの香り

フランスの作曲家ゆかりの場所にちなんだ曲を聴きに行こう!

 パリ・オリンピックが開幕しました!過去にパリでオリンピックが開催されたのは、1900年と1924年の2回。19世紀末からのいわゆるベル・エポックの時代、パリのサロンには音楽や美術、文芸などさまざまなジャンルの若い芸術家が集い、大いに賑いました。音楽においては、フォーレ、サン=サーンス、ドビュッシーなどこの時代に活躍した作曲家は枚挙に暇がありません。オリンピックと同じ1900年に開かれた万国博覧会は空前の規模で行われ、万博のイベントでもフォーレやドビュッシーらの作品が演奏されたことはよく知られています。2度目のオリンピックは第1次大戦が終わって間もない1924年。美術は印象派からアール・ヌーヴォー、キュビズムへ。音楽では、ロマン派から印象主義、そして無調へと、大きな時代の転換点を迎えることになります。

 それから100年。パリの街角には、いまもさまざまな作曲家たちの痕跡があちらこちらに残っています。今回、皆さんおなじみの名所の近くにある作曲家たちの住んでいたアパルトマン、ゆかりの劇場などを地図と写真でめぐる妄想旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。関連する作品が演奏されるおすすめコンサートをリストアップましたので、フランス特有の洗練された音楽の魅力を、ぜひお近くの会場で堪能してください!

写真:K.Hashimoto

目次(クリックで開閉)

*日程・内容などが変更になる場合があります。詳細は主催者情報をご確認ください。

エッフェル塔・凱旋門エリア

 フランス革命100周年を記念して開催されたパリ万博(1889年開催)に合わせてギュスターヴ・エッフェルの設計により建てられたエッフェル塔。セーヌ川を挟んで反対側の凱旋門の近くには、ラヴェルとドビュッシーがかつて住んでいた住居がある。

17区|ラヴェルが住んでいたアパルトマン(4 Av. Carnot)

 パリの凱旋門の近く、パリ17区のカルノー大通り4番地には、モーリス・ラヴェル(1875-1937)が住んでいたアパルトマンがある。このアパルトマンは1908年10月13日にラヴェルの父ジョゼフが亡くなった後、1908〜17年にかけて、ラヴェル本人と母・弟が暮らした家。また「ダフニスとクロエ」1909-12 管弦楽版)が作曲された家としてもよく知られている。その他にも「マ・メール・ロワ」(1908-10 ピアノ連弾版、1911 管弦楽版)や、「亡き王女のためのパヴァーヌ」(1910 管弦楽編曲版)などの代表作がこの時期に誕生している。

上野星矢&本庒篤子・リマト室内合奏団による 「煌めくパリ」
2024.7/27(土)14:00 千葉/船橋市民文化ホール
上野星矢(フルート・ゲスト)リマト室内合奏団(コンサートマスター:本庒篤子)
オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲/サティ:ジムノペディ第1番/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ラロ:スペイン交響曲より 間奏曲/ビゼー(ボルヌ編):フルートのためのカルメン幻想曲/ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲/フォーレ:シシリエンヌ/グルック:精霊の踊り(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より)/シャミナード:コンチェルティーノ(弦楽版)

●生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会
2024.8/10(土)15:00 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
茂木大輔(企画・指揮・お話) 兵庫芸術文化センター管弦楽団 渡辺紗蘭(ヴァイオリン)
シャブリエ:交響詩「スペイン」/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ,ツィガーヌ/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ/ラヴェル:古風なメヌエット/デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」/ラヴェル:ボレロ

第2回ひろしま国際指揮者コンクール 本選(ファイナルコンサート)
2024.8/12(月)17:00 広島/JMSアステールプラザ
広島交響楽団 他
細川俊夫:「昇華」チェロとオーケストラのための/ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲

ミシェル・プラッソン(指揮) 日本ラストコンサート Au revoir!
2024.8/13(火)19:00,8/15(木)14:00 東京オペラシティ コンサートホール
ミシェル・プラッソン(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団 大村博美(ソプラノ)小森輝彦(バリトン)二期会合唱団
ラヴェル:「マ・メール・ロワ」,「ダフニスとクロエ」より 第2組曲/フォーレ:「レクイエム」op.48

國末貞仁(サクソフォン)×中川賢一(ピアノ)
2024.8/15(木)19:00 岡山/玉島市民交流センター玉島湊ホール
スティング:Englishman In New York/ワム:Careless Whisper/ケニー・G:Forever In Love/坂本龍一:Aqua/久石譲:Summer/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ドビュッシー:月の光 他

ダブルリードアンサンブルの愉しみ Vol.6
2024.8/22(木)19:00 東京/王子ホール
東京ダブルリード本舗(荒川文吉 小山祐生 長山航 戸田智子 久保一麻(以上オーボエ)廣幡敦子 福井弘康 小武内茜 大内秀介 古賀朝也(ゲスト)(以上ファゴット))
佐藤博昭:天国の島/田嶋勉:エアーズ/内藤淳一:栄光をたたえて/酒井格:たなばた/スパーク:ドラゴンの年/金山徹:嘆きと希望/ラヴェル:バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より

アジアユースオーケストラ 横浜公演2024
2024.8/28(水)19:00 神奈川県立音楽堂
●アジアユースオーケストラ 東京公演2024
2024.8/31(土)15:00 東京オペラシティ コンサートホール

ジョセフ・バスティアン(指揮)アルバン・ゲルハルト(チェロ)
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲/ラロ:チェロ協奏曲/ドビュッシー:交響詩「海」/ラヴェル:ボレロ
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17区ドビュッシーの家(58 Rue Cardinet)

 1899年頃から1905年かけて住んでいたと言われるクロード・ドビュッシー(1862-1918)の家も、先のラヴェルと同じ17区。プライベートでは何かとスキャンダルの絶えなかったドビュッシーだが、リリー・テクシエとの最初の結婚の前に、ギャビー(ガブリエル・デュポン)と別れた際、前の住居からほど近いこの家へと引っ越した。プレートには「1902年4月30日の《ペレアスとメリザンド》初演時にドビュッシーが住んでいた」と書かれており、近くには作曲家の紹介が書かれた看板も立っている。この時期、交響詩「海」(1903-1905)や映像第1集(1901-1905)喜びの島(1903-1904)なども作曲された。

●千葉直美 ピアノ・リサイタル
2024.8/22(木)19:00 東京/紀尾井町サロンホール
グリーグ:「ペールギュント」第1組曲/シューベルト:即興曲 op.90-3・4/ドビュッシー:映像第1集/サン=サーンス:ワルツ風練習曲 op.52-6/ラヴェル:クープランの墓
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アジアユースオーケストラ 横浜公演2024
2024.8/28(水)19:00 神奈川県立音楽堂
●アジアユースオーケストラ 東京公演2024
2024.8/31(土)15:00 東京オペラシティ コンサートホール

ジョセフ・バスティアン(指揮)アルバン・ゲルハルト(チェロ)
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲/ラロ:チェロ協奏曲/ドビュッシー:交響詩「海」/ラヴェル:ボレロ
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●佐川文庫 若手ピアニスト・シリーズ 黒木雪音 ピアノ・リサイタル
2024.8/31(土)14:00 茨城/佐川文庫
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第6番 op.10-2/シューマン(リスト編):献呈/リスト:巡礼の年第3年より「エステ荘の噴水」S.163/R.10/リスト(サン=サーンス編):死の舞踏/ドビュッシー:喜びの島/ベルク:ピアノ・ソナタ/徳山美奈子:ムジカナラ/ラフマニノフ:リラの花 op.21-5,ピアノ・ソナタ第2番 op.36(1931年版)

マドレーヌ寺院 エリア

ギリシャ神殿風の外観
かつてフォーレやサン=サーンスがここでオルガニストを務めた

 マドレーヌ広場にの中心に建っているパリ唯一のギリシャ風スタイルの教会。今の寺院の建物としては1842年に完成。19世紀のフランス・オルガン音楽史において非常に重要な存在であるカヴァイエ=コルのオルガン(現在の楽器は1923年に修復)が設置されている。ガブリエル・フォーレ(1845-1924)カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)もオルガニストを務めた。ここで初演された作品に、今年がちょうど没後100年にあたるフォーレのレクイエム(1888 初演)がある。

ミシェル・プラッソン(指揮) 日本ラストコンサート Au revoir!
2024.8/13(火)19:00,8/15(木)14:00 東京オペラシティ コンサートホール
ミシェル・プラッソン(指揮)東京フィルハーモニー交響楽団 大村博美(ソプラノ)小森輝彦(バリトン)二期会合唱団
ラヴェル:「マ・メール・ロワ」,「ダフニスとクロエ」より 第2組曲/フォーレ:「レクイエム」op.48

8区|サル・ガヴォー(45 Rue La Boétie)

入り口外観。赤い屋根が印象的

 マドレーヌ寺院の比較的近くにあるのは1907年完成のコンサートホールのサル・ガヴォー。ロン=ティボー国際コンクールのファイナルの会場になったことも。初期には、コルトー、ティボー、カザルスのトリオやエネスク、イザイ、クライスラーといった錚々たる面々も出演した、パリで最も有名なホールのひとつ。ここではラヴェルのピアノ三重奏曲(1915 初演)やクープランの墓(1919 ピアノ版初演)など、今もなお愛される名曲たちの初演の舞台となった。

●Brasso 木管五重奏団 コンサート
2024.7/29(月)19:00 東京/管楽器専門店ダク スペースDo

窪田恵美(フルート)宮村和宏(オーボエ)粟生田直樹(クラリネット)福井弘康(ファゴット)福川伸陽(ホルン)
イベール:3つの小品/ダンツィ:木管五重奏 op.56-1(福川伸陽監修)/酒井格(酒井格編):たなばた(木管五重奏版・初演)/ファルカシュ:17世紀の古いハンガリーの舞曲 /特典コーナー「吹奏楽アプリ【Brasso】を生で体験してみよう!」〜当日サプライズ企画あり/藤倉大:Cosmic Breath for wind quintet/ラヴェル:クープランの墓

●八戸イカール国際音楽祭2024 フランス室内楽の夜
2024.8/15(木)18:30 青森/八戸市公会堂

上田晴子 及川浩治(以上ピアノ)小林美恵 谷本華子 永峰高志(以上ヴァイオリン)三戸誠(ヴィオラ)金子鈴太郎 笹沼樹 ルドヴィート・カンタ(以上チェロ)
ラヴェル:ピアノ三重奏曲 a-moll/フォーレ:チェロ・ソナタ第2番 g-moll op.117/ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のためのコンセール d-moll op.21
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●千葉直美 ピアノ・リサイタル
2024.8/22(木)19:00 東京/紀尾井町サロンホール
グリーグ:「ペールギュント」第1組曲/シューベルト:即興曲 op.90-3,4/ドビュッシー:映像第1集/サン=サーンス:ワルツ風練習曲 op.52-6/ラヴェル:クープランの墓
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8区・6区|プーランクの家(2 Pl. des Saussaies / 5 Rue de Médicis)

 左の写真はパリ8区、エリゼ宮にもほど近いフランシス・プーランク(1899-1963)の生家。1番上のプレートに「作曲家 フランシス・プーランクはここで生まれた」と記されている。一方、右の写真の赤いドアのアパルトマンは、プーランク晩年の家。マドレーヌ寺院方面からは少し離れて、6区のリュクサンブール公園に面したところにある。ドア横のプレートには1963年1月30日にプーランクが亡くなったことが記されている。

●田中香織(クラリネット)
2024.8/2(金)11:45 福岡/北九州市立響ホール

田中香織(クラリネット)永野栄子(ピアノ)岩倉万希子(ヴァイオリン)
エルガー:愛のあいさつ/ドビュッシー:第一狂詩曲/プーランク:城への招待/ヴェイネル:ハンガリー舞曲 op.40/バルトーク:コントラスツより第3楽章

●サントリーホールでオルガンZANMAI! 珠玉のオルガンコンサート
2024.8/12(日)13:30 東京/サントリーホール

中田恵子(オルガン)佐々木新平(指揮)ZANMAIスペシャルアンサンブル(管弦楽)
レスピーギ:オルガンと弦楽のための組曲 ト長調 P.58/プーランク:オルガン、弦楽とティンパニのための協奏曲 ト短調 FP.93

●末永の森 ミュゼ・オダコンサート Vol.16
2024.8/25(日)15:00 福岡/末永文化センター 美術館ミュゼ・オダ

宇根康一郎 荒木こずえ(以上クラリネット)草野雅行(ファゴット)
プーランク:クラリネットとファゴットのためのソナタ FP.32a/モーツァルト:2本のクラリネットとファゴットのためのディヴェルティメント第4番 他

●東京交響楽団 第723回 定期演奏会
2024.8/31(土)18:00 東京/サントリーホール
 ※完売
原田慶太楼(指揮)角野隼斗(ピアノ)熊木夕茉(ソプラノ)東響コーラス
上田素生:儚い記憶は夢となって/ガーシュウィン:ピアノ協奏曲 へ調/ペルト:主よ、平和を与えたまえ―混声合唱と管弦楽のための/プーランク:グローリア FP.177

9区|オペラ座(パレ・ガルニエ)(Pl. de l’Opéra)

パリ・オペラ座の歴史は17世紀にまでさかのぼるが、パレ・ガルニエが完成したのは1875年。1909年以降、ディアギレフ率いるバレエ・リュスがパリの観客を熱狂させ、バレエの殿堂としてのオペラ座が盛り上がりをみせるなか、バレエ・リュス出身のイダ・ルビンシテインが結成したバレエ・カンパニーによって、1928年11月、ラヴェルの「ボレロ」が初演された。ルビンシテインは、3年間(コンサートは1年間)独占的に上演する権利を持っていたので、コンサートとして初演されたのは、1930年になってから。上述のサル・ガヴォーでラヴェル自身がコンセール・ラムルー管弦楽団を指揮している。

●第10回 こどもの夢ひろばボレロ “ボレロ”大集合コンサート
2024.8/3(土)11:15 14:30,8/4(日)11:15 14:30 宮城/日立システムズホール仙台コンサートホール
広上淳一(指揮)小山実稚恵(ピアノ)こどもの夢ひろばスペシャルオーケストラ 他
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番より「ロンド」「バディヌリー」・第3番より「エール」/尾高惇忠:「子守唄」/ラヴェル(吉川和夫編):ボレロ

●生で聴く“のだめカンタービレ”の音楽会
2024.8/10(土)15:00 兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール
茂木大輔(企画・指揮・お話) 兵庫芸術文化センター管弦楽団 渡辺紗蘭(ヴァイオリン)
シャブリエ:交響詩「スペイン」/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ,ツィガーヌ/サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ/ラヴェル:古風なメヌエット/デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」/ラヴェル:ボレロ

●富士山河口湖音楽祭2024 横山奏(指揮) シエナ・ウインド・オーケストラ
2024.8/17(土)16:00 山梨/河口湖ステラシアター

A.リード:音楽祭のプレリュード,アルメニアン・ダンス パートI/ラヴェル:ボレロ/J.ウィリアムズ:オリンピック・ファンファーレ&テーマ/W.J.シンスタイン:ロック・トラップ/P.プラード:マンボNo.5/V.マッコイ:アフリカン・シンフォニー/レスピーギ:ローマの松

アジアユースオーケストラ 横浜公演2024
2024.8/28(水)19:00 神奈川県立音楽堂
●アジアユースオーケストラ 東京公演2024
2024.8/31(土)15:00 東京オペラシティ コンサートホール

ジョセフ・バスティアン(指揮)アルバン・ゲルハルト(チェロ)
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第2組曲/ラロ:チェロ協奏曲/ドビュッシー:交響詩「海」/ラヴェル:ボレロ
チケットを買う(横浜公演)>

●第57回 紀陽コンサート
2024.9/7(土)15:00 和歌山県民文化会館
飯森範親(指揮) 日本センチュリー交響楽団
ビゼー:カルメン第1組曲・第2組曲/ラヴェル:マ・メール・ロワ(バレエ版),ボレロ

●TOKYO MET SaLaD MUSIC FESTIVAL 2024「サラダ音楽祭」 音楽祭メインコンサート「Boléro」
2024.9/15(日)15:00 東京芸術劇場コンサートホール
大野和士(指揮) 東京都交響楽団 前川依子S 新国立劇場合唱団 Noism Company Niigata(ダンス)
ラター:マニフィカト/ドビュッシー:交響詩「海」―3つの交響的スケッチ/ラヴェル:ボレロ(ダンス付)

モンマルトル エリア

丘の頂上にそびえ立つ、サクレ・クール寺院

 パリで一番標高が高いエリア。19世紀半ばから20世紀はじめにかけては、ピカソやユトリロなど芸術家に愛された街でもあり、雰囲気のある小道や階段のある街は、観光地として今も賑わいをみせる。音楽家ではサティやベルリオーズなどがこの地域に住んでいた。

18区|サティの家(6 Rue Cortot)

 1887年からモンマルトルに住んだエリック・サティ(1866-1925)。キャバレでピアニストとして日銭を稼ぐ毎日。代表作 ジムノペディ(1888)はこの時期に書かれている。そして、1890年に移ったのが、コルトー通りに位置するこの家。まさにユトリロの絵にも出てきそうな雰囲気で、知らないと通り過ぎてしまうくらいシンプルな住まい。ドアの上に小さめのプレートで「サティ」の名が記されている。グノシエンヌ(1889-1897)もこの時期に書き進められた。他の作曲家にはない、あの何とも不思議な浮遊感を漂わせる音楽。サティはここで何を感じながら暮らしたのだろうか。

上野星矢&本庒篤子・リマト室内合奏団による 「煌めくパリ」
2024.7/27(土)14:00 千葉/船橋市民文化ホール
上野星矢(フルート・ゲスト)リマト室内合奏団(コンサートマスター:本庒篤子)
オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲/サティ:ジムノペディ第1番/ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ/ラロ:スペイン交響曲より 間奏曲/ビゼー(ボルヌ編):フルートのためのカルメン幻想曲/ドビュッシー:神聖な舞曲と世俗的な舞曲/フォーレ:シシリエンヌ/グルック:精霊の踊り(歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より)/シャミナード:コンチェルティーノ(弦楽版)

●オーケストラはキミのともだち
2024.8/17(土)11:00(第1回)/14:00(第2回) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホール
原田慶太楼(指揮・お話)東京交響楽団
J.ウィリアムズ:「ハリーポッターと賢者の石」より”ヘドウィグのテーマ”/小室昌広編:ディズニーのメロディによる管弦楽入門/サティ:ジムノペディ第1番/ニールセン:「アラジン組曲」より”黒人の踊り”/ブラームス:ハンガリー舞曲第6番/ヒナステラ:バレエ組曲「エスタンシア」より”マランボ”/カバレフスキー:組曲「道化師」より”ギャロップ”/近藤浩治(栗田信生編):「スーパーマリオブラザーズ」より/エルガー:行進曲「威風堂々」第1番

●フランツ・ゴードン ピアノリサイタル ジャパンツアー2024
2024.8/30(金)14:00/18:30 東京/めぐろパーシモンホール
2024.8/31(土)17:00 大阪/箕面市立文化芸能劇場

【第1部】classic
サティ:グノシエンヌ/ショパン:ワルツ イ短調 遺作,プレリュード第4番 ホ短調/シューマン:トロイメライ/サティ:ジムノペディ/バッハ(マルチェロ編):協奏曲 BWV974 アダージョ/ショパン:ノクターン ホ長調,ワルツ第10番 ロ短調,ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作/バッハ:プレリュードとフーガ ハ長調 BWV846/チャイコフスキー:四季より 秋の歌/バッハ:G線上のアリア 他
【第2部】Franz Gordon作曲集
Diving With My Harpoon,Technicolor Dreamscape,A Heart Made of Yarn,Song for Johanna,The French Library 他