Tag Archive for 西村朗

【CD】西村朗作品集19 シェーシャ[聖蛇]/アルディッティ弦楽四重奏団

 西村朗の弦楽四重奏曲は成立・演奏史において全てアルディッティSQと関わりがあるが、本CD所収の第5番は60歳を祝して2013年にアルディッティ個人に、そして第6番は17年にアルディッティSQに献呈された。標題の説明はライナーに譲るが、いずれも微分音を駆使しての技術の限界を思わせる素早いトレモロや激烈なデュナーミクの対…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《紫苑物語》

平安を題材にした普遍的なファンタジー、ドリームチームが創り上げる新作オペラ  指揮者の大野和士が7代目の新国立劇場オペラ芸術監督に就任したのは2018年9月のこと。その大野が芸術監督として初めて新国立劇場のオーケストラピットに入ると話題になっているのが西村朗のオペラ《紫苑物語》だ。大野は、1シーズンおきに日本人作曲家に…

新国立劇場オペラ《紫苑物語》稽古場レポート

 2019年2月17日、新国立劇場でオペラ《紫苑物語》が世界初演を迎える。2018/19シーズンから同劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士が掲げた「5つの柱」のひとつである「日本人作曲家委嘱作品シリーズ」の第1弾となる。石川淳の短編小説を原作に、長木誠司が監修、佐々木幹郎が台本をてがけ、西村朗が作曲した。演出は笈田ヨシ…

大野和士(新国立劇場オペラ芸術監督・指揮)

新芸術監督が世界に向けて放つ超・話題作  2018/19シーズンから新国立劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士。彼が特に力を入れているのが「日本人作曲家の委嘱シリーズ」だが、早速今シーズン、石川淳の小説を題材に西村朗が作曲した新作オペラ《紫苑物語》が登場する。 「実力のある日本人作曲家に委嘱をし、日本とそして海外でも上…

CD『西村朗 四神/インデアミューレ+いずみシンフォニエッタ大阪』

 「四神」は音域の違う4種のオーボエ属楽器を楽章ごとに吹き分けるという、奇想天外のアイディアが聴かれる。四季と結びついた禍々しい神獣を、ヴェテランのオーボエ奏者トーマス・インデアミューレがグリッサンドや微分音程も駆使して描き分ける。「沈黙の秋」では、どこか物悲しい表情を湛えたオーボエがピアノ(岡田博美)と対峙しながら、…

第39回草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル

フランス音楽などの瑞々しい響きを自然とともに体感  夏の音楽祭として長い歴史を持つ草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル(音楽監督:西村朗)は今年、39回目を迎える。アカデミーで指導する名手たちが、ここでしか聴けない組み合わせと選曲でコンサートを行うのは、常に話題となっている。  今年の注目コンサート。まず、サシ…

新国立劇場 オペラ2018/19シーズン

大野和士新芸術監督が打ち出す新機軸 新国立劇場2018/19シーズンのオペラ公演のラインナップが発表された。モネ劇場、リヨン歌劇場などのポストを歴任し、世界の歌劇場の最前線を知る大野和士の芸術監督就任で、同劇場が“世界の劇場の潮流”へとさらなる発展を遂げるであろう期待が高まる。会見での言葉を引用しつつ、新シーズンの注目…

大野和士・新芸術監督が打ち出す新国立劇場オペラの新機軸

 新国立劇場は、2018/19シーズンよりオペラ新芸術監督として大野和士(東京都交響楽団およびバルセロナ交響楽団音楽監督)を迎える。任期は22年8月31日までの4年間。1月11日に開かれたラインナップ説明会の席で大野は、同劇場のオペラ上演の新しい方向性を示した。  大野は就任にあたり、 [1]「レパートリーの拡充」 …

茂木宏文が第27回芥川作曲賞を受賞

 第27回芥川作曲賞の選考会が9月2日に行われ、演奏会による公開選考の結果、茂木宏文の「不思議な言葉でお話しましょ!」が受賞作に決定した。茂木には、賞状と賞金50万円が授与された。選考委員は酒井健治、西村朗、山内雅弘の3名。  芥川作曲賞は、故・芥川也寸志の功績を記念してサントリー音楽財団(現・公益財団法人 サントリー…

飯野明日香(ピアノ)

日本の優れたピアノ音楽を世界に向けて発信したい  名だたる現代作曲家の選りすぐりの作品が並んだディスク。曲ごとにまったく異なる表情を見せるその多彩な演奏にはまさに舌を巻くばかり。6月10日に『JAPAN NOW』という新譜をリリース、併せてほぼ同内容で発売記念のリサイタルを開催する飯野明日香は、フランス現代音楽や一柳慧…