Tag Archive for 清水華澄

大野和士(指揮) 東京都交響楽団

還暦のシェフが贈るブリテン異色の大作とフランス管弦楽の名品  大野和士は近現代の「もっと聴かれるべき名曲」の紹介に執念を燃やし、私たちの耳を開いてきた。イギリスの大家ベンジャミン・ブリテンも「戦争レクイエム」をはじめ積極的に取り上げてきたが、都響3月定期には作曲家35歳時の大作「春の交響曲」が登場する。  1948年か…

飯守泰次郎(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

円熟のマエストロが神々しい音楽の高みへといざなう  ベートーヴェン後期の宗教曲の大作「ミサ・ソレムニス」。不朽の名作だが、かなり手強い作品でもある。もちろん、柔和で美しい「キリエ」、輝かしい「グローリア」、ヴァイオリン・ソロが活躍する「ベネディクトゥス」など、直感的に楽しめる場面はたくさんある。しかし、ラテン語の典礼文…

響きの森クラシック・シリーズ 2020-2021シーズン 小林研一郎(指揮) オール・ベートーヴェン・プログラム

炎のマエストロと旬のソリスト陣によるベートーヴェンをたっぷり堪能  文京区と東京フィルハーモニー交響楽団は事業提携を結び、2002年から「響きの森クラシック・シリーズ」と題して、文京シビックホールで年4回の公演を行っている。  日本で最も長い歴史を誇る東京フィルと一流指揮者による演奏を、リーズナブルな価格で楽しめるとあ…

文京シビックホール 20周年記念公演ラインアップ

記念年を寿ぐファン垂涎の充実のコンテンツ  2000年春にオープンした文京シビックホールは、大小2つのホールを有し、音楽から、バレエ、歌舞伎、伝統芸能、演劇、落語まで広く区民に親しまれているが、とりわけ音楽は、その独自の企画から地域住民以外のファンにも注目されている。そして、この秋から来年秋にかけて、20周年記念公演を…

小泉和裕(指揮) 九州交響楽団

熟成コンビ7年目の気宇壮大なシーズン開幕  このところ小泉和裕の充実が際立っている。4楽団のポストを兼務する引く手数多の名匠も今年70歳。持ち前の堅牢な構築と弦楽器を分厚く鳴らした壮麗な表現に円熟味を加え、精緻かつ雄弁な名演を随所で展開している。中でも特筆されるのが、九州交響楽団の2018年9月定期のマーラー「千人の交…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

オケとオペラ両方のファンを熱くする“将軍”のスゴ技、炸裂!    来たる5月、日本フィル定期に“将軍”アレクサンドル・ラザレフがやってくる。今回の演目はユニークで、メトネルのピアノ協奏曲第2番とマスカーニのオペラ《カヴァレリア・ルスティカーナ》(演奏会形式)という、意表を突くカップリング。同団ウェブサイトによ…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《紫苑物語》

平安を題材にした普遍的なファンタジー、ドリームチームが創り上げる新作オペラ  指揮者の大野和士が7代目の新国立劇場オペラ芸術監督に就任したのは2018年9月のこと。その大野が芸術監督として初めて新国立劇場のオーケストラピットに入ると話題になっているのが西村朗のオペラ《紫苑物語》だ。大野は、1シーズンおきに日本人作曲家に…

新国立劇場オペラ《紫苑物語》稽古場レポート

 2019年2月17日、新国立劇場でオペラ《紫苑物語》が世界初演を迎える。2018/19シーズンから同劇場オペラ芸術監督に就任した大野和士が掲げた「5つの柱」のひとつである「日本人作曲家委嘱作品シリーズ」の第1弾となる。石川淳の短編小説を原作に、長木誠司が監修、佐々木幹郎が台本をてがけ、西村朗が作曲した。演出は笈田ヨシ…

ロレンツォ・ヴィオッティ(指揮) 東京交響楽団

世界が注目する俊才のタクトで聴く圧巻の“ヴェルレク”  今年度、東京交響楽団の定期演奏会が、なかなか熱い。特にこの秋は、スダーンの緻密にして自然体で美しいベートーヴェン、エッティンガーの超個性的なベルリオーズの熱狂的快(怪)演、大いに聴衆の感動と興奮を誘ったノットの雄大なラフマニノフ。タイプの違う名演を連続している。 …

2018年12月発売のおすすめチケット情報

■12/1(土)発売 ピエール=ロラン・エマール ピアノ・リサイタル ヴァリエーションズ! 2019.3/21(木・祝)15:00 紀尾井ホール ジョージ・ベンジャミン:シャドウラインズ ─ 6つのカノン風前奏曲(2001) アントン・ウェーベルン:変奏曲 op.27 オリヴァー・ナッセン:変奏曲 op.24(1989…