豪華キャストが市民とつくるヴェリズモ・オペラ2本立て
近年、プロと市民が協力してつくるオペラ公演が増えてきているが、昨年《椿姫》が好評を博した座間のオペラもそのひとつ。今年は、マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》とプッチーニ《修道女アンジェリカ》の二本立て公演となる。指揮と演出は昨年に引き続き、瀬山智博と古川寛泰。オーケストラはテアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ。そして合唱は、この公演のために2021年10月からワークショップに参加、練習を積んできた市民による合唱団が担う。
ソリスト陣は、《カヴァレリア》はサントゥッツァに清水華澄、トゥリッドゥに藤田卓也、アルフィオに上江隼人という実力派を配し、ヴェリズモの醍醐味を存分に味わわせてくれそう。一方《アンジェリカ》では、タイトルロールに近年目覚ましい活躍をみせる竹多倫子が登場する。二作は共にイタリアのキリスト教信仰が背景となっている物語。人間の愛と業を描いた作品を堪能したい。
文:室田尚子
(ぶらあぼ2022年8月号より)
2022.9/4(日)14:00 ハーモニーホール座間
問:ハーモニーホール座間046-255-1100
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