Tag Archive for 作曲

【ゲネプロレポート】新国立劇場《アルマゲドンの夢》〜これぞ日本から世界に発信されるべき新作オペラ

 新国立劇場で、藤倉大の新作オペラ《アルマゲドンの夢》が2020年11月15日に世界初演を迎えた。入国制限緩和のタイミングに間に合い、海外からのキャストや演出家が当初のスケジュールよりも早めに来日し、14日間の自主隔離を実施後、リハーサルを開始。リモートでのミーティングやリハーサルも適宜取り入れつつも、キャストやスタッ…

藤倉 大(作曲)

近未来ディストピア映画的な、目が離せないオペラが誕生  いよいよこの秋最大の話題作のひとつ、藤倉大作曲による、新国立劇場・委嘱新作オペラ《アルマゲドンの夢》(H.G.ウェルズ原作、ハリー・ロス台本、リディア・シュタイアー演出、大野和士指揮)の世界初演が間近に迫ってきた。  ロンドンの自宅の藤倉大にリモートで話を聞くと、…

アーティストメッセージ(15)〜野平一郎(ピアノ、作曲)

 数ヵ月前には考えも及ばなかった事態となりました。すべてのコンサートが中止となり、ホールも使えなくなり、コミュニケーションを分断されてしまったことで、我々音楽家は今までに経験したことのない文化そのものの危機に直面しています。我々の生きていく糧が奪われてしまったこうした状況が一体いつまで続くのか、正直先が見えない中で、何…

高橋悠治(作曲/ピアノ)

思索で紡ぐアンソロジー  80歳を超えてなお、作曲・ピアノで瑞々しい活動を続ける高橋悠治。今年3月に浜離宮朝日ホールで行われたリサイタルのライヴによる新譜『ことばのない詩集』は、ハンガリー出身のチャポー・ジュラ(1955-)の「『優しいマリア』変奏曲」を軸にしたスリリングな選曲だ。  高橋とこの異才との出会いは10年ほ…

木下牧子(作曲)

創作活動の原点―オーケストラ作品による個展を開催  作曲家、木下牧子の作品展が6月に開催される。1999年の第1回「歌曲の夕べ」から、毎回異なる編成でプログラムを組み、今回(第5回)は、オーケストラ作品を特集する。合唱界で絶大な人気を誇る木下だが、学生時代からオーケストラ曲を継続的に発表し、それが作曲家としての原点であ…

【特別公開】フィリップ・マヌリ(作曲) ロング・インタビュー

「ぶらあぼ」5/18発行6月号のClose Up interviewに掲載されたインタビューには収まりきれなかったフル・バージョンをWEBのみで特別公開します。 温故知新が未知の世界を生む  テクノ、エレクトロニカ、ノイズミュージックなど…コンピューターのプログラミングを介して音楽制作をするミュージシャンたちを支える「…

一柳 慧(作曲)

日本の作曲家を牽引する重鎮の音楽世界  2人の作曲家の競演による新しい形で昨年から始まったサントリー芸術財団コンサート「作曲家の個展Ⅱ」。今年は一柳慧と湯浅譲二という現代音楽界を牽引してきたベテランの作品がとりあげられる。 「2人で音楽会を共同で企画するアイディアは、最初に聞いたときからとても面白いと思っていました。湯…

三枝成彰(作曲)

この歳になって、どうしても喜劇オペラを書きたくなったんですよ  今年の10月に8作目のオペラ《狂おしき真夏の一日》が初演される作曲家・三枝成彰。自身にとって初めてのオペラ・ブッファ、喜歌劇だ。  タイトルから想像されるとおり、モーツァルトの《フィガロの結婚》へのオマージュ。浮気症の医師・大石恭一は看護師エミコと愛人関係…

WEBぶらあぼ特別インタビュー〜ハイナー・ゲッベルス(作曲・演出)

アンサンブル・モデルンの演奏行為そのものがドラマなのです  1952年生まれ。フランクフルトを拠点に活動する作曲家、演出家。ドイツの劇作家ハイナー・ミュラー(95年没)との協働で知られ、90年代からは音楽と演劇の複合としての「ムジークテアター(Musiktheater/music theatre/音楽劇)」を毎年のよう…

加藤昌則(作曲/ピアノ)

新感覚の音楽レクチャー、いよいよ東京で開講!  今、加藤昌則のクラシック入門講座が人気だ。神奈川で始まった講座は、愛知、長野、静岡、三重、富山へ。そしてこの度、ようやく東京でも開催される。 「作曲家として学んできた楽曲についての知識、ピアニストとして音を出したときの演奏効果の理解やステージに立つ心理、その両方を知るから…