Tag Archive for ソプラノ

【CD】ドビュッシーとパリの詩人たち/青柳いづみこ&高橋悠治

 日本を代表するドビュッシー研究家・ピアニストである青柳いづみこによる本ディスクは、ドビュッシーの「印象派」というイメージをくつがえす重要なものとなっている。ドビュッシーは象徴派や高踏派の詩人と親交を結び、影響を受けた楽曲を数多く残した。詩と密接に結びついた音楽が青柳と高橋悠治との連弾や青柳と盛田麻央のデュオによって紡…

小川里美(ソプラノ)

ロザリンデの幅のある多面的なキャラクターが魅力です  名作オペラをエレクトーン伴奏によりハイライトで上演しているヨコスカ・ベイサイド・ポケットの「オペラ宅配便シリーズ」の「ぎゅぎゅっとオペラ Digitalyrica」、5作目となるのは、初のオペレッタ、J.シュトラウスⅡの《こうもり》だ。主人公ロザリンデを歌うのは、こ…

【CD】イタリア近代歌曲集Ⅱ〜告白〜/吉川具仁子

 イタリアで研鑽を積み藤原歌劇団の公演などでも活躍。家族の介護に専念した時期を経て、2013年からコンサート活動を本格的に再開している円熟のソプラノによる最新盤。トスティ集、古典歌曲集と録音を重ねて、今回は前作『〜やさしい心〜』に続く、近代歌曲集の第2弾。プッチーニらオペラ作曲家からカゼッラ、チマーラ、ザンドナーイ、ロ…

神林あゆみ(ソプラノ) CD『Crystal Fairy』発売コンサート

透明感あふれる美声で届ける唯一無二のクラシカルクロスオーバー  清楚な歌声を持ち、クラシックからジャンルを超えてポップスやジャズ、ボサノヴァなど幅広いレパートリーを歌いこなし、ポールダンス、フラメンコ、ベリーダンスとのコラボも展開。2013年からはクラシカルクロスオーバーに傾倒して活躍中のハイブリッドなソプラノ、神林あ…

柴田智子(ソプラノ) プロデュース Stars & Hallelujah for Christmas 2018 with Juicy Boys

歌に溢れるゴージャスなクリスマス  アメリカ音楽の魅力を伝える第一人者としてジャンルを超えて活躍するソプラノ、柴田智子がプロデュースする何とも彼女らしい素敵なプログラム。前半の目玉はオペラやミュージカル・シーンで活躍する現代の米国人作曲家リッキー・イアン・ゴードン作の〈Stars〉や〈Will there really…

デジレ・ランカトーレ(ソプラノ)

ジルダは愛を知った大人の女性。ノルマと共通しているんです!  これぞ十八番だろう。デジレ・ランカトーレは2001年以来、ヴェルディ《リゴレット》のジルダ役をすでに100回以上歌ったという。来年6月、8年ぶりに来日するボローニャ歌劇場の来日公演でもこの役を披露してくれるが、じつは彼女、今春ジェノヴァで《ノルマ》のタイトル…

【SACD】至福の時〜歌の翼に/森麻季

 国内外で輝かしいキャリアを積み重ねてきた人気ソプラノがこれまでの歌手人生を振り返り、心に残る歌、これからも歌い継いでいきたい歌を選りすぐった待望の2枚組歌曲アルバム。「DISC 1」は王道ドイツ・リートからイタリア古典歌曲など。特にイタリア近代歌曲の作曲家として重要な存在であるドナウディの作品群は声楽専攻学生でなくと…

豊田喜代美(ソプラノ)

日本の自然や文化に育まれた木下牧子の世界観を歌う  デビュー以来、第一線で活躍してきたソプラノの豊田喜代美。2013年には、B.シュタウト作曲のバロック・オペラ《勇敢な婦人ー細川ガラシャー(Mulier fortis)》(1698年初演)の日本での世界蘇演を実現させ話題をさらった。この11月に「秋の瞳―木下牧子の世界」…

垣岡敦子(ソプラノ)

愛と宝石の煌めきに満たされる一夜を  イタリアで研鑽を積んだ叙情的で深みのある声を持つ王道ソプラノ、垣岡敦子。「オペラにおける“愛”は憎しみや欲望と表裏一体となって究極のドラマを生む原動力」と語る彼女が「愛の歌」をテーマに紡ぐ人気リサイタルも今年で5回目。  レオンカヴァッロの情熱的な朝の歌「マッティナータ」に始まる今…

エディタ・グルベローヴァ(ソプラノ)

コロラトゥーラの女王、その偉業の集大成を聴く  数年前、記者会見の席に現れたエディタ・グルベローヴァは、華やかさと率直さを併せ持つといった、「器の大きいプリマドンナ」であった。オペラ・デビューが1968年というから、今年で実に半世紀、彼女は歌い続けてきたのである。  このとき、筆者は一つ質問を行った。「ベルカント・オペ…