パリオペラ座の木管首席たちによる五重奏団が日本をめぐる!

左より:パリオペラ座の木管五重奏団/サラ・シャイン ©Beate Pietras

 その歴史は17世紀末の王朝時代に遡るパリのオペラ座(現在の正式名称はパリ国立オペラ)。この世界を代表する歌劇場のオーケストラの首席奏者たちが6月に来日、「パリオペラ座の木管五重奏団」として日本各地で公演を行う。

 フルート、オーボエ、クラリネット、バソン、ホルンによる木管五重奏。フランスには木管楽器の伝統があり、フランス式の楽器をそれぞれ用い、その音色の柔らかさ、そしてカラフルな色彩が特徴的だ。今回演奏されるラヴェルの「クープランの墓」やイベールの「3つの小品」といったフランスのエスプリがあふれる作品では、その魅力を十分に感じられよう。

 今回は、ゲストとして、オペラ座アカデミーの新進気鋭のソプラノ歌手、サラ・シャインがアンサンブルに加わる。彼女の歌を交えた、モーツァルトの《魔笛》やビゼーの《カルメン》からのアリア、グリーグの「ペールギュント」といった曲目もプログラムされているのは、さすが歌劇場のアンサンブルだ。トップ奏者たちが奏でる魅惑の響きに酔いしれたい。

文:鈴木淳史
(ぶらあぼ2025年5月号より)

パリオペラ座の木管五重奏団
2025.6/5(木)19:00 渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp

他公演
2025.6/1(日) 茨木市文化・子育て複合施設おにクル ゴウダホール(072-631-0296)
6/3(火) 富山県民会館(オフィス・カンタービレ090-8854-8245)
6/8(日) 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館)(027-221-4321)