インタビュー

仲道郁代(ピアノ)

音楽家の「十字架」に深く思いを込めて  ピアニスト・仲道郁代が自身の演奏活動40周年と、ベートーヴェンの没後200年を迎える2027年に向けて継続中のプロジェクト「Road to 2027」。第3回は、彼女が「十字架のソナタ」と呼ぶベートーヴェンのピアノ・ソナタ21番「ワルトシュタイン」を軸としたプログラムが演奏される…

沼尾みゆき(ミュージカル女優)

 劇団四季で数々の有名ミュージカルに主演、退団後もミュージカル界で活躍を続ける沼尾みゆきが、作曲家・編曲家・ピアニストの徳永洋明とデュオ・リサイタルを行う。Hakuju Hall名物のリクライニング席を使用したシリーズ「リクライニング・コンサート」の一環で、最大45度シートを倒した状態で二人の丁々発止を楽しむことができ…

新井鷗子(横浜みなとみらいホール館長)

「すべてのことをバランスよく取り込んでいきたい」 ──他ホールとの連携や新たなコンサートのあり方などを視野に入れて  4月1日付で、横浜みなとみらいホールの新館長に就任した。“本職”は音楽構成作家。その分野の第一人者として、テレビの音楽番組やコンサートの制作現場で仕事をしてきた。一方で、障害者支援の研究開発に携わる東京…

デイヴィッド・ハリントン(クロノス・クァルテット芸術監督/ヴァイオリン)

民族やジャンルの壁を越え活躍する“闘う弦楽四重奏団”  1973年の結成以来、半世紀近くにわたるボーダーレスな活動をとおして弦楽四重奏のイメージと可能性を更新し続けてきたクロノス・クァルテットが、今年9月から10月にかけて来日公演をおこなう。日本でのコンサートはなんと17年ぶりということもあり、昨年末の情報解禁とともに…

藤井一興(ピアノ)

美術品のように磨き上げた音色で巡るピアノの旅  洗練された宝飾品やガラス工芸作品でアール・ヌーヴォーとアール・デコの2つの様式を切り拓いたルネ・ラリック。フランスとトルコを結び、“走る高級ホテル”と称されるオリエント急行には、彼の調度品が多数あしらわれている。  若き日からパリで学び、フランス的感性による表現に定評のあ…

ミカ・ストルツマン(マリンバ)

バッハにチック・コリア、ジャンルを超えた熱いステージ   アメリカを拠点に活動する日本人マリンバ奏者ミカ・ストルツマンのリサイタルがすごい。基本的に「バッハとジャズ・コンポーザー」というプログラムなのだけれど、そこにはチック・コリアやジョン・ゾーンらの大御所から、注目の新星ジョエル・ロスまで、ジャズ・コンポーザーを中心…

太田糸音(ピアノ)

溢れんばかりの演奏意欲とチャレンジ精神旺盛な逸材登場  最近、個性的な若手ピアニストの台頭が目立つが、太田糸音もそのひとり。両親ともに音楽家という家庭に育ち、3歳から音楽教室で学び、作曲家になりたいという夢を抱くようになる。やがてひとりでオーケストラのような響きが出せるピアノに魅了される。 「子どものころから楽譜の書き…

伊藤京子(別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー/ピアノ)

SDGsをテーマに掲げ音楽祭のレゾンデートルをアピールする 音楽祭の根幹をなす重要な企画「ピノキオコンサート」  総監督にマルタ・アルゲリッチ、総合プロデューサーに伊藤京子と2人の女性ピアニストを軸に大分県で1998年から続いてきた別府アルゲリッチ音楽祭(公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団主催)。第22回の今年は「音…

コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)

全身全霊をかけて挑むベートーヴェンのソナタ全32曲  2020年はベートーヴェン生誕250年にあたるアニヴァーサリー・イヤー。これを記念し、「天才」と称されるウクライナ生まれのピアニスト、コンスタンチン・リフシッツが首都圏8館でピアノ・ソナタ全32曲を演奏する「ベートーヴェンへの旅」と題したシリーズを行う。  リフシッ…

東 誠三(ピアノ)

心の奥底に響くラフマニノフとシューベルトの音楽  音楽のもつ瑞々しい生命力を伝える東誠三のピアノ。聴き手の心を揺さぶる彼の生演奏は、鋭い感性とともに、広く深い見識に裏付けされている。今年のリサイタル冒頭で取り上げるのは「鐘」の通り名でも知られるラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調。この短い曲が愛される理由について、東は次のよう…