ロイヤル・コンセルトヘボウ管 記者会見にファビオ・ルイージが登場!

本日より来日公演がスタート

ファビオ・ルイージ

 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団が、4年ぶりの来日公演を行う。ツアー初日に先立つ11月2日、都内で記者会見を行った。会見には、今回の公演でタクトをとるファビオ・ルイージ、コンセルトヘボウ管 マネージング・ディレクターのドミニク・ヴィンターリンク、KAJIMOTO代表取締役社長の梶本眞秀の3名が登壇。同コンビによる日本での共演は初めて。来日ツアーは、11月3日ミューザ川崎シンフォニーホールの公演を皮切りに、愛知、京都、東京で5公演が予定されている。

 今回の来日公演では、以下の二つのプログラムが用意された。

〈プログラムA〉
ウェーバー:オペラ《オベロン》序曲
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調(独奏:イェフィム・ブロンフマン)
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64

〈プログラムB〉
ビゼー:交響曲第1番 ハ長調
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」

 ルイージは、今回取り上げる作品について以下のようにコメントした。

 「今までの共演で成功を重ね、信頼を築いてきたオーケストラとともに来日できたことを非常に嬉しく思っています。今回のツアーでは、様々な曲目を演奏しますが、その中で特にピアニストのイェフィム・ブロンフマンさんを招いたリストのピアノ協奏曲第2番は、1988年に、私と彼の初共演の際にも演奏した思い出深い作品です。そのほか皆さんによく知られたチャイコフスキーの交響曲第5番や、ドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』などの名曲に加えて、演奏機会の少ないビゼーの交響曲第1番をお届けします」

記者会見は日本橋のとある和室で行われた

 続けて、コンセルトヘボウ管の特徴についてはこう語った。

「まず本当に特徴的な音色を持ち、それを保ちながら革新しているオーケストラだと捉えています。非常に気品溢れる豊かで温かみのある音色で、正統な音楽を作りながらも、フレージングや音色、音楽へのアプローチの方法には革新的なものがあります。彼らと共演できることはこの上ない喜びで、指揮者として携われること、ともに音楽を作れるということがこんなに楽しいことなのか、と思っています」

 最後にヴィンターリンクより、2025年秋に同オーケストラがクラウス・マケラとともに来日することが発表された。マケラは2027年より第8代首席指揮者に就任することが決まっている。

左より:マネージング・ディレクターのドミニク・ヴィンターリンク、ファビオ・ルイージ、
KAJIMOTO代表取締役社長の梶本眞秀

 すでに日本で馴染みあるマエストロとなったファビオ・ルイージと、世界三大オーケストラに数えられる名門楽団の日本での初共演。期待に胸が膨らむ。

写真・文:編集部

【Information】
ファビオ・ルイージ指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
2023.11/3(金・祝)17:00 ミューザ川崎シンフォニーホール〈B〉
問:ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200
https://www.kawasaki-sym-hall.jp

11/4(土)14:00 愛知県芸術劇場 コンサートホール〈A〉
問:中京テレビクリエイション052-588-4477
https://cte.jp

11/5(日)15:00 京都コンサートホール〈A〉※完売
11/7(火)19:00 サントリーホール〈A〉※完売

問:カジモト・イープラス050-3185-6728
https://www.kajimotomusic.com

11/9(木)19:00 文京シビックホール〈B〉
問:シビックチケット03-5803-1111
https://www.b-academy.jp/hall/

●出演
ファビオ・ルイージ(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
イェフィム・ブロンフマン(ピアノ)(プログラムAのみ)

●曲目
〈プログラムA〉
ウェーバー:オペラ《オベロン》序曲
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64

〈プログラムB〉
ビゼー:交響曲第1番 ハ長調
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調 op.95「新世界より」

ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラ ミニコンサート
2023.11/8(水)12:30〜13:00(予定) 東京タワー正面玄関前特設会場
※公演の最新情報は下記KLM Japan 公式Xアカウントよりご確認ください。