田村麻子(ソプラノ) × 神﨑えり(ピアノ) ジョイント・リサイタル

聖母への祈りと即興のイマジネーションを旋律にのせて

 米国を中心に世界の歌劇場で活躍するソプラノ、田村麻子と、作編曲だけでなく、即興演奏家としても知られるピアニスト、神﨑えりによる魅惑の共同ステージが音楽の友ホールに登場。第1部は田村の代名詞であるアルバム『ジュエルズ・オブ・アヴェ・マリア』の収録曲としてもお馴染み、様々な作曲家による「聖母マリアへの讃歌」を神﨑の伴奏でたっぷりと。有名なバッハ=グノーやシューベルト、カッチーニの作品はもちろんのこと、フランクやピアソラなどによる佳曲も聴きどころだ。第2部ではプレミアムシートの客席から募った、「母の愛」「祈り」の題目で連想される言葉を繋いで作った文章などを用いて、歌とピアノで即興演奏を披露。ここでは言葉から受けるイマジネーションをめぐる、二人の呼吸や絶妙な掛け合いが楽しめるはず。加えて、二人で書き下ろしたオリジナル新曲〈聖なる母の愛と祈り〉の初演も目玉。特別な夕べになりそうだ。
文:東端哲也
(ぶらあぼ2018年9月号より)

聖なる母の愛と祈り 
2018.10/1(月)18:30 音楽の友ホール
問:TiSEg LLC. コンサート企画03-6876-6472 
http://tisegconcert.strikingly.com/