ウィーン少年合唱団
2024年 日本公演 来日記者会見

 「天使の歌声」と称され、世界中で愛されるウィーン少年合唱団が今年も来日。4月27日からはじまる全26公演の日本ツアーに先駆け、サントリーホール ブルーローズ(小ホール)で25日、記者会見が行われた。
 会見には、駐日オーストリア共和国大使のエリザベート・ベルタニョーリ、ウィーン少年合唱団団長のエーリッヒ・アルトホルト、今回公演を行うシューベルト組(日本人2名を含む7ヵ国25名の子どもたち)と、カペルマイスターのオリヴァー・シュテッヒらが登壇した。

 1498年に創立され、実に500年を超える歴史を持つ同合唱団は1955年に初来日。今年は、前身の「王宮礼拝堂付属少年聖歌隊」が解散し、「ウィーン少年合唱団」として再結成して100年のアニバーサリーイヤーとなる。
 アルトホルトは「ウィーン少年合唱団には、プレ団員も含めて6~18歳の少年少女330人が所属していますが、今回はシューベルト組の25人と来日しました。この日本ツアーが初めての海外公演となる子どもたちもいます。彼らにとってきっと生涯忘れられない体験になるでしょう。なぜなら、私も10歳の時、この合唱団の一員として経験した初めての海外公演が忘れられない記憶として残っているからです」と日本ツアーへの思いを語った。

左より:エリザベート・ベルタニョーリ(駐日オーストリア共和国大使)、エーリッヒ・アルトホルト(ウィーン少年合唱団団長)、オリヴァー・シュテッヒ(シューベルト組カペルマイスター)

 シューベルト組のカペルマイスタ―として合唱指導の他、レパートリーの責任者も務めるシュテッヒは、今回が3回目の来日。
「いつも日本の聴衆の素晴らしさを感じています。今回は『夢みる夜と魔法の世界』と『四季』をテーマにした、性格の異なる二つのプログラムを用意しました。両方で演奏予定の『美しく青きドナウ』など伝統的なレパートリーに加え、『君をのせて』『人生のメリーゴーランド』などのポピュラーソングも取り入れ、日本のみなさんにも楽しんでいただけるプログラムにしました」

 会見では、シューベルト組の歌唱で岡野貞一「ふるさと」、ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・シュネル「休暇旅行で」の2曲が披露され、ツアーの開催に向け華を添えた。

シュテッヒの指揮で「ふるさと」を歌うシューベルト組の子どもたち

【Information】
ウィーン少年合唱団 2024年日本公演

4/27(土)~6/16(日)
https://www.japanarts.co.jp/special/wsk/
※ツアーの詳細は上記ウェブサイトでご確認ください。