コハーン・イシュトヴァーン(クラリネット) & 中野翔太(ピアノ) デュオ

クラシック、ジャズ、即興演奏――2人の俊才が魅せる刺激的なステージ

 2013年の東京音楽コンクール木管部門をはじめ、数々の登竜門で優勝を重ねてきたハンガリー出身のクラリネット奏者、コハーン・イシュトヴァーン。そして、ジュリアード音楽院・同大学院に学び、国際的な檜舞台で活躍、第15回出光音楽賞(2004年度)を受賞した鬼才ピアニスト、中野翔太。白刃のように眩い光を放つ、2つの才能がぶつかり合うステージ。たったワンコインで、ジャンルの壁を軽々と飛び超える、刺激的な1時間を味わえるはずだ。
 2人がステージに携えるのは、バッハ「G線上のアリア」やサティ「ジムノペディ」、ガーシュウィン「ラプソディー・イン・ブルー」など、ジャズやポップスの素材としても、広く愛される名曲たち。共に作曲も手掛け、クラシックを基盤としながら、即興演奏など、独自の味付けで異彩を放つ名手たちだけに、“一筋縄ではゆかぬ”展開が期待できよう。そして、手拍子や歌など、聴衆の参加も促しつつ、やがて客席と舞台が一体に。未知のサウンドへの扉が今、開け放たれる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年3月号より)

2018.3/2(金)11:00 東京文化会館(小)
問:東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 
http://www.t-bunka.jp/