宇野功芳(指揮) 大阪交響楽団 真夏の「第九」

なにわで炸裂する“功芳の歓喜”

宇野功芳
宇野功芳

 快演か、はたまた怪演か。音楽批評界の大御所にして、優れた合唱指揮者としても知られる宇野功芳。その彼が、オーケストラを前にした時に発揮する、卓越した個性とパワーは常に聴衆を圧倒し、驚かせると共に、熱い議論を巻き起こしてきた。今年でちょうど85歳を迎えた宇野と、長い親交を温めてきたのが、大阪名物の“551の豚まん”で知られる蓬莱の羅辰雄社長。同社が創立70周年を迎えたこともあり、そのバックアップを得て、真夏にベートーヴェン「第九」を演奏することに。オーケストラには、埋もれた名曲の蘇演シリーズで、今や注目度も全国区の大阪交響楽団。そして、宇野と共に数々の名演を聴かせてきた神戸市混声合唱団に、丸山晃子(ソプラノ)、八木寿子(アルト)、馬場清孝(テノール)、藤村匡人(バリトン)という関西が誇る実力派ソリスト陣が加わる。特に「第4楽章の始めの部分は、仕掛けがありますので、びっくりしないように」と宇野は予告。あなたは、この“熱風”に耐えられるか。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年7月号から)

7/4(土)15:00 いずみホール
問:大阪アーティスト協会050-5510-9645
http://www.oaa1985.com