よみうり大手町ホール 読響アンサンブル・シリーズ Vol.4 ピアノを迎えて――河村尚子の「ます」

 よみうり大手町ホールを舞台に、読売日本交響楽団のメンバーが多彩な室内楽公演をくりひろげる「読響アンサンブル・シリーズ」。シリーズ第4回となる今回の公演では、注目のピアニスト河村尚子を招いて、弦楽器奏者たちとのアンサンブルが披露される。ヴァイオリンは読響第2ヴァイオリン首席の瀧村依里。さらにヴィオラの鈴木康浩、チェロの渡部玄一、コントラバスの石川浩之と、読響の名手たちがそろう。
 曲はシューマンの「アダージョとアレグロ」と「幻想小曲集」作品73(ともにヴィオラとピアノによる演奏)、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、そしてシューベルトのピアノ五重奏曲「ます」。豊かなロマンティシズムをたたえたシューマン作品、のびやかな「春」と歌心にあふれた「ます」と、聴きどころ満載の名曲がそろった。春の訪れを待ち望む季節にふさわしい、爽快なひとときを。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年3月号から)

3/20(金)19:00 よみうり大手町ホール
問:読売新聞東京本社ホール企画部03-6739-5838 
http://yomi.otemachi-hall.com