【GPレポート】メシアン《アッシジの聖フランチェスコ》 

ぶらあぼ2017年12月号

アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)

アリーナ・ポゴストキーナ(ヴァイオリン)

ニュース

【記者懇談会より】ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

 今年創立275周年をむかえる世界最古のオーケストラ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団が、ワールドツアーの一環で、名誉カペルマイスターのヘルベルト・ブロムシュテットと日本公演を行っている。13日まで。  公演の合間をぬって、10日、同団総支配人のアンドレアス・シュルツとともにヘルベルト・ブロムシュテットが記者との…

【会見レポ】ラザレフが語るストラヴィンスキー「ペルセフォーヌ」

 日本フィルハーモニー交響楽団は10月25日、来年5月18日、19日に行われる第700回東京定期演奏会についての記者懇談会を開いた。上演機会の希少なストラヴィンスキーの大作「ペルセフォーヌ」が日本初演されることが話題となっており、指揮のアレクサンドル・ラザレフ、ナレーションを務めるドルニオク綾乃が本作について語った。 …

第4回高松国際ピアノコンクール記者発表

 2018年3月12から25日にかけて開催される第4回高松国際ピアノコンクールの記者発表が、10月25日に都内で行われた。同コンクールは06年にスタートし、4年に一度開催されている。これまでに、パヴェル・ギントフ(ウクライナ)、アレクサンドル・ヤコブレフ(ロシア)、クロエ・ジヨン・ムン(韓国)を輩出している。出場希望者…

【GPレポ】ハイナー・ゲッベルス×アンサンブル・モデルン『Black on White』日本初演

 10月27、28日の二日間、京都芸術劇場 春秋座でKYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2017の公式プログラム、ハイナー・ゲッベルス×アンサンブル・モデルン『Black on White(Schwarz auf Weiss)』が日本初演される。さきほど行われたドレス・リハーサルを取材した。 (201…

特集:カンブルラン×読響:メシアン「アッシジの聖フランチェスコ」

【GPレポート】メシアン《アッシジの聖フランチェスコ》 

 メシアン畢生の大作、歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》(演奏会形式)の全曲日本初演を3日後に控え、最終稽古がサントリーホールで行われた。 (2017.11.16 サントリーホール 取材・文:柴辻純子 Photo:M.Terashi/TokyoMDE)  舞台上の管弦楽は約40種類の打楽器(今回は10人で演奏する)を含…

オンド・マルトノってどんな楽器?

文:大矢素子(オンド・マルトノ奏者)読響「月刊オーケストラ」より  オンド・マルトノ・・・この一風変わった楽器の名前をご存知の方は、どのくらいいらっしゃるだろうか。頭のなかで「音頭丸殿」と漢字変換してしまうかもしれない。それくらいマイナーな楽器であると理解している。オンド・マルトノは今から100年くらい前にフランスで考…

《アッシジの聖フランチェスコ》〜稽古場レポートvol.1

 今年創立55周年を迎えた読売日本交響楽団が、オリヴィエ・メシアン没後25周年にあたりシルヴァン・カンブルラン指揮のもと、メシアンの歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》を上演(演奏会形式)する。  メシアンの作品としては、大規模な管弦楽曲で、20世紀音楽の代表的な傑作として知られる「トゥーランガリラ交響曲」が有名だが、《…

メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》あらすじ

文:柴辻純子(音楽評論家) 読響『月刊オーケストラ』11月号から転載 メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》(演奏会形式/全3幕/仏語上演、日本語字幕付き/全曲日本初演) 作曲:1975~1983年/初演:1983年11月28日、パリ/演奏時間:約5時間半(休憩含) 第1幕 第1景『十字架』  舞台は13世紀イタ…

メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》音楽の聴きどころ

文:柴辻純子(音楽評論家) 読響『月刊オーケストラ』11月号から転載  20世紀を代表するフランスの作曲家オリヴィエ・メシアン(1908〜92)は、唯一のオペラ《アッシジの聖フランチェスコ》を、長年奉職したパリ音楽院を定年退職した後、8年の歳月をかけて完成させた。若き日は教会のオルガニストとして活躍し、ジョリヴェらと作…

【追加チケット発売】《アッシジの聖フランチェスコ》

 完売となっていた、11月19日(日)、26日(日)の読響、メシアン《アッシジの聖フランチェスコ》(演奏会形式)公演のチケットを、11月13日(月)10時から追加販売する。  販売枚数は、19日と26日、各日約60枚。申し込みは、読響チケットセンター0570-00-4390(10時〜18時) 及び読響チケットWEBで受…

インタビュー

細川千尋(ピアノ)

 モントルー・ジャズ・フェスティバル・ソロ・ピアノ・コンペティションにおける日本人女性初のファイナリスト…と聞けば、多くの人はゴリゴリのジャズ・ピアニストを想像するかもしれない。  だがこの人、細川千尋はちょっと違う。幼い頃からピアノと戯れ、曲を作り、クラシックを徹底的に学び、音大在学中に出会ったジャズに自分が求める音…

アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)

 ベルリン・フィル首席クラリネット奏者アンドレアス・オッテンザマー。父エルンスト、兄ダニエルはともにウィーン・フィルの首席クラリネット奏者という“クラリネット・エリート”だ。11月、初来日のスイスの老舗オーケストラ、ヴィンタートゥール・ムジークコレギウムと3曲の協奏曲を吹く。このオーケストラ、1629年創設というヨーロ…

アリーナ・ポゴストキーナ(ヴァイオリン)

 英国の名門BBC交響楽団が来年3月、首席指揮者のサカリ・オラモとの初コンビで4年半ぶりに来日。3プログラムのうち、川崎など全国5都市の公演でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストを務めるアリーナ・ポゴストキーナにも注目が集まっている。すでに読売日本交響楽団(2008年)やNHK交響楽団(11年)と共演を重ねて…

垣岡敦子(ソプラノ)

 イタリアで研鑽を積んだ叙情的で厚みのある声を持つ王道ソプラノとして名高い、垣岡敦子が贈る人気シリーズが11月の王子ホールに登場。「オペラにおける“愛”とは憎しみや欲望と表裏一体となって究極のドラマを生む原動力」と語る彼女だが、決して重苦しい雰囲気はなく、今年もヘンデルの華やかなアリアで幕を開け、バッハやグノーらによる…

萩原麻未(ピアノ)

 待ちに待ったファンも多いだろう。萩原麻未が3年ぶりに本格的なソロ・リサイタルを行う。故郷の広島を皮切りに全国7ヵ所を巡り、東京の浜離宮朝日ホールが最終公演となる。この3年、なぜリサイタルを行わなかったのか。直球の質問をぶつけてみた。 「室内楽作品への関心が高まり、舞台上で自分以外のだれかと音楽を演奏する楽しさに引き寄…

渡邊順生(チェンバロ)

 現代日本を代表するチェンバロ奏者・渡邊順生が11月、バルトルド・クイケンとともに、J.S.バッハのフルート作品全曲演奏会を開く。クイケン兄弟との交流は、1970年代にアムステルダムのグスタフ・レオンハルトのもとで学んでいた頃からだそう。 「だからもう40年以上。私のオランダ留学と同じ時期に、友人の有田正広さんがブリュ…

松本和将(ピアノ)

 「遺産と呼ぶに相応しい傑作がこの世には多く、自分でも収拾がつかないほど弾きたい曲もたくさんあります。リサイタルのテーマを『世界音楽遺産』としてシリーズ化することで、明快なコンセプトでまとめていけると考え、この企画をスタートさせました」  幅広いレパートリーを持つピアニスト、松本和将の「世界音楽遺産」。昨年のドイツ・オ…

店村眞積(ヴィオラ)

 日本を代表するトップ奏者として、圧倒的な存在感でヴィオラ界を牽引し続ける店村眞積。ジュネーヴ国際コンクール第2位入賞と、フィレンツェ市立歌劇場管の首席奏者に就任した1977年以来、読響、N響を経て、現在は都響と京響で首席奏者を務め、今年楽壇生活40周年を迎えた。店村はキャリア開始当時を笑顔で回想する。 「勉強のためイ…

松本美和子(ソプラノ)

 別れを切り出した男に電話口で縋りつく女――恋にすべてを捧げる者なら、彼女の気持ちは痛いほど分るだろう。詩人コクトーの独り芝居をオペラ化した《人間の声》(1959)は、プーランクの人気作。世界的な名声を有するソプラノ松本美和子が、今回、改めてこの傑作に挑む。ピアノは椎野伸一が務める。 「《人間の声》は50分弱の小品です…

注目公演

Just Composed 2018 in Yokohama 〜現代作曲家シリーズ〜 バンドネオン新時代〜タンゴからコンテンポラリーまで〜

 「バンドネオンといえばタンゴの楽器」というイメージに対し、「それはもったいない。バンドネオンの魅力はとても幅広いものなのです」と語るのが、この楽器の多面性を追求し続ける三浦一馬である。若手の代表的奏者として目覚ましい活躍を繰り広げる三浦が、横浜みなとみらいホールの「Just Composed 2018 in Yoko…

創立150周年記念 ウクライナ国立歌劇場 来日公演フェスティバル

 世界に冠たる名門ウクライナ国立歌劇場が、創立150周年を記念して、これまでになく大規模な「来日公演フェスティバル」を行う。同劇場が誇る[オペラ][オーケストラ][バレエ]が、各々極め付けの名作と150周年記念特別プログラムを披露する陣容は、実に多彩かつ豪華。圧倒的な迫力で魅せるその舞台を、大いに満喫したい。 2大人気…

びわ湖リング、いよいよ《ワルキューレ》へ

 びわ湖ホールが「プロデュースオペラ」として、来年3月にワーグナー《ワルキューレ》を上演する。“びわ湖リング“と呼ばれる4年連続のプロジェクトの2年目で、いよいよ人気作の登場である。今年の第1作《ラインの黄金》の大成功を受け、記者会見でびわ湖ホール芸術監督の沼尻竜典はその意気込みを語った。 「欧米で歌劇場の格付けでは、…

ディエゴ・マテウス(指揮) 読売日本交響楽団

 なるほど、この手があったか、と唸らさせたのが、12月に開かれるディエゴ・マテウス指揮読響のプログラム。ウェザー・リポートで活躍し、映画『ラ・ラ・ランド』でも演奏したという伝説的なドラマー、ピーター・アースキンが招かれ、彼のために作曲されたターネジのドラムス協奏曲「アースキン」が日本初演される。2013年にドイツで初演…

ミュージック・イン・スタイル 40周年記念コンサート 岩崎 淑シリーズ Vol.40

 わが国を代表する名ピアニストが、様々な楽器の名手を迎えて、室内楽の快演を披露してきた『ミュージック・イン・スタイル 岩崎淑シリーズ』が、40周年を迎えた。節目を記念するステージは、弟で世界的チェリストの洸、甥で米ナッシュビル響コンサートマスターを務める潤と共に。デュオとトリオの佳品を響かせる。  ミュンヘン国際コンク…

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ) & 新日本フィルハーモニー交響楽団

 歩んできた人生がそのまま投影されたような、強さと風格、そして圧倒的な存在感。エリソ・ヴィルサラーゼがオーケストラと共演する姿からは、そんなことを感じる。  ジョージア(グルジア)に生まれ、モスクワ音楽院でゲンリフ・ネイガウスやヤコフ・ザークのもと学んだ彼女は、チャイコフスキー国際コンクールやシューマン国際コンクールで…

来日20周年記念公演 エフゲニー・ザラフィアンツ ピアノ・リサイタル

 一度その音色に触れると長く余韻に包まれ、いつまでもその空気を身に纏っていられる。そんな音色を聴かせてくれるピアニストに出会うことは幸福だ。20年前日本の聴衆は、初めてエフゲニー・ザラフィアンツの生演奏に出会った。以来彼は来日を重ね、日本の若きピアノ奏者たちの指導にも当たるなど、日本との信頼関係を築いてきたが、この秋「…

結成20周年記念 “饗宴”〜メンバーによる協奏曲集〜 Vol.3 アンサンブル・ノマド 第61回 定期演奏会

   アンサンブル・ノマドは、楽器編成から奏法まで作曲家の様々な要望に自在に対応できるフレキシブルな団体として現代音楽界をリードしてきた。今年結成20年目を迎えるが、聴き手を楽しませる企画力も長きにわたる支持を勝ち得たその魅力の一つだ。  記念シーズンに彼らが贈るのは「“饗宴(シンポシオン)”〜メンバーによる協奏曲集〜…

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ぶらあぼ2017年12月号

【今月の表紙】 ギドン・クレーメル(ヴァイオリン) with リュカ・ドゥバルグ(ピアノ)& クレメラータ・バルティカ クレメラータ・バルティカ&リュカ・ドゥバルグとの共演 2018.2/10(土)16:00 兵庫県立芸術文化センター 2/12(月・休)15:00 広島文化学園HBGホール(広島交響楽団「平和の夕べ」コ…

ぶらあぼ2017年11月号

【今月の表紙】 ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック 2018年日本ツアー 共演:ユジャ・ワン(ピアノ) 五嶋 龍(ヴァイオリン) 2018.3/11(日)15:00 京都コンサートホール 3/13(火)、3/14(水)各日19:00 サントリーホール 3/15(木)18:45 日本特…

ぶらあぼ2017年10月号

【今月の表紙】 開館20周年 東京オペラシティ コンサートホール 東京オペラシティ コンサートホールとリサイタルホールが、9月10日に開館20周年を迎えた。変形ピラミッド型の高い天井が印象的なコンサートホールと、コンパクトなサイズゆえに奏者との親密感があるリサイタルホール。特にコンサートホールは内外の著名アーティストが…

ぶらあぼ2017年9月号

【今月の表紙】 フランツ・ウェルザー=メスト(音楽監督/指揮) クリーヴランド管弦楽団 創立100周年記念 ベートーヴェン・ツィクルス “プロメテウス・プロジェクト 2018” 2018.6/2(土)、6/3(日)、6/5(火)、6/6(水)、6/7(木) サントリーホール 12/2(土)発売 http://amati…

ぶらあぼ2017年8月号

【今月の表紙】 すみだトリフォニーホール開館20周年 市民・アーティスト・ホールの三者が一体となり、独自の芸術を育んでいくというコンセプトで誕生した、すみだトリフォニーホール。今年開館20周年を迎えた同ホールは、フランチャイズ・オーケストラの新日本フィルとのコラボレーション、《ゴルトベルク変奏曲》シリーズ、そしてジャズ…

ぶらあぼ2017年7月号

【今月の表紙】 フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017 7/22(土)〜8/11(金・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール 他 川崎で繰り広げられる“真夏の音楽の祭典”。ミューザ川崎シンフォニーホールを主な会場として約20日間にわたり、首都圏のオーケストラが日替わりで公演を行うという大イベントだ。今年は過去最…