ぶらあぼ2017年11月号

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)

礒 絵里子(ヴァイオリン)

宮城 聰(演出)

ニュース

芸大アーツイン丸の内2017が開催〜29日まで

 芸大アーツイン丸の内2017のオープニングセレモニーが10月16日に丸ビル1F マルキューブで行われた。 (2017.10/16 丸ビル1F マルキューブ Photo:H.Yamada/Tokyo MDE)  芸大アーツイン丸の内とは、「文化・芸術」は、社会の基幹であると考え、その基盤づくりを的とする東京芸術大学と、…

日本オペラ振興会2018/19年主催公演ラインアップ発表

 公益財団法人日本オペラ振興会が10月12日に都内で会見を開き、2018/19年主催ラインアップを発表した。同振興会は洋楽作品を上演する藤原歌劇団と日本の創作オペラを上演する日本オペラ協会の2つの団体から成っており、会見には佐竹康峰(日本オペラ振興会理事長)、折江忠道(藤原歌劇団総監督)、郡愛子(日本オペラ協会総監督)…

音楽家を撮り続けた写真家・木之下晃の作品展が開催

 10月29日(日)まで、JCIIフォトサロン(東京都千代田区)で、木之下晃作品展 「石を聞く肖像」が開催されている。  1960年代から半世紀にわたり、指揮者、演奏家、作曲家を撮り続けた写真家、木之下晃(1936ー2015)は、世界のクラシック音楽家の演奏する内面を凝視した作品群で知られ、彼によって「音楽がフィルムに…

【GPレポ】東京二期会《蝶々夫人》

 東京二期会が10月6日から9日に上演する、栗山昌良演出の《蝶々夫人》。大型屏風の背景画から小さな調度品、日本人らしい所作や作法など、細部まで神経が行き届いた、美しく、安心して観ていられる名舞台だ。2003年の改訂以来5回目の再演となる。  ダブルキャストのうち、7日・9日のキャストによるゲネプロを観た。 (2017.…

ルツェルン祝祭管弦楽団が11年ぶりに来日

 スイスのルツェルン・フェスティバルのレジデント・オーケストラであるルツェルン祝祭管弦楽団(LFO)が11年ぶりに日本公演を行う。10月6日からのツアーを前に4日、音楽監督のリッカルド・シャイーらが会見した。  会見場となった「アーク・ノヴァ」は、音楽を通じて東日本大震災からの復興を支援しようと、ルツェルン・フェスティ…

【記者会見】映画監督・河瀨直美がオペラ初演出、プッチーニ《トスカ》まもなく上演

 10月15日の新潟公演を皮切りに、東京、金沢、魚津、沖縄と全国5都市で上演される全国共同制作プロジェクト、プッチーニ:歌劇《トスカ》(新演出)。初日に向け稽古が進む中10月3日、演出の河瀨直美、指揮者の広上淳一と大勝秀也、ソリストらが出席し、記者会見を行った。 (2017.10/3 東京芸術劇場 Photo:J.Ot…

ピアニスト、ピョートル・アンデルシェフスキが会見

 ピアニスト、ピョートル・アンデルシェフスキが、来年3月に予定されている来日公演に向けて都内でメディア向け懇談会を行い、あわせて、初監督となった映像作品が上映された。  アンデルシェフスキが自ら監督・撮影を務めた映像作品『私の名はワルシャワ(Warsaw is my name)』は、ナレーションはなく、ワルシャワの風景…

【稽古場レポvol.2】新国立劇場オペラ新制作《神々の黄昏》

 新国立劇場オペラ2017-18シーズンオープニングとなる新制作、ワーグナー「ニーベルングの指環」第3日《神々の黄昏》(指揮:飯守泰次郎・新国立劇場オペラ芸術監督、演出:ゲッツ・フリードリヒ、協力:フィンランド国立歌劇場)は順調に稽古を積み重ね、ゲネプロ(最終総稽古)を経ていよいよ10月1日に開幕します。  こちらでは…

インタビュー

ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮)

 2018年3月にニューヨーク・フィルハーモニック(NYフィル)が次期(2018/19シーズン)音楽監督のヤープ・ヴァン・ズヴェーデンに率いられて来日する。数々の著名指揮者が候補にあがった中で“ダークホース”と目されていた彼の就任が発表された際には、音楽界に衝撃が走った。  ロイヤル・コンセルトヘボウ管のコンサートマス…

礒 絵里子(ヴァイオリン)

 礒絵里子がデビュー20周年を記念してアルバムをリリースし、11月にはリサイタルを開く。1997年に日本演奏連盟主催のリサイタルでデビューした頃は、まだ、ブリュッセル王立音楽院でイーゴリ・オイストラフに師事していた。それから「あっという間の20年だった」という。  新しいアルバム「エスプレッシーヴォ」には全部で18曲の…

宮城 聰(演出)

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)の芸術総監督を務める演出家の宮城聰がドヴォルザークのオペラ《ルサルカ》に挑む。宮城はこれまで、モリエール台本によるシャルパンティエの《病は気から》、モンテヴェルディの《オルフェオ》、パーセルの《妖精の女王》といったオペラの演出を手掛けてきた。主宰していた劇団ク・ナウカではワーグナーの…

一柳 慧(作曲)

 2人の作曲家の競演による新しい形で昨年から始まったサントリー芸術財団コンサート「作曲家の個展Ⅱ」。今年は一柳慧と湯浅譲二という現代音楽界を牽引してきたベテランの作品がとりあげられる。 「2人で音楽会を共同で企画するアイディアは、最初に聞いたときからとても面白いと思っていました。湯浅譲二さんの音楽は日本の作曲家の中でも…

松田華音(ピアノ)

 ロシア育ちの21歳、松田華音の美麗なサウンドがこの秋、日本のコンサート・ホールを駆けめぐる。  全国で5公演が予定されているリサイタル(東京公演は10/30)は、先ごろリリースされたセカンド・アルバムにも収められたプロコフィエフ「『ロメオとジュリエット』より10の小品」とムソルグスキー「展覧会の絵」を軸としたプログラ…

白井光子(メゾソプラノ)

 歌手とピアニストが一体となった最小の室内楽「リート・デュオ」の先駆者として、現在も第一線を駆け抜ける白井光子とハルトムート・ヘル。世界各地での演奏・教育活動によって多くの歌手たちにドイツリートの正当な伝統を伝えている。デュオ結成45周年を迎える大切な年のリサイタルに選ばれた曲目は、彼女たちの最重要レパートリーともいえ…

白石敬子(ソプラノ)

 日本人初のウィーン国立歌劇場専属歌手となり、その後はバルセロナ、ジュネーヴ、プラハなどヨーロッパの主要歌劇場で活躍してきた日本を代表する国際的オペラ歌手白石敬子が、この10月、デビュー50周年を記念するリサイタルを紀尾井ホールで開く。プログラムは、オペラとともに白石の大切なライフワークであるドイツ・リートが中心となっ…

堀米ゆず子(ヴァイオリン)

 10月に行なわれる堀米ゆず子とジャン=マルク・ルイサダのデュオ・リサイタル。日本での2人の共演は11年ぶりだという。 「もう30年来の“悪友”です。私の親友のクララという女性が、メニューイン音楽院でジャン=マルクと一緒に勉強していて、彼女に紹介されてパリで会ったのが1982年。一緒に弾くようになったのはその数年後だと…

ヤン・スンウォン(チェロ)

 韓国を代表するチェロ奏者であるヤン・スンウォンが、バッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏会を開く。この夏に50歳の誕生日を迎えたベテラン。現在はソウルとパリを本拠に活動している。  無伴奏チェロ組曲には、あるパラドックスを感じているという。 「非常に緻密な細かさと平明で率直な表情とが並存しているのです。バッハの作品にはいつ…

注目公演

愛知県芸術劇場・東京文化会館・iichiko総合文化センター・東京二期会・読売日本交響楽団・名古屋フィルハーモニー交響楽団 共同制作 グラインドボーン音楽祭との提携公演 R.シュトラウス:《ばらの騎士》

 7月に東京二期会が上演した《ばらの騎士》では、邦人勢の好調な喉とリチャード・ジョーンズの鮮やかなステージングが注目されたが、中でも話題を呼んだのは、帝都ウィーンの上流階級の物腰を、パステルカラーの装置のもと、より和らげて伝えた演出である。主な登場人物が「心は貴族、でも振る舞いは現代的に」演じた結果、ドラマが幅広い世代…

セルゲ・ツィンマーマン 無伴奏ヴァイオリンリサイタル

 「完全なる奇跡」。弱冠9歳でデビューし、卓越した技巧と瑞々しい感性、しなやかで自然な音楽づくりで、耳の肥えた故国ドイツの聴衆をして、こう唸らしめたヴァイオリニスト、セルゲ・ツィンマーマン。26歳となった今、さらなる深みと人間性を併せ持った俊英が、バッハの無伴奏作品という小宇宙へ対峙する。  世界的な名ヴァイオリニスト…

新国立劇場バレエ団『くるみ割り人形』(新制作)

 新国立劇場バレエ団は、開場20周年を記念して、シーズン開幕に、チャイコフスキーの名作『くるみ割り人形』を新制作で上演する。振付には、2014年に重厚華麗な『眠れる森の美女』を手がけたウエイン・イーグリングが再登場。『くるみ割り人形』の制作は、過去に芸術監督を務めたオランダ国立バレエとイングリッシュ・ナショナル・バレエ…

アレクサンドル・ラザレフ(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

 今秋、猛将アレクサンドル・ラザレフが日本フィルに帰ってくる。首席指揮者時代から日本フィルを鍛え上げ、ライヴではその能力を限界まで引き出した白熱の演奏を重ね、桂冠指揮者となってからも定期的に登壇を続けている。  10月の東京定期演奏会は「ラザレフが刻むロシアの魂」シリーズで、彼が絶賛を惜しまないグラズノフの3回目。師弟…

ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)

 ドイツ出身の気鋭のヴァイオリニスト、ヴェロニカ・エーベルレがトッパンホールで待望のリサイタルを開く。エーベルレはわずか16歳でサイモン・ラトルに抜擢されベルリン・フィルと共演するなど、早くからその将来を嘱望されてきた、チュマチェンコ門下の才人。日本でもN響や読響との共演やマーティン・ヘルムヘンらとの室内楽で、説得力に…

Classic Bar 〜in Blue Rose vol.5〜

 クラシック・コンサートを美味しいお酒とともに愉しむ、洗練された大人のためのイベントがサントリーホールのブルーローズを舞台にした『Classic Bar 〜in Blue Rose』。2014年からスタートした同企画、今回のテーマは「ワイン」。  第1部は日本ソムリエ協会認定シニアワインアドバイザーの久保將(まさし)が…

イリヤ・ラシュコフスキー(ピアノ)

 ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第3位、そして浜松国際ピアノコンクール優勝と、名だたる国際コンクールで上位入賞を果たし、着実なキャリアを重ねてきたイリヤ・ラシュコフスキー。彼は減衰楽器であるピアノで歌うような表現をその特長の一つとする「ロシアン・ピアニズム」を身につけて、…

第5回小金井市民文化祭特別公演 こがねいガラ・コンサート2017

 地元ゆかりの奏者たちによる一日限りの“小金井楽団”が今年も集結する。小金井 宮地楽器ホール恒例「こがねいガラ・コンサート」に出演する特別編成オーケストラ。小金井市在住・出身だったり、市内の学校に通っていた経歴があったりと、濃度は違えど、ほとんどのメンバーが小金井と関わりのある人たち。しかも一線で活躍するソリストやオー…

デジタルマガジンeぶらあぼ

ぶらあぼ2017年11月号

【今月の表紙】 ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン(指揮) ニューヨーク・フィルハーモニック 2018年日本ツアー 共演:ユジャ・ワン(ピアノ) 五嶋 龍(ヴァイオリン) 2018.3/11(日)15:00 京都コンサートホール 3/13(火)、3/14(水)各日19:00 サントリーホール 3/15(木)18:45 日本特…

ぶらあぼ2017年10月号

【今月の表紙】 開館20周年 東京オペラシティ コンサートホール 東京オペラシティ コンサートホールとリサイタルホールが、9月10日に開館20周年を迎えた。変形ピラミッド型の高い天井が印象的なコンサートホールと、コンパクトなサイズゆえに奏者との親密感があるリサイタルホール。特にコンサートホールは内外の著名アーティストが…

ぶらあぼ2017年9月号

【今月の表紙】 フランツ・ウェルザー=メスト(音楽監督/指揮) クリーヴランド管弦楽団 創立100周年記念 ベートーヴェン・ツィクルス “プロメテウス・プロジェクト 2018” 2018.6/2(土)、6/3(日)、6/5(火)、6/6(水)、6/7(木) サントリーホール 12/2(土)発売 http://amati…

ぶらあぼ2017年8月号

【今月の表紙】 すみだトリフォニーホール開館20周年 市民・アーティスト・ホールの三者が一体となり、独自の芸術を育んでいくというコンセプトで誕生した、すみだトリフォニーホール。今年開館20周年を迎えた同ホールは、フランチャイズ・オーケストラの新日本フィルとのコラボレーション、《ゴルトベルク変奏曲》シリーズ、そしてジャズ…

ぶらあぼ2017年7月号

【今月の表紙】 フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017 7/22(土)〜8/11(金・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール 他 川崎で繰り広げられる“真夏の音楽の祭典”。ミューザ川崎シンフォニーホールを主な会場として約20日間にわたり、首都圏のオーケストラが日替わりで公演を行うという大イベントだ。今年は過去最…

ぶらあぼ2017年6月号

【今月の表紙】 読響創立55周年記念 シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団 メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》 (全曲日本初演/演奏会形式) 11/19(日)、11/26(日)各日14:00 サントリーホール 11/23(木・祝)13:00 びわ湖ホール 読売日本交響楽団の今シーズンのラインナッ…