ぶらあぼ2018年9月号

上岡敏之(指揮)

原田慶太楼(指揮)

外山啓介(ピアノ)

ニュース

過去最大級の回顧展『没後50年 藤田嗣治展』が開幕

 日仏を舞台に活躍した画家・藤田嗣治の画業を展覧する過去最大級の回顧展『没後50年 藤田嗣治展』が10月8日まで、東京都美術館で開催されている。  WEBぶらあぼでは本展に読者限定5組10名様をご招待。  藤田嗣治(1886〜1968)は、モディリアーニやシャガールと並び、エコール・ド・パリの代表的な画家として知られる…

世界のトップダンサーが集結!〜『第15回世界バレエフェスティバル』会見

 世界の旬のトップダンサーが一堂に集まり開催されるバレエの祭典『世界バレエフェスティバル』(以降、WBF)。8月1日から2週間にわたり繰り広げられる祝祭を前に7月30日、髙橋典夫・日本舞台芸術振興会専務理事、特別協賛の株式会社コーセー 小林一俊・代表取締役社長、現時点で来日している出演ダンサー34名が登壇し、会見が行わ…

アラン・ギルバート都響首席客演指揮者就任会見

 7月15日、16日に、東京都交響楽団(以下 都響)の首席客演指揮者就任披露公演を終えたアラン・ギルバートが、翌17日に都内で行われた就任発表の記者会見に出席した。会見では、ギルバートの他、同楽団ソロ・コンサートマスターの矢部達哉、理事長の近藤誠一、芸術主幹の国塩哲紀が登壇した。 (2018.7/17 都内 Photo…

「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門にリッカルド・ムーティ

 第30回「高松宮殿下記念世界文化賞」(主催:公益財団法人日本美術協会)の受賞者が7月10日の記者会見で発表された。音楽部門では、指揮者のリッカルド・ムーティ(イタリア)が選ばれた。  ムーティは、1941年ナポリ生まれ。ミラノのジュゼッペ・ヴェルディ音楽院などで学び、67年にグィード・カンテッリ国際指揮者コンクールで…

【公演レポ】バイエルン国立歌劇場《パルジファル》

 「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2018」が開催されているバイエルン国立歌劇場で上演中のワーグナー《パルジファル》。7月8日(日)の公演は、「Oper für alle 2018」として劇場前のマックスヨーゼフ広場でパブリック・ビューイングが行われたほか、「STAATSOPER.TV」でライブ・ストリーミング配信…

吉田都が新国立劇場舞踊部門の次期芸術監督に

 バレエダンサーの吉田都が、新国立劇場の2020/21シーズンからの舞踊部門芸術監督予定者として芸術参与に就任することが決まった。芸術参与就任は2018年9月1日。6月28日に開催された新国立劇場運営財団理事会で決定した。  芸術監督の任期は2020年9月1日から2024年8月31日までの4年間を予定している。大原永子…

全国共同制作プロジェクト《ドン・ジョヴァンニ》、井上道義指揮&森山開次演出で上演

 来年1月の富山公演を皮切りに、東京、熊本と全国3都市で、全国共同制作プロジェクト モーツァルト:歌劇《ドン・ジョヴァンニ》(新演出・英語字幕付・日本語上演)が上演される。  全国共同制作プロジェクトは、全国の公共ホール・芸術団体などが手を組み、新演出のオペラを共同制作し、国内巡演するプロジェクト。これまでに、井上道義…

【社員募集(通年採用)】株式会社東京MDE

クラシック音楽情報誌「ぶらあぼ」を発行する株式会社東京MDEでは、業務拡大のため新しい力を求めています。 現在募集中の職種は以下の通りです。   現在募集中の職種は以下の通りです。   ①総務・人事・経理業務を担う管理部 → エントリーはコチラ ◇業務内容: 社内の経理を中心とした管理業務、経営陣と…

トピックス

びわ湖ホール《ジークフリート》制作発表会

 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、プロデュースオペラ《ニーベルングの指環》第2日《ジークフリート》を2019年3月に上演する。8月1日、制作発表会が開かれた。登壇者は山中隆・びわ湖ホール館長、沼尻竜典・同芸術監督、そしてブリュンヒルデ役の池田香織(メゾソプラノ)の3名。  まずは山中館長の挨拶から。 「びわ湖ホールは、…

ライプツィヒのバッハ国際コンクール ピアノ部門で工藤奈帆美が優勝

 7月11日〜21日にライプツィヒで行われた第21回バッハ国際コンクールのピアノ部門で、米国籍のRachel Naomi Kudo(工藤奈帆美)が優勝した。工藤は特別賞として、2019年にキルヒハイムボーランデンとリューベックでの演奏会を開催する権利も獲得した。第2位はArash Rokni(イラン)、第3位はJona…

東西で夏の“オペラ競演”

 7月18日から22日まで東京・上野の東京文化会館では、東京二期会がウェーバーの歌劇《魔弾の射手》を上演しているが、ほぼ同時期となる7月20日から29日まで、兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センターでも同作品が上演されている。  東京二期会はハンブルク州立歌劇場との共同制作で、鬼才ペーター・コンヴィチュニーの演出によるもの…

サントリー音楽賞・佐治敬三賞 贈賞式

 2017年度のサントリー音楽賞および佐治敬三賞の贈賞式が、7月2日にサントリーホール ブルーローズで行われた。第49回サントリー音楽賞を受賞した読売日本交響楽団関係者と第17回佐治敬三賞を受賞した公演「三輪眞弘+前田真二郎 モノローグ・オペラ《新しい時代》」の関係者が出席した。  昨年11月のメシアン《アッシジの聖フ…

特集:OPERA ART ACADEMIA2018

「3人の演出家によるクリエーション」第2弾、田尾下哲篇を開催

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。次回8月30日(木)は、OAAのオペラ演出論の目玉企画「3人の演出家によるクリエーション」の《田尾下哲 篇》。 …

【公開稽古】3人の演出家が、同じオペラの1シーンを演出?!

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。次回8月4日(土)からの4回は、いよいよ実践篇となる「3人の演出家によるクリエーション」。3人の演出家が、まった…

平山素子が身体表現と音楽についてのワークショップを開催〜「OPERA ART ACADEMIA 2018」

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。第5回目となる7月6日(金)は、「オペラ演出論/ワークショップ 身体表現ワークショップ〜身体表現をとことん磨く〜」と題し…

下野竜也が語る「オペラ音楽論/指揮者VS.演出家!?」〜6/14開催

 演出家・田尾下哲が主宰する「田尾下哲シアターカンパニー」では、主にオペラ歌手やオペラ公演関係者、オペラファンを対象に4月から「OPERA ART ACADEMIA 2018(以下、OAA)」を開催している。    第4回目となる6月14日(木)は、「オペラ音楽論/指揮者VS.演出家!?〜効果的なシナジーを目指して〜」…

インタビュー

上岡敏之(指揮)

 上岡敏之は、9月に新日本フィルの音楽監督として3年目のシーズンを迎える。就任後2年、彼は手応えを感じつつある。 「一つひとつ地道な作業を続けていくことで、深化と進化が無理なく進み、楽員との距離が縮まってきました。最も力を注いだのは、虚心に帰って楽譜を読むこと。日本独特の演奏習慣をゼロにするのは大変ですが、楽員もオープ…

原田慶太楼(指揮)

 現在シンシナティ響と同ポップス・オーケストラでアソシエイト・コンダクターを務める原田慶太楼。近年は日本でも活躍し、東京フィル、東響、新日本フィルなどに客演している彼は、今秋のブルガリア国立歌劇場日本公演で《カルメン》を指揮する。  まずはその日本人離れした経歴が興味深い。 「東京生まれですが、ずっとインターナショナル…

外山啓介(ピアノ)

 昨シーズン、デビュー10周年を迎えた外山啓介。節目となった全国ツアーは、また一歩自らを成長させる良い経験になったという。 「実はツアーの前半、結構辛かったんです(笑)。デビュー公演と同じ曲目を多く取り上げたので、当時より良くなっていなくては、という考えに捉われすぎてしまって。ツアーの間、毎回録音をチェックして、ときに…

アリス=紗良・オット(ピアノ)

 この秋、アリス=紗良・オットが“ナイトフォール”をテーマとしたプログラムで全国9公演のリサイタル・ツアーを開催。それに先駆けて、同タイトルのアルバムもリリースする(ユニバーサルミュージック、8/24発売)。 「“ナイトフォール”とは、日の入りの直後、闇と光の世界が混ざり合う時間のこと。日本語だといろいろな表現がありま…

小菅 優(ピアノ)

 人が生きる意味とは何か。そんな根源的な問いの答えを音楽で探るべく、昨年から小菅優がスタートさせたシリーズ「Four Elements(四元素)」。4年間にわたり、水、火、風、大地をテーマにリサイタルを行う。 「あらゆることが便利になった今、人間に本当に必要なものは何かをより考えるようになりました。四元素というテーマを…

塩谷 哲(ピアノ)

 毎夏恒例のイべントとして今や音楽ファンにはお馴染みとなった「N響JAZZ at 芸劇」。NHK交響楽団がジャズに縁の深い曲を取り上げるこのコンサートでは、毎回素晴らしいソリストがゲストに迎えられるが、今回は昨年に続き“SALT”こと塩谷哲が登場、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」と自作「スパニッシュ・ワルツ」…

特集:ぶらあぼ×OTTAVAコラボ

早出し!ぶらあぼ6月号〜Radioぶらあぼ

 クラシック音楽情報雑誌「ぶらあぼ」とインターネット・ラジオ・ステーション「OTTAVA」がコラボし、最新のコンサート情報をお届けしていく「Radio ぶらあぼ」。4月19日から、シーズン2がスタートしました。  5月17日(木)は18:30ごろから、プレゼンターの飯田有抄さんとぶらあぼ編集長の大塚正昭が出演。ぶらあぼ…

『Radio ぶらあぼ』でウンスク・チンを特集

 インターネット・ラジオ・ステーション「OTTAVA」の番組『Radio ぶらあぼ』で、5月11日と14日、東京オペラシティコンサートホールで5月23日から開催される『コンポージアム2018「ウンスク・チンを迎えて」』を特集する。 『Radio ぶらあぼ』は、「OTTAVA」とクラシック音楽情報雑誌「ぶらあぼ」とがコラ…

4/28(土)Radioぶらあぼ増刊号に鈴木舞(Vn)生出演!

 5月15日、第一生命ホールで開催される「雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第13回 鈴木 舞 ヴァイオリン、光が薫るとき」に出演するヴァイオリニスト、鈴木舞が4月28日(土)、インターネット・ラジオ・ステーション「OTTAVA」の「Radioぶらあぼ増刊号」に生出演する。  Radioぶらあぼ増刊号は、「OTTAVA」が天…

注目公演

トン・コープマン・プロジェクト 2018

 卓越した指揮者・歴史的鍵盤楽器奏者として、古楽界を牽引してきたオランダの名匠、トン・コープマン。すみだトリフォニーホールで開く「トン・コープマン・プロジェクト 2018」では、手兵アムステルダム・バロック管弦楽団&合唱団との大作「ミサ曲ロ短調」、新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮しての管弦楽作品と、大バッハの傑作の…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

 2010年に始まったカンブルランの読響常任指揮者としての仕事も、残すところあと半期。今後も桂冠指揮者として共演は続くとしても、一つの区切りがつく。9月はチャイコフスキー・プロ。カンブルランと読響はこれまでにも均整の取れた作品像を披露しており、協業の精髄が現れる演目だ。  まずはシェイクスピアに基づく幻想序曲「テンペス…

高関 健(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

 東京シティ・フィルは、2015年4月に高関健が第4代常任指揮者に就任以来、近現代作品やオペラを積極的に取り上げている。第318回定期演奏会は、フランスの作曲家ラヴェルが書いた歌劇《スペインの時》を演奏会形式で上演する。  18世紀のスペイン・トレドを舞台にしたおよそ50分ほどの全1幕の作品。登場人物は、真面目な時計屋…

夜クラシック Vol.18 宮田 大(チェロ) ・ 金子三勇士(ピアノ)

 5シーズン目を迎え、すっかり人気企画として定着した文京シビックホール「夜クラシック」。夜7時半開演、ドビュッシー「月の光」に始まるプログラムがトークを交えて届けられる。  中秋の名月が近づく9月の公演に登場するのは、チェロの宮田大とピアノの金子三勇士。デュオではポンセの「エストレリータ(小さな星)」、ソロではベートー…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

 上岡敏之&新日本フィルの新シーズンが、R.シュトラウスで始まる。2016年9月、上岡は同楽団の音楽監督に就任し、最初の定期演奏会でR.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」と「英雄の生涯」を取り上げた。それらは、お約束の大見得や大音響を排した、流麗かつ濃密な交響“詩”であり、新鮮な“音物語”だった。あれから2…

アレクサンダー・ガヴリリュク ロシア3大ピアノ協奏曲

 3大ソナタ、3大ヴァイオリン協奏曲、3B(ご存知、バッハ・ベートーヴェン・ブラームス)などなど、揺るぎなきベスト3を挙げられることは多々あるが、「ロシア3大ピアノ協奏曲」という、ありそうでなかった切り口のコンサートが開かれる。ロシア・ピアニズムという言葉が生まれるほど、豊潤なピアノ音楽文化を生んだロシアをテーマとして…

山田和樹(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

 日本フィルハーモニー交響楽団第703回東京定期演奏会は、2012年秋から正指揮者を務める山田和樹が登場して、フランス近現代作品と日本人作曲家を組み合わせたプログラムを披露する。管楽器が活躍する、プーランクの軽快な「シンフォニエッタ」、デュカス「魔法使いの弟子」は珍しいストコフスキー版で。アンリ・デュティユーと三善晃の…

アントニ・ヴィト(指揮) 東京都交響楽団

 筆者がアントニ・ヴィトの名前を知ったのは、1990年代にナクソスから続々とリリースされたディスクを通じてである。シマノフスキら東欧の珍しい作品のみならず、ルトスワフスキやペンデレツキといった前衛までもカヴァー。しかも驚いたことに、どれも演奏水準が高かった。だが今にして思えば、その後の世界各地への客演も含め、実力に評価…

New Release Selection

【CD】王のためのコンセール〜フルート・バロック 名曲集Ⅱ〜/工藤重典

 日本を代表するフルートの名手、工藤重典の最新録音は、パリで活躍するアメリカ出身の鍵盤楽器奏者、シーゲルとの共演で、フレンチ・バロックを核に。ルイ14世への御前演奏に供された「コンセール」や、オペラ作品から抜粋された組曲での、しっかりした様式感に裏付けされた折り目正しい快演は、工藤ならでは。特に、舞曲のしなやかさには、…

【CD】ピアノ・トランスフィギュレーション/高橋アキ

 高橋アキの新譜は、彼女と親交のあった20世紀の巨匠作曲家たちのピアノ曲集。尹伊桑、松平頼則、松平頼暁、湯浅譲二、M.フェルドマン、そして20世紀のポーランドでカリスマ的存在であったというT.シコルスキの作品である。高橋に捧げられた作品、高橋が初演を行った作品、創作過程に高橋が深く関わった作品が並ぶ。松平頼則の3分弱の…

【CD】Ein Konzert/青木尚佳

 2014年ロン=ティボー=クレスパン国際コンクール第2位などの受賞歴を誇り、20代にして幅広く活躍中の若きヴァイオリンの名手、青木尚佳。R.シュトラウスのソナタを軸とし、その前後にウィーンの粋を聴かせる有名曲を並べたコンサートのライヴ録音で、魅力的かつ成熟した演奏を披露。ソナタの雄大な構えと繊細な歌心、小品それぞれの…

【CD】リコーダーとチェンバロによる J.S.バッハ 6つのソナタ/根岸基夫&鈴木理賀

 本来、2つの上声による旋律と、通奏低音のために書かれる「トリオ・ソナタ」。バッハは40代の時、この役割をそれぞれ右手と左手、足鍵盤(ペダル)に当てはめ、オルガンのための全6曲に仕立てた。これらはアンサンブル編曲での演奏機会も多いが、当盤はリコーダーとオブリガート・チェンバロによる録音。だが、機械的に3声を1+2声に分…

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