【座談会】オペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》を語る

ぶらあぼ2017年9月号

河瀨直美(演出)

シュテファン・ドール(ホルン、アンサンブル・ウィーン=ベルリン)

ニュース

【座談会】オペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》を語る

 「劇作家ボーマルシェの連作にもとづいたロッシーニ《セヴィリアの理髪師》とモーツァルト《フィガロの結婚》を関連づけ、上演機会が極めて少ない原作の戯曲に改めて光を当てつつ、オペラとしての音楽の魅力もあわせて表現したい」・・・  昨春クラシック音楽界の話題をさらったオペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》が今月26、27日、待望…

【ご招待】ハーモニーホールふくい 開館20周年記念 越のルビー音楽祭スペシャル

「世界の非常に美しい25のホール」にも選ばれた優れた音響を誇るホール  福井市の中心街より電車で15分ほど離れたのどかな田園風景の中に、突如現れる特徴的な大きな2つの屋根。それが、パイプオルガンが設置された1456席の大ホールと室内楽などに最適な610席の小ホールを擁する、福井県立音楽堂「ハーモニーホールふくい」だ。「…

ラン・ランと真鍋大度with Rhizomatiks Researchが特別公演

 11月27日(月)、東京国際フォーラム ホールAでピアニストのラン・ランと、メディアアーティストの真鍋大度とのコラボレーションによる特別公演が開催される。  キャッチフレーズは「このステージは、未来から届く。」  クラシック音楽界を代表する世界的ピアニストでありながら、METALLICA、Pharrell Willi…

【稽古場レポート】びわ湖ホール コミック・オペラ《ミカド》

 8月にびわ湖ホールと新国立劇場でギルバート&サリヴァンのコミック・オペラ《ミカド》が上演される。本公演に向けてすでにオーケストラ練習、舞台稽古へと進んでいるが、去る7月中旬、びわ湖ホールリハーサル室を訪ね、稽古の様子を取材した。 (2017.7.14 びわ湖ホールリハーサル室 Photo:M.Terashi/Toky…

【読者プレゼント】METライブビューイング アンコール上映

 世界最高峰の歌劇場のひとつとして知られる、メトロポリタン・オペラ(MET)の最新公演を映画館で堪能できる「METライブビューイング」。さきごろ発表された2017/18新シーズンのラインナップには《魔笛》《ラ・ボエーム》などの人気演目に加え、新演出の《ノルマ》《トスカ》《コジ・ファン・トゥッテ》、MET初演となる《皆殺…

びわ湖ホールがサリヴァンのコミック・オペラ《ミカド》を上演へ

 びわ湖ホール声楽アンサンブルが園田隆一郎の指揮のもと、8月5・6日のびわ湖ホールを皮切りに、サリヴァンのコミック・オペラ《ミカド》を日本語上演する。8月26・27日には新国立劇場でも上演する。演出・訳詞は中村敬一。  本公演に先立ち7月9日に新国立劇場でプレトークが行われた。 (2017.7.9 新国立劇場オペラパレ…

モーリス・ベジャール没後10年記念シリーズ公演が今秋より上演

 モーリス・ベジャール・バレエ団日本公演が11月17日より東京と兵庫で行われる。これに先立ち7月24日、同団(以下BBL)の芸術監督ジル・ロマンとダンサーの那須野圭右が登壇し、記者会見が行われた。 (2017.7/24 日経ホール Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE)  今年は、『春の祭典』『ボレロ』など…

避難体験オペラコンサートが東西で開催

 新国立劇場は9月7日、「避難体験オペラコンサート」をオペラパレスにて行う。コンサート公演中に災害が発生したという想定で、「その時、劇場ではどう行動すれば安全に避難できるのか」を実際に体験する試みで、2014年に続き第2回目の開催となる。  コンサートは、新国立劇場オペラ研修所修了生で結成したオペラユニット「PIVOT…

特集:東京二期会オペラ劇場

栗山演出の不朽の名舞台《蝶々夫人》を再演〜東京二期会

 東京二期会が二期会創立65周年・財団設立40周年記念公演シリーズの一環として10月、オペラ《蝶々夫人》を上演する。演出は栗山昌良。  栗山が二期会で《蝶々夫人》を初めて演出したのが1957年。以来、60年以上の歳月をかけて舞台に磨きをかけてきた。一人の演出家が同じ団体で同じ作品をこれほどの長期にわたり追求することは稀…

東京二期会が2018/19シーズンラインアップを発表

 東京二期会が「2018/19シーズンラインアップ」を発表した。7月26日に行われた記者会見には、中山欽吾理事長、山口毅事務局長兼企画制作部長のほか、テノールの小原啓楼と女優の大和悠河の計4名が登壇した。 (2017.7.26 東京文化会館 Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE)  2018/19シーズ…

【GPレポート】東京二期会オペラ《ばらの騎士》

 明日開幕する、東京二期会オペラ《ばらの騎士》。本公演を前に行われた林正子&小林由佳&幸田浩子&妻屋秀和組のGP(ゲネプロ。最終総稽古)を取材した。 (2017.7.24 東京文化会館。 Photo:M.Terashi/TokyoMDE) 【第1幕】 【第2幕】 【第3幕】 【公演情報】 …

【稽古場レポート】東京二期会オペラ《ばらの騎士》

 今月26日に開幕する、東京二期会オペラ《ばらの騎士》。6月から続けられてきた稽古も終盤。東京文化会館での舞台稽古を目前に18日、都内でマエストロと読売日本交響楽団(読響)、歌手陣による「Sitzprobe」(演技なしでの歌手とオーケストラとの通し稽古)が行われた。 (2017.7.18 都内ホールにて。 Photo:…

東京二期会オペラ《ばらの騎士》記者会見

 愛知県芸術劇場・東京文化会館・iichiko総合文化センター・東京二期会・読売日本交響楽団・名古屋フィルハーモニー交響楽団の共同制作となる、R.シュトラウスのオペラ《ばらの騎士》が東京、愛知、大分の3ヵ所で上演される。英国で毎夏行われる有名なグラインドボーン音楽祭との初の提携公演ということで話題の公演だ。7月13日、…

林 正子(ソプラノ)

 声音は朗らか、主張はストレート。でも、品の良い物腰を崩さずに林正子は語る。迸るような声の勢いと知的な解釈力、上背ある抜群のプロポーションを武器にドイツやフランスのレパートリーで大活躍の林だが、昨年も東京二期会《ナクソス島のアリアドネ》で圧倒的な存在感を放ち、大喝采を浴びていた。さて、この名ソプラノが、来る7月、同じく…

森谷真理(ソプラノ)

 2006年、METの夜の女王でセンセーショナルな成功を収めた森谷真理。14年秋にはびわ湖ホール《リゴレット》で初凱旋し、すでに日本のオペラ上演でも欠かせないプリマとなっている。6月にはHakuju Hallの『中嶋朋子が誘う 音楽劇紀行』に出演。 「再びこのシリーズに出演することができ、うれしいです。西洋の音楽がいか…

幸田浩子(ソプラノ)

 日本を代表するソプラノのひとり、幸田浩子が初のベスト盤を発売。自らセレクトした15曲はこれまでリリースしてきた7枚のアルバムの歩みであり、リリック・ソプラノの醍醐味が味わえる名曲集でもある。 「どのレコーディングにも物語があり、みんな大切な想い出。当時の自分が抱いていた感情や考えまでも記録されている気がします。各アル…

インタビュー

河瀨直美(演出)

 『萌の朱雀』(1997)がカンヌ国際映画祭でカメラドールを受賞し、『殯の森』(2007)で同映画祭の審査員特別大賞グランプリを獲得して、映像作家として国際的な評価を確立した河瀨直美がオペラ演出に初挑戦することになった。  劇作家サルドゥが女優サラ・ベルナールのために書き、プッチーニが題材とした戯曲『ラ・トスカ』は、フ…

シュテファン・ドール(ホルン、アンサンブル・ウィーン=ベルリン)

 ベルリン・フィルの首席奏者およびソリストとして活躍するホルンの名手シュテファン・ドール。来日も多い中、今秋特に期待されるのは「アンサンブル・ウィーン=ベルリン」のツアーだ。同グループは、1983年にウィーン・フィルとベルリン・フィルの首席奏者によって結成された木管五重奏のドリーム・チーム。2013年、ドールのほか、フ…

ジル・ロマン(モーリス・ベジャール・バレエ団芸術監督、振付家)

 20世紀のバレエに大きな変革をもたらした振付家モーリス・ベジャールが他界して10年の節目を迎えた今年、彼がこよなく愛した日本でも、故人を偲ぶ種々の公演が執り行われる。その開幕を飾るのが、3年ぶりに来日するモーリス・ベジャール・バレエ団(BBL)が上演する『魔笛』。ベジャール亡き後のBBLを率いる芸術監督ジル・ロマンが…

上原彩子(ピアノ)

 お昼の90分、選りすぐりの作品がお話つきで紹介される、第一生命ホールの人気企画『雄大と行く 昼の音楽さんぽ』に上原彩子が登場する。  今回上原が取り上げるのはラフマニノフのピアノ・ソナタ第1番。約40分を要する超大作であり、コンサートで弾くピアニストは決して多くない。「チャイコフスキーやプロコフィエフなどロシア作品を…

福田進一(ギター)& 三舩優子(ピアノ)

 ギター音楽に特化したユニークな都心の音楽祭として、今年12回目を迎える『Hakuju ギター・フェスタ』。荘村清志と福田進一がプロデューサーを務め、毎回テーマや出演ギタリスト、委嘱作品などが話題となるのだが、今年はギター曲の宝庫であるラテンアメリカに焦点が当てられる。多彩なリズム、魅力的なメロディ、ワールド・ミュージ…

LEO(箏)

 横浜インターナショナルスクールの音楽の授業(邦楽プログラム)で箏と初めて出会った9歳の少年が10年後、今や邦楽界の期待の新星に。 「指導を受けたカーティス・パターソン先生も、シカゴ出身で箏に魅せられて沢井箏曲院の門を叩いたというユニークな経歴の持ち主なので、自分も“日本の伝統楽器”という変に堅苦しいイメージを持つこと…

仲道郁代(ピアノ)

 今年デビュー30周年を迎える仲道郁代。多彩なプログラムによる演奏活動にとどまらず、CD『永遠のショパン』やサントリーホール公演を収録したDVD他の新譜発売や記念コンサートなどにも精力的に取り組み、ますます活動の幅を拡大している彼女が、大好評シリーズ『アフタヌーン・コンサート・シリーズ』に出演する。 「ロマン派を代表す…

中村恵理(ソプラノ)

 文字通り世界で活躍する日本人ソプラノ、中村恵理。南米チリのサンティアゴ国立歌劇場で歌ったミミ《ラ・ボエーム》も英『OPERA』誌で絶賛され、久々の新国立劇場での《フィガロの結婚》のスザンナが凱旋公演となるなど、大車輪の活躍ぶり。この8月には、よこすか芸術劇場でリサイタルを開催する。プログラムの狙いをまずは教えてもらお…

川田知子(ヴァイオリン)

 長年ソリストとして活躍し、近年は東京フィルのゲスト・コンサートマスターも務める実力派ヴァイオリニスト、川田知子が、J.S.バッハの「無伴奏ソナタ&パルティータ」全曲録音の第1弾をリリースする。彼女は今年デビュー25周年。その記念盤かと思いきや、むしろ自然な流れで実現したという。 「2000年のバッハ没後250年に全曲…

注目公演

音楽堂アフタヌーン・コンサート 山田和樹(指揮) 東京混声合唱団 特別演奏会

 唱歌から現代音楽までを歌う高度なテクニックと表現力で、我が国の合唱シーンで欠かせない存在になっている東京混声合唱団。昨年、創立60周年を迎え、その活動は円熟味を増している。この夏、2014年から同団音楽監督をつとめ、今もっとも注目を浴びている指揮者の山田和樹とタッグを組んで、ユニークな演奏会を神奈川県立音楽堂で開催す…

KAAT×Nibroll『イマジネーション・レコード』

 結成20周年となるNibroll(ニブロール)はつねにその時代の、ひりつくようなリアルを鋭く描きだしてきた。演出・振付の矢内原美邦は高速・高密度のダンス、高橋啓祐はダンサーの身体性を拡張するような映像、音楽のSKANK/スカンクは有機的なノイズも駆使する。いずれも長年の同志である。  今回はKAATとの共同制作で、膨…

日本橋オペラ特別公演 オスカー・ヒッレブランド(バリトン) & 福田祥子(ソプラノ) デュオリサイタル

 東京メトロ水天宮前駅から徒歩2分、中央区立日本橋公会堂内にある「日本橋劇場」は、400席強の程よいサイズ。内装も美しく、落ち着いた空間である。  さて、このホールを根城とする団体〈日本橋オペラ〉が、来る8月下旬に特別公演を開催。内容は、2人の“ドラマティックな声音を誇る名歌手”が、イタリアのヴェルディとドイツのワーグ…

傘寿記念 平井丈一朗 チェロ演奏会

 「芸術家に年齢はない」との一心で、“平和に繋がる音楽の創造”に身を捧げる人生だ。巨匠パブロ・カザルスの後継者として国際的に活躍を続け、今年で80歳の傘寿を迎えた名チェリスト、平井丈一朗。その記念となるステージは、前半でピアノ、後半でオーケストラと共演し、豊かな音色で、思い入れ深い旋律の数々を紡ぎ上げる。  1957年…

田尾下哲シアターカンパニー オペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》

 昨春突如として現れクラシック音楽界を騒然とさせたオペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》が今夏、待望の再演を果たす。  「劇作家ボーマルシェの連作にもとづいたロッシーニ《セヴィリアの理髪師》とモーツァルト《フィガロの結婚》。この2つのオペラを関連づけ、上演機会が極めて少ない原作の戯曲に改めて光を当てつつ、オペラとしての音楽…

第59回熊本県芸術文化祭オープニングステージ ヤマカズが贈る 新・オーケストラ

 熊本県最大規模の文化の祭典『熊本県芸術文化祭』が、今年も8月から12月にかけて開催される。その幕開けを飾る「オープニングステージ」は、「芸術を高め、文化を広め、次世代へつなぐ」という同文化祭のコンセプトを具現化するものと位置づけられ、2015年からは指揮者の山田和樹を同ステージ芸術監督として迎え、毎回ユニークな企画で…

熊谷和徳『Journey in the Rhythm―NEW BEGINNING』

 プロ活動20周年を迎える熊谷和徳が、これまでの集大成といえるタップダンス公演を開催。19歳でタップの本場ニューヨークへ渡り、以来日本を代表するタップダンサーとして第一線で踊り続けてきた軌跡を辿る。  日本はもちろんその活躍の場は世界に及び、2014年にはタップ界で最も権威あるフローバート賞をアジア人で初めて受賞。さら…

YCAM爆音映画祭2017 マシュー・バーニー『RIVER OF FUNDAMENT』

 ウィリアム・S・バロウズに影響を与えたことでも知られるノーマン・メイラーの小説『Ancient Evenings』(1983年)。このたび日本初上映される、現代アート界の鬼才=マシュー・バーニーの最新作は、同小説を下敷きとした壮大なる映像オペラだ。  ジョナサン・ベプラーが手がける本作の音楽には、古典的なアリア&レチ…

デジタルマガジンeぶらあぼ

ぶらあぼ2017年9月号

【今月の表紙】 フランツ・ウェルザー=メスト(音楽監督/指揮) クリーヴランド管弦楽団 創立100周年記念 ベートーヴェン・ツィクルス “プロメテウス・プロジェクト 2018” 2018.6/2(土)、6/3(日)、6/5(火)、6/6(水)、6/7(木) サントリーホール 12/2(土)発売 http://amati…

ぶらあぼ2017年8月号

【今月の表紙】 すみだトリフォニーホール開館20周年 市民・アーティスト・ホールの三者が一体となり、独自の芸術を育んでいくというコンセプトで誕生した、すみだトリフォニーホール。今年開館20周年を迎えた同ホールは、フランチャイズ・オーケストラの新日本フィルとのコラボレーション、《ゴルトベルク変奏曲》シリーズ、そしてジャズ…

ぶらあぼ2017年7月号

【今月の表紙】 フェスタサマーミューザKAWASAKI 2017 7/22(土)〜8/11(金・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール 他 川崎で繰り広げられる“真夏の音楽の祭典”。ミューザ川崎シンフォニーホールを主な会場として約20日間にわたり、首都圏のオーケストラが日替わりで公演を行うという大イベントだ。今年は過去最…

ぶらあぼ2017年6月号

【今月の表紙】 読響創立55周年記念 シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団 メシアン:歌劇《アッシジの聖フランチェスコ》 (全曲日本初演/演奏会形式) 11/19(日)、11/26(日)各日14:00 サントリーホール 11/23(木・祝)13:00 びわ湖ホール 読売日本交響楽団の今シーズンのラインナッ…

ぶらあぼ2017年5月号

【今月の表紙】 ウラディーミル・ユロフスキ(指揮) 辻井伸行(ピアノ) ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団 日本ツアー2017 10/6(金)福岡シンフォニーホール 10/7(土)フェスティバルホール 10/8(日)日本特殊陶業市民会館フォレストホール 10/9(月・祝)りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 コンサートホ…

ぶらあぼ2017年4月号

【今月の表紙】 東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森2017― 2017.3/16(木)〜4/16(日) 東京文化会館、東京芸術大学奏楽堂、上野学園 石橋メモリアルホール、国立科学博物館、東京国立博物館、東京都美術館、国立西洋美術館、上野の森美術館 他 東京に春の訪れを告げる「東京・春・音楽祭」が開幕した。ワーグナー・…