Tag Archive for 沼尻竜典

沼尻竜典(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団

メッセージを持った重量級の作品二曲を    東京フィルの6月定期は、沼尻竜典が「田園」「大地の歌」という大曲を二つ並べた。  「田園」は「運命」で形式美を突き詰めたベートーヴェンが、交響曲のがっちりとした構造に描写性をミックスした意欲作。田園風景を前にして弾む心が活写され、小川のほとりでの散策、村人たちの愉快…

【ゲネプロレポート】新国立劇場《フィレンツェの悲劇》《ジャンニ・スキッキ》(新制作)

人間の欲望をテーマとする1幕仕立てのオペラをダブルビルで上演  歌劇場では、短いオペラを並べて一晩のステージを作ることがある。いわゆる、ダブルビルと呼ばれる上演形態である。もとは映画の2本立て(double bill)を意味する英語だが、今ではイタリアやフランスでも使われる一般的な表現になっている。  今回、新国立劇場…

近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019

─シンフォニーコンサートからモノオペラまで、今年のGWも音楽三昧─  びわ湖ホール最大のイベント「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭」が今年は10連休の幕開け、4月27日(土)、28日(日)に開催される。沼尻竜典・びわ湖ホール芸術監督がプロデュース、学園祭のような楽しさで本格的なクラシックを聴ける祝祭を目指す。  短時間…

近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019 プログラム発表会見

 今年のGWの開始に当たる4月27日と4月28日に、びわ湖ホールを主な会場として開催される「近江の春 びわ湖クラシック音楽祭2019」のプログラム発表会見が、2月20日に行われた。びわ湖ホール館長・山中隆、同芸術監督・沼尻竜典、同事業部長・馬淵英明が登壇した。 (2019.2/20 びわ湖ホール Photo:T.Shi…

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア 第78回定期演奏会

いま最も旬な二人の歌手を迎えてのモーツァルト三昧の午後  トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニアは、1995年の三鷹市芸術文化センター開館時に、地元出身の指揮者・沼尻竜典が呼びかけて同ホールを拠点にスタートしたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズが、創立20周年を機に改称、2016年から現称で活動している(どちらも「TM…

東京フィルハーモニー交響楽団 2019年シーズンの聴きどころ

いっそう表現力を増したオーケストラの充実したラインナップ  東京フィルの2019年シーズン定期演奏会のラインナップが発表された。そのみどころや方向性を探ってみよう。  東京フィルは新国立劇場のオペラを支える中心的なオーケストラ。足腰のしっかりした粘りのあるサウンドで、奥深いドラマを表現する力を日常的に培っている。この表…

びわ湖ホールが2019年度自主事業ラインナップと、新国立劇場との連携協定締結を発表

 びわ湖ホールは11月26日、自主事業ラインナップを発表した。当日は、新国立劇場総務部長・畑中裕良とびわ湖ホール館長・山中隆による両館の間の協定締結の調印式も行われた。この提携により、それぞれの劇場間でオペラやバレエの上演だけでなく人材の交流や育成にも協力関係を築き、連携を深めることになる。  このセレモニーの後、記者…

沼尻竜典(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

ベルクとマーラーの濃密で劇的なる世界  日本フィルの12月の東京定期演奏会には、沼尻竜典が登場する。オペラでの活躍が著しく、2013年から17年までドイツのリューベック歌劇場の音楽総監督を務め(現在は首席客演指揮者)、日本では07年にびわ湖ホール芸術監督に就任し、現在《ニーベルングの指環》全4作上演に取り組んでいる。オ…

第3回 オペラ歌手 紅白対抗歌合戦 〜声魂真剣勝負〜

ディーヴァとディーヴォによる華麗なる大バトル!  ベテランから若手までスター歌手たちが大集合し、紅組・白組に分かれて文字通り雌雄を決する…。いささか古風ではあるが未だに根強い人気を誇る、大晦日の国民的歌合戦の面白さをそのままオペラ界に導入して、2016年の9月からスタートした本企画。昨年から開催日を12月に移し、今年で…

サントリーホール 作曲家の個展Ⅱ 2018 金子仁美 × 斉木由美 愛の歌 Les Chants de l’Amour

不協和を越えた「愛の歌」へ  「愛の歌」。平凡といえばとてつもなく平凡だが、シンプルかつ美しい言葉ではある。おそらく、こんな意味のタイトルをもった曲はどの時代にも、どこの国にも、どの言語にも存在するに違いない。ゆえに、このタイトルを冠した曲を書くというのは、もっともライバルが多く、困難な賭けに身を投じることだともいえる…