Tag Archive for 小泉和裕

2021年・第19回東京国際音楽コンクール〈指揮〉会見レポート

審査委員長に尾高忠明が就任、 「いま器用な人ではなく、これから伸びそうな才能」を評価のポイントに  一般財団法人民主音楽協会(民音)が主催する東京国際音楽コンクール〈指揮〉の第19回(2021年)開催概要が固まった。第4代審査委員長に就く尾高忠明(大阪フィルハーモニー交響楽団音楽監督・東京藝術大学名誉教授)は8月27日…

【CD】マーラー:交響曲第3番 ニ短調/小泉和裕&九響

 この演奏会を聴けた福岡の聴衆は、さぞや満足して会場を後にしたことだろう。九州交響楽団と、2013年から音楽監督を務める小泉和裕による、マーラー最長の大作、交響曲第3番。19年7月のライヴ録音ながら、驚くべき精度のアンサンブルで、すばらしい演奏を実現した(わずかにずれる箇所も臨場感あふれて好感)。バランス明晰な響きで細…

小泉和裕(指揮) 九州交響楽団 東京公演

“勝負曲”で東京の聴衆を唸らせる  音楽的にブレないマエストロのタクトに導かれ、ファンの声援も熱い九州交響楽団。さらなる高みへ。  世代交代も功を奏し、演奏のクオリティをぐっと高めている九響が、音楽監督の小泉和裕とともに実に16年ぶりの東京公演を行う。プログラムはベートーヴェンの交響曲第4番変ロ長調と、変ホ長調を基調と…

小泉和裕(指揮) 九州交響楽団

熟成コンビ7年目の気宇壮大なシーズン開幕  このところ小泉和裕の充実が際立っている。4楽団のポストを兼務する引く手数多の名匠も今年70歳。持ち前の堅牢な構築と弦楽器を分厚く鳴らした壮麗な表現に円熟味を加え、精緻かつ雄弁な名演を随所で展開している。中でも特筆されるのが、九州交響楽団の2018年9月定期のマーラー「千人の交…

小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団

充実顕著な実力者がおくる十八番二題  「こんな協奏曲が書けるとわかっていたら、真っ先に自分が書いていただろうに!」…これは、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を知った際に発したブラームスの言葉だ。ブラームスは自ら世に出した後輩に、ドヴォルザークは恩人に敬意を抱き、二人は厚い友情で結ばれていた。都響の7月A定期は、この二人の本…

【CD】マーラー交響曲第8番「千人の交響曲」/小泉和裕&九響

 九響創立65周年を記念した定期公演のライヴ録音。2013年から音楽監督を務める小泉のもと、日本を代表する歌手と福岡の合唱団が多数参加して繰り広げた、「千人」の九州初演奏という、モニュメンタルな公演の記録である。だが演奏は祝祭イベントのレベルを超えている。まずは全体の設計が見事。そしてこうした機会特有の熱気や高揚感は十…

都響が2019年度楽季ラインナップ発表

 東京都交響楽団が2019年度のラインナップを発表した。音楽監督5シーズン目となる大野和士は作曲家の最後の作品と最晩年の楽曲にフォーカス。ベルクのヴァイオリン協奏曲(独奏ヴェロニカ・エーベルレ)とブルックナーの交響曲第9番(2019.9/3,9/4)、武満徹「鳥は星形の庭に降りる」とラフマニノフの交響的舞曲(4/26)…

小泉和裕(指揮) 東京都交響楽団

名匠と俊英が醸し出すブラームスの深き味わい  落ち葉に秋の深まりを感じる11月、東京都交響楽団が終身名誉指揮者である小泉和裕とともにオール・ブラームス・プログラムを披露する。曲はヴァイオリン協奏曲と交響曲第4番。ブラームスならではのロマンあふれる重厚な音楽に浸ることができる二大傑作が並んだ。  ヴァイオリン協奏曲でソロ…

小泉和裕(指揮) 九州交響楽団

記念イヤーに鳴り渡る史上最大の響き  創立65周年を迎えた九州交響楽団による今年度の定期演奏会のプログラムは、実に意欲的だ。中でも音楽監督の小泉和裕が振る3公演には、すべて“九響初演”作品が含まれている。そして曲の規模と内容から文句なしに中核を成すのが、9月定期のマーラー「千人の交響曲」である。8人の独唱者、二組の混声…

小泉和裕(指揮) 九州交響楽団

アニヴァーサリー・シーズン開幕公演でブルックナー5番に挑む  ファンの声援も熱い九州交響楽団が創立65周年の記念シーズンを迎え、近年の充実ぶりを映し出す構えの大きな交響曲を披露することになった。音楽監督小泉和裕の剛毅なタクトに導かれ、4月の定期で奏でるのは、オーストリアの孤高のシンフォニスト、アントン・ブルックナーの交…