Tag Archive for ヴィオラ

小山実稚恵の室内楽 〈第4回〉 ヴィオラ&ピアノ・デュオⅡ 川本嘉子とともに

名手二人の稀少なコラボで聴くドイツの逸品  このところ、名実ともに日本を代表するピアニスト、小山実稚恵の充実ぶりが目を引く。なかでも2019年からの新シリーズ「ベートーヴェン、そして・・・」や、今年リリースしたCD『ハンマークラヴィーア・ソナタ 他』でのニュアンス豊かな名演が際立っている。そんな彼女の室内楽の名奏を味わ…

ニルス・メンケマイヤー(ヴィオラ) モーツァルト・プロジェクト 〜ライナー・クスマウルをしのんで〜

恩師への追悼の思いを込めた二夜   4月のトッパンホール「モーツァルト・プロジェクト」は、“室内楽の殿堂”の面目躍如たる公演だ。中心をなすのはニルス・メンケマイヤー。ドイツ生まれの彼は、自然で温かな音楽を聴かせる“ヴィオラ新世代の旗手”であり、まずはその自在の奏法と豊かな表現力が存分に披露される。さらに本公演は“ライナ…

3rdアルバム発売記念 須田祥子(ヴィオラ) リサイタル ビオラは歌う3〜魔王/ロメオとジュリエット

CDとライヴで魅せるカンタービレ  東京フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者であり、熱い演奏姿で同団の顔のひとりともなっている須田祥子。国内屈指の名手でありながら、ヴィオラの魅力を広く伝える努力も惜しまない。ソロ活動はもちろんのこと、テレビ出演や、ヴィオラ演奏集団「SDA48」を主宰してファン層を拡大するなど、様々…

【CD】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番&第9番/ウェールズ弦楽四重奏団

 第3番冒頭の2音だけで独特の空気を作り上げてしまう。ウェールズ弦楽四重奏団のベートーヴェン・シリーズ第3弾は、最初に書かれた名品第3番と、中期の傑作第9番の組み合わせ。開放弦やフラジオレットを多用する澄み切ったトーン。1拍ごと、1音ごとに自在に伸縮するテンポ。4人の図抜けた和声感と技術、ストイックな鍛錬と研究なしには…

【CD】ライヴ・セレクション/TOKI弦楽四重奏団

 新潟にゆかりのある名手たちが、2003年から活動を継続している「TOKI」。新アルバムは東欧の作曲家たちの「知られざる名曲集」が並ぶ、意義深い1枚。演奏者の作品への共感は深く、個人技もアンサンブルもライヴとは思えない水準で、隠れた佳品の魅力を明らかにする。ドホナーニ16歳でのロマンティックな六重奏曲がこれほどの好演で…

ベンジャミン・フリス ピアノリサイタル

イギリスが誇る名手が「ディアベリ」を引っさげてやってくる  マルタ・アルゲリッチなど国際的なピアニストを輩出してきたブゾーニ国際ピアノコンクールで最高位入賞、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝を果たしたイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリス。多くのオーケストラからオファーが殺到し、ズービン・メータ指揮による…

赤坂智子(ヴィオラ)& 大田智美(アコーディオン)

バッハとピアソラ、それぞれの光と影  とあるプロデューサーの提案で実現した初共演から2年。ヴィオラの赤坂智子とアコーディオンの大田智美による話題のデュオが今春、待ち望まれていたCD『キアロスクーロ─陰影─』を発表した。  「一緒に演奏していると自分の音とアコーディオンの音の区別が分からなくなる瞬間があるんです」と語るの…

佐々木 亮(ヴィオラ)

「ヴィオラスペース」は自分を成長させてくれた重要なイベントです  ヴィオラの魅力を広め続けてきた「ヴィオラスペース」も今年で28年目。今回は「旅」をテーマに、例年にも増してユニークな演目が並ぶ。そこで中心的存在となるのが、NHK交響楽団首席奏者の佐々木亮である。  佐々木は東京藝術大学卒業後、ジュリアード音楽院に留学。…

東京オペラシティ B→C 安達真理(ヴィオラ)

超絶的な現代曲を一挙公開  ヴィオラの限界に挑む…まさしくそれが東京オペラシティ「B→C」の安達真理のステージだ。彼女は、日欧でソロと室内楽活動を行うほか、インスブルック響副首席やバンベルク響客演首席奏者を務め、現在はP.ヤルヴィ率いるエストニア祝祭管でも活躍している。  本演目を安達自身の言葉と共に紹介すると、“B”…

原ハーゼルシュタイナー麻理子(ヴィオラ) & 上野通明(チェロ) × ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン) & オリヴィエ・マロン(チェロ)

俊英&達人が挑む大作&秘作  トッパンホールの魅力のひとつに、卓抜な審美眼で選ばれた演奏家たちによるオリジナル企画の室内楽がある。「原ハーゼルシュタイナー麻理子(ヴィオラ)& 上野通明(チェロ) × ダニエル・ゼペック(ヴァイオリン)& オリヴィエ・マロン(チェロ)」は、その好例だ。本公演は同ホールに出演を重ねる原と上…