Tag Archive for チェンバロ

武久源造(チェンバロ/フォルテピアノ)

鬼才の「適正律クラヴィーア曲集」全曲録音、ここに完結  バッハの「平均律クラヴィーア曲集」は鍵盤音楽の最高峰。日本を代表するピリオド鍵盤楽器奏者の一人、武久源造は、だからこそ唯一無二の録音にしたかったと言う。  まず、原題のドイツ語本来の意味からタイトルを「適正律クラヴィーア曲集」と訳した。そして、例えば第1集には第1…

【CD】J.S.バッハ:トッカータ vol.2/家喜美子

 何と、清冽な響きだろう。当盤の第1音を聴くだけで、あなたの耳は虜となってしまうに違いない。家喜美子は、歴史的鍵盤楽器の先駆者レオンハルトの薫陶を受けた後、30年以上にわたってヨーロッパで活躍し、現在は日本を拠点に精力的な演奏活動を続ける。20代前半の青年作曲家がしたためた、覇気あふれる「トッカータ」を源流に、バッハの…

鈴木優人(指揮/チェンバロ/オルガン) & バッハ・コレギウム・ジャパン

新・首席指揮者が鍵盤でも妙技を発揮  古楽シーンをリードする精鋭集団が、開館25周年を迎えたサラマンカホールに再び降臨──。バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)が、歴史的鍵盤楽器の名手で指揮や作曲などマルチに活躍、昨秋にBCJ首席指揮者に就任した鈴木優人の弾き振りで、バッハのチェンバロ協奏曲を披露する。  バッハの教…

【CD+DVD】ミルコ・ラザール作品集 /北谷直樹&杉田せつ子

 ピリオド楽器を時代という枠組みから切り離し、個性的な表現手段として用いる動きは今や盛ん。現代スロヴェニアのミルコ・ラザールが、スイスを拠点に活躍するチェンバリスト、北谷直樹のために書いた作品集。多様な色彩とリズムの前に、「高貴で繊細」といったイメージを押し付けられてきた楽器が、時に艶めかしく、時にダイナミックに語り掛…

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第17回 上野由恵(フルート) & 曽根麻矢子(チェンバロ)

バッハから細川俊夫まで〜多彩なメニューを満喫  平日昼間の60分、ランチや映画のように、気軽に演奏会が楽しめる「雄大と行く 昼の音楽さんぽ」。音楽ライターの山野雄大によるプレトーク(11:00〜)と共に、第一線奏者による名演を楽しく、深く味わえる好評シリーズだ。第17弾には、フルートの上野由恵とチェンバロの曽根麻矢子が…

【CD】クロード=ベニーニュ・バルバトル:クラヴサン曲集第1巻全曲/西山まりえ

 古楽の精鋭集団「アントネッロ」のメンバーで、チェンバロ&ヒストリカル・ハープ奏者として活躍する西山まりえ。8年ぶりのソロ・アルバムでは、マリー・アントワネットの師としても知られる、バルバトルのクラヴサン曲集第1巻の全曲録音に挑んだ。西山は2つの音律を使い分け、歴史的資料を解析してレジストレーションにも細かな気遣いを施…

【CD】バッハ:ゴルトベルク変奏曲/水永牧子

 水永牧子久々の新譜『ゴルトベルク変奏曲』は一言で言うと「面白くて聴き易い」演奏(勿論良い意味で)。即興的なリズムの揺らぎや意図的な右手と左手の「ズレ」、多彩な装飾音(例えば終曲の主題の再現!)、2段鍵盤とリュート・ストップの使用による驚くべき多彩な音色の表出…。昨今では半ば常識と化している反復も省略していることが多く…

アンドレアス・シュタイアー プロジェクト10 アンドレアス・シュタイアー(チェンバロ)

バッハと偉大なる先駆者たち――鍵盤語法の多様性を探る  歴史的鍵盤楽器の世界的な達人、アンドレアス・シュタイアーが、トッパンホールで遂行中のプロジェクトの第10回目が12月に開催される。バッハが“鍵盤音楽の集大成”としてしたためた「平均律クラヴィーア曲集」を軸に、多様な側面からその源流を探り、さらに未来へと至る、200…

トリフォニーホール 《ゴルトベルク変奏曲》2018 マハン・エスファハニ チェンバロ・リサイタル 《ゴルトベルク変奏曲》

新たな可能性への扉を開く俊英  「チェンバロをピアノと比較するのでなく、独立した楽器として見てほしい。そして、いつか主流の楽器となれれば…」と折に触れて力説する、マハン・エスファハニ。繊細かつ躍動的な快演で、“新世代の旗手”と目される俊英チェンバリストが、鍵盤作品の最高峰であるバッハ「ゴルトベルク変奏曲」を軸に、バロッ…

【CD】リコーダーとチェンバロによる J.S.バッハ 6つのソナタ/根岸基夫&鈴木理賀

 本来、2つの上声による旋律と、通奏低音のために書かれる「トリオ・ソナタ」。バッハは40代の時、この役割をそれぞれ右手と左手、足鍵盤(ペダル)に当てはめ、オルガンのための全6曲に仕立てた。これらはアンサンブル編曲での演奏機会も多いが、当盤はリコーダーとオブリガート・チェンバロによる録音。だが、機械的に3声を1+2声に分…