Bravo Tips

小川典子(ピアノ/浜松国際ピアノコンクール審査委員長)

世界に羽ばたくピアニストを浜松から送り出したい  10回目の開催を迎え、世界でますますその存在感を大きくしている浜松国際ピアノコンクール。昨年、同コンクールをモデルとした恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』が直木賞を受賞。今秋は、より幅広い層からの注目を集めた開催となりそうだ。  今回からは、小川典子が審査委員長に就任。1987…

広上淳一(指揮/東京国際音楽コンクール〈指揮〉審査委員)

いまの完成度より将来伸びそうな若者、未知数の才能と出会いたい  「今、指揮者としてやっていられるのは、このコンクールのおかげです。みんな(アムステルダムで1984年に行われた)キリル・コンドラシン・コンクールに優勝したからでしょ、と言うけれど、そうではありません。82年の民音コンクール(旧称)がなければ、僕はここにいま…

吉田裕史(ボローニャフィルハーモニー管弦楽団 & さわかみオペラ芸術振興財団 芸術監督/指揮)

名古屋城天守閣という最高の借景で《トスカ》を上演  イタリアを中心に活動する指揮者・吉田裕史が芸術監督を務めるさわかみオペラ芸術振興財団が主催する「ジャパン・オペラ・フェスティヴァル」。前身の企画から通じて、姫路城、平城京跡大極殿といった歴史的建造物の前に特設ステージを組んで野外オペラを上演している。今年は名古屋城の天…

福田成康(全日本ピアノ指導者協会 専務理事)

コンクールを聴きに行こう ! 〜若きピアニストたちによる人生をかけた真剣勝負  国内、いや、世界的にも最大級の規模を誇るコンクール「ピティナ・ピアノコンペティション」が、今年で42回目を迎える。頂点に輝く「特級」の歴代グランプリには、関本昌平、田村響などの優れたピアニストたちが名を連ね、彼らのような活躍を夢見て、毎年約…

トルステン・ケール(テノール) 《魔弾の射手》を語る

 今やトリスタン、ジークフリートをはじめとするワーグナーのヘルデン・テノールの役を世界中で歌うようになったトルステン・ケール。日本では2014年、コルンゴルトの《死の都》の主人公・パウル役で新国立劇場に客演したのが記憶に新しい。その彼がこの7月、「兵庫県立芸術文化センター 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2018」で、…

大友直人 (ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン 創設音楽監督/指揮)

真に世界と同等の価値観を持ちたい  大友直人が熱い! 意外、と言っては失礼だけれど、スマートな長身と端正な音楽作り、いつもジェントルな物腰の大友が、“私のライフワーク”と熱弁をふるうのは、「ミュージック・マスターズ・コース・ジャパン(MMCJ)」のこと。2001年に、大友と指揮者アラン・ギルバートの二人を音楽監督にスタ…

大谷康子(ヴァイオリン)

 日本を代表する人気ヴァイオリニストとして国内外で活躍中。昨年5月は「キエフの春音楽祭」に招かれてキエフ国立フィルと共演し、夏にはモスクワ・フィルの日本ツアーに同行し絶賛を博したのも記憶に新しい。 「首都キエフは花が咲き誇る美しい街でしたが、修道院の壁などには紛争で亡くなられた方の写真が一面に掲げられていて、現在も戦闘…

ウラディーミル・アシュケナージ(指揮)

 「アイスランドは人口がわずか30万人ほどの小さな国ですが、アイスランド交響楽団はイギリスやドイツのハイレベルな楽団に匹敵する実力があると考えています」  現在、この楽団の桂冠指揮者を務めるウラディーミル・アシュケナージは自信を持って断言する。1950年に創立されたアイスランド響は、本拠地首都レイキャビクの美しいホール…

西本智実(指揮)

 近年、指揮だけでなく芸術監督として演出も手がける西本智実による《INNOVATION OPERA ストゥーパ 〜新卒塔婆小町〜》。昨年、富山での世界初演にて実現した、その優美で幻想的な舞台空間。それがこの4月21日に東京文化会館で、首都圏の観衆に満を持して届けられることになる。公演について西本に聞いた。  今作のきっ…

安田麻佑子(ソプラノ)

 オペラ歌手にとって最大の勲章は、本場ヨーロッパで認められることだろう。野球選手もサッカー選手も認められたくて本場に繰り出すが、オペラ歌手の場合、むしろスポーツよりも狭き門になっている。それだけに、パリを拠点に活躍する安田麻佑子には価値がある。彼女がよこすか芸術劇場で歌う《魔笛》の夜の女王は、数少ない日本の成功者の凱旋…