感嘆必至! ピアノ四重奏の最高峰

今秋、彼らはトッパンホールの新シーズン開幕の主催公演に登場する。演目は、明るく愉しいモーツァルトの第2番、彼らのために書かれた細川俊夫の「レテ(忘却)の水」(日本初演)、ブラームスの3曲中唯一の長調作品で、爽やかな曲想をもちながら、滅多に演奏されない大作・第2番。細川の新作も興味深いし、ブラームスの2番は「不遇な傑作を演奏するまたとない機会と、メンバー一同張り切っている」(チラシより)とのことなので、ぜひ耳にしたい。
また横浜みなとみらいホールでは、前回皆を圧倒したブラームスの人気作・第1番と、メンバーも編曲に加わった「展覧会の絵」が披露される。共にオーケストラ版に編曲されるほどの華麗さも魅力だし、前回アンコールで演奏された後者の「卵の殻をつけた雛鳥の踊り」が実に面白い内容だったがゆえに、全曲の演奏は必聴! こうなると「もう二度」聴かずにはおれない。
文:柴田克彦
(ぶらあぼ 2016年8月号から)
トッパンホール16周年バースデーコンサート
10/1(土)18:00 トッパンホール
問:トッパンホールチケットセンター03-5840-2222
http://www.toppanhall.com
10/5(水)19:00 横浜みなとみらいホール(小)
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh
他公演
9/30(金)盛岡市民文化ホール(019-621-5100)