アメリカの名門楽団で武満&ドヴォルザークプロを披露
2025年11月、ボストン交響楽団の公演に沖澤のどかがデビューする。4月10日、同楽団が発表した2025-26シーズンプログラムで明らかになった。

楽団の公演ホームページでは沖澤について、「長年ボストン響の音楽監督を務めたSeiji Ozawaの教えを受け、セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)で初の首席客演指揮者に任命された日本人指揮者」と紹介している。タクトをとるのは、ドヴォルザークの後期交響曲3曲にフォーカスするシリーズの第1弾。小澤が愛した曲の一つ、ドヴォルザークの交響曲第7番をメインに、五嶋みどり(MIDORI)の独奏による同作曲家のヴァイオリン協奏曲、そして武満徹の「弦楽のためのレクイエム」……と、日本人音楽家を一本の糸としたプログラミングだ。
沖澤のどかは、1987年青森県生まれ。2018年の東京国際音楽コンクール<指揮>(現・東京国際指揮者コンクール)、そして19年のブザンソン国際指揮者コンクール優勝で一躍その名をとどろかせた。現在ベルリン在住、国内では23年4月より京都市交響楽団第14代常任指揮者、24年よりOMF首席客演指揮者に就任。すでに内外の楽壇から高い評価を得ている沖澤だが、今回のボストン響へのデビューを通してさらなる飛躍を遂げることが期待される。

文:編集部
写真提供:京都市交響楽団
Boston Symphony Orchestra
Dvorak Symphony No. 7 and Violin Concerto with Midori
2025.11/6(木)、11/7(金)、11/8(土) ボストン シンフォニーホール
武満徹:弦楽のためのレクイエム
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲 [独奏:五嶋みどり(MIDORI)]
ドヴォルザーク:交響曲第7番
https://www.bso.org/events/nov-6-8-takemitsu-dvorak?performance=2025-11-06-19:30
《沖澤のどかさん 今後の国内公演情報》
♪東京都交響楽団
プロムナードコンサートNo.412
2025.6/14(土)14:00 サントリーホール
都響スペシャル
2025.6/15(日)14:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
〇独奏
フランク・ブラレイ、務川慧悟(以上ピアノ)
〇曲目
ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
プーランク:2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」
♪京都市交響楽団
第701回定期演奏会
2025.6/20(金)19:00、6/21(土)14:30 京都コンサートホール
〇独奏
アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)
〇曲目
G.レンツ:ヴァイオリン協奏曲「…to beam in distant heavens…」 (日本初演)
タイユフェール:小組曲
ラヴェル:組曲「マ・メール・ロワ」
デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」
第15回名古屋公演
2025.6/26(木)18:45 愛知県芸術劇場コンサートホール
大阪特別公演
2025.6/29(日)14:00 ザ・シンフォニーホール
〇曲目
ウェーバー:歌劇《オイリアンテ》序曲
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 変ロ長調 op.56a
チャイコフスキー:交響曲第5番 ホ短調 op.64