NEW YEAR CONCERT おおさか 2015 永遠に新しき「第九」!

ドイツ語よりドイツ語らしい日本語訳詩とは?

 ベートーヴェンの「第九」を世界で最も多く上演している場所は、今や日本だという。その上演史に、新たな1ページが書き加えられるかもしれない。新たな年の訪れを慶ぶステージで初演されるのは、作家で音楽評論家の響敏也が書き下ろした“新日本語詩”によるベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章「歓喜の歌」。指揮の泉庄右衛門(いずみ・しょうえもん)は「自分たちの言葉である日本語で、ベートーヴェンの発音に近い言葉で第九を演奏できないものかと考えた」とその意図を語る。大阪フィルハーモニー交響楽団に、福田祥子(ソプラノ)、泉規子(アルト)、谷浩一郎(テノール)、田中勉(バリトン)という実力派ソリスト陣、泉が主宰する「唱歌の学校」参加者などで組織された合唱とで披露される、チラシにある「ドイツ語よりドイツ語らしい」という日本語詩は、果たしていかに。もちろん、新春に相応しいレハールのオペレッタやプッチーニのオペラからの名アリア、貴志康一らの歌曲、さらに管弦楽の名曲もたっぷりと楽しめる。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2015年1月号から)

泉 庄右衛門
泉 庄右衛門

2015.1/8(木)16:00 フェスティバルホール
問:大阪アーティスト協会06-6135-0503
http://www.oaa1985.com