北九州市のみどころを一挙ご紹介!《春~初夏 編》
1993年の開館以来、その音響の良さから国内外の一流アーティストが訪れる響ホールは今年開館30周年を迎えます。その響ホールがある北九州市の魅力を、地元最大級の地域メディア「北九州ノコト」編集部さんの協力を得てご紹介。人々の往来が再開しつつある今、《音楽のある旅》を計画してみてはいかがでしょう?
響ホールが位置する北九州市八幡東区は、世界遺産「明治日本の産業革命遺産―製鉄・製鋼、造船、石炭産業―」の構成資産にもなっている近代製鉄発祥の地・官営八幡製鐵所をはじめ、「新日本三大夜景」「恋人の聖地」にも選ばれる夜景スポット「皿倉山」、自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)、科学館(スペースLABO) の2館を中心とする「東田ミュージアムパーク」など、見どころ満載。その中から3カ所をピックアップし、紹介します。
●みどころ その1 皿倉山
響ホールの背後に雄大な姿を見せ、ホールを訪れた際には必ず目に入る「皿倉山」(標高622m)。ホールのロゴのモチーフにも使われており、響ホールと深い関わりを持っています。その山頂の展望台からは市内を一望でき、「100億ドルの夜景」とも言われる北九州市街の夜景を観賞できる代表的なスポットで、北九州市のシンボルといっても過言ではない存在です。
響ホールから山麓駅までは車で約3分。山麓駅から西日本最長級のケーブルカーとモノレールタイプのスロープカーを乗り継げば、約10分で山頂に到着。ちょっと時間ができた時に気軽に山頂まで登れるのは嬉しいですね。
皿倉山といえば「新日本三大夜景」や「夜景100選」に選出されるなど夜景の美しさで有名ですが、オレンジ色に街が染まる夕方もとても魅力的。いつもは真っ赤に見える若戸大橋もこの時間は朱色になり、どこか懐かしさを演出してくれます。
この姿はほんの一瞬だけで、すぐに夜景へと変わってしまうので、その儚さと落ち着いた雰囲気は夜景と違った楽しみ方ができますよ。
■住所/北九州市八幡東区大字尾倉1481-1
■ケーブルカー&スロープカー往復通し券/大人1230円
皿倉山ケーブルカー http://www.sarakurayama-cablecar.co.jp/
●おすすめグルメ情報 千草ホテル「ダイニングカフェチグサ」
響ホールから車で約3分、徒歩でも15分弱という場所にある「千草ホテル」。本館1階「ダイニングカフェチグサ」では、ランチ・ディナータイムに世界遺産にちなんだメニュー「【世界遺産のある街!】鉄なべプレートセット」を味わうことができます。
鐵の街・八幡にインスピレーションを得たという鉄鋳物を使った熱々のお鍋で食べる丼ごはんで、やわらかい国産牛もも肉(部位:ラムイチ)を贅沢に使用。特製醤(ジャン)をしっかり絡めて口に入れると、ピリ辛でクセになる味わいが口の中いっぱいに広がります。タレとご飯にちょっと焦げ目がついた部分は香ばしく、鉄製の器だからこその味の変化も楽しめます。サラダビュッフェ(ディナータイムはサラダ)、香の物、スープ、アイスクリーム、ソフトドリンク付き。価格は2420円。ランチタイム・ディナータイムでそれぞれ1日限定10食の提供となります。
「地産地消」はもちろん、「国産国消」にもこだわる同カフェ。ランチタイムでほとんどのメニューにセットになっているサラダビュッフェでは、北九州市若松産の「うるおい野菜」や北九州近郊の野菜・フルーツを提供。ホテルオリジナルのドレッシングにも「若松産とまと」「芦屋・遠賀産赤たまねぎ」などを使用しています。
■住所/北九州市八幡東区西本町1-1-1
■提供時間/
ランチタイム=11:15~14:00(ラストオーダー)、ディナータイム=17:00~19:00(ラストオーダー)
千草ホテル https://www.chigusa.co.jp/
●みどころ その2 河内藤園
響ホールから車で30分ほどの山奥にある「河内(かわち)藤園」。近くまでの公共の交通機関やシャトルバスなどはなく、園内は平坦な場所でなく入口から坂を登り、急坂や滑り易い場所、舗装していない道もあるにも関わらず、それでも国内外から注目を集める人気スポットです。
その人気の秘密は、約1000坪の大藤棚と藤のトンネル。4月下旬~5月上旬には野田長藤・口紅藤・赤紫・紅・白・八重・長・中・短など22種類の藤の花が咲き乱れ、見る者を圧倒します。
その賑わいぶりは、藤の期間(2023年の対象期間は4月22日~5月7日)は混雑緩和策として現地でのチケット販売はせず、予約チケット制の販売を行うほど。藤の期間の入園料金は、大人(18歳以上)1500円。大人1人につき、高校生以下2人まで無料です。予約チケットは2時間ごとの入園時間指定式「日時指定入園券」。1枚(1人)500円でコンビニで発券できますが、開花状況により入園料金が変わります。該当期間は藤園受付で500円もしくは1000円の追加料金を支払う形となっています。
また、藤の時期は約700本のモミジの新緑もとても美しく、目を楽しませてくれますが、11月下旬頃にはその紅葉が見ごろを迎えます。11月中旬から12月上旬までの紅葉の時期にのみ開放しているコースも存在し、紅葉もまた河内藤園の魅力の一つとなっています。
■住所/北九州市八幡東区河内2-2-48
河内藤園 https://kawachi-fujien.com/
北九州市立 響ホール
https://www.hibiki-hall.jp
北九州最大級のローカルメディア「北九州ノコト」
https://kitaq.media/