シューベルティアーデ TOHO 2013

これであなたもシューベルティアン!

堤剛

シューベルトの友人たちが開いていたサロンコンサートの名を冠し、桐朋学園大学の教授陣によるコンサートや公開レッスンなどを通じて、シューベルトの多彩な音楽世界の魅力を掘り下げる《シューベルティアーデ TOHO 2013》が、9月に東京で開かれる。

オープニング・コンサート(9/2)では、堤剛(チェロ)と竹内啓子(ピアノ)が「アルペッジョーネ・ソナタ」、藤原浜雄(ヴァイオリン)と毛利伯郎(チェロ)、三上桂子(ピアノ)が「ピアノ三重奏曲第2番」を披露する。核となるイブニング・コンサートの第1回(9/3)には、村上弦一郎と新井博江、今井彩子、竹内啓子と4人のピアニストが集結。久保田巧(ヴァイオリン)が加わっての「ソナティナ第2番」など、彩りも豊かに。第2回(9/4)では、谷茂樹(バス)らが、「美しき水車小屋の娘」「冬の旅」など王道のリートの名曲を歌う。そして、第3回(9/5)では、漆原啓子(ヴァイオリン)や川本嘉子(ヴィオラ)ら名手が「ロザムンデ」など弦楽四重奏曲、古川展生(チェロ)らによる「ピアノ三重奏曲第1番」も。第4回(9/6)では白尾彰(フルート)による「『しぼめる花』の主題による序奏と変奏曲」ほか。最終回(9/7)では、堀正文(ヴァイオリン)ら名手が、ピアノ五重奏曲「ます」など佳品を聴かせる。このほか、仲道郁代のピアノ公開レッスン(9/3)や、川島伸達の歌曲伴奏法(9/5)の公開講座、選抜学生によるランチタイム・コンサート(9/4,6)など盛り沢山。シューベルトの魅力を、必ず再発見できる6日間だ

文:笹田和人
(ぶらあぼ2013年9月号から)

★9月2日(月)〜7日(土)・カワイ表参道2Fコンサートサロン「パウゼ」
問:桐朋学園大学事務局演奏課
03-3307-4158
http://www.tohomusic.ac.jp