Tag Archive for ヴァイオリン

泉 里沙(ヴァイオリン)

国際的なセンスとキャリアを備えた瑞々しい逸材の魅力に触れる  ロンドン生まれの泉里沙は、イギリス、日本、ウィーンで研鑽を積み、演奏活動を展開する国際派ヴァイオリニスト。現在はイギリスと日本を主な拠点に、幅広い演奏活動にいそしむ。日本では東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学、大学院で学んでいるが、その前にはロンドンの王立…

大野和士(指揮) 東京都交響楽団

天上へ向かう絶美の献奏  至高、浄化、告別、永遠…等々の言葉が次々に浮かぶ。5年目を迎えた音楽監督・大野和士が都響を指揮するベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」とブルックナーの交響曲第9番。これは、作曲家の最晩年の作品が多く並ぶ今季の同楽団のプログラムの中でも白眉と言っていい。  ベルクのヴァイオリン協奏曲…

齋藤真知亜(ヴァイオリン)

6人が本当に噛み合ったものを表現したかった  NHK交響楽団のべテラン・ヴァイオリン奏者・齋藤真知亜を中心とする「マティアス・ストリングス」の新譜は弦楽六重奏。シェーンベルクの「浄められた夜」とブラームス「弦楽六重奏曲第1番」のカップリングによる一枚だ。 「六重奏に作品が少ないというのは、やはり四重奏のほうがバランスが…

【CD】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番&第9番/ウェールズ弦楽四重奏団

 第3番冒頭の2音だけで独特の空気を作り上げてしまう。ウェールズ弦楽四重奏団のベートーヴェン・シリーズ第3弾は、最初に書かれた名品第3番と、中期の傑作第9番の組み合わせ。開放弦やフラジオレットを多用する澄み切ったトーン。1拍ごと、1音ごとに自在に伸縮するテンポ。4人の図抜けた和声感と技術、ストイックな鍛錬と研究なしには…

【SACD】J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲(ヴァイオリン版/世界初録音)/レイチェル・ポッジャー

 ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラではない。正真正銘ヴァイオリンによって演奏されたバッハの無伴奏チェロ組曲である。編曲はポッジャー自身が担当、5弦チェロで高域が多用される第6番以外は全て1オクターヴ+5度高く調弦されて演奏されている(なお、第6番では幾つかの低域フレーズでヴィオラのC弦による音が編集によって付加)。実際に…

【CD】テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア/川田知子

 独バロックの巨匠テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジア」は1735年、作曲者自身の手で出版され、当時の大ヒット作に。しかし、今ではバッハの一連の無伴奏作品に取り組むため、必要な技術を習得する“前段階”の作品と位置付けられがちだ。だが、国際的に活躍する名手・川田知子は、時代特有の様式感を踏まえつつ、モ…

景山昌太郎(ヴァイオリン)

共演を通じて父と向き合う  若いうちから海外で活躍している日本人音楽家は少なくない。中でも活躍顕著な一人が、ドイツのハーゲン歌劇場の第1コンサートマスターを任されている景山昌太郎である。この7月、彼の室内楽シリーズ「音楽の捧げもの」が2年ぶりに開催され、名ヴァイオリニストである父・誠治との共演が実現するということで、注…

中村太地(ヴァイオリン)

ウィーン在住の若きヴァイオリニストがブラームスでデビュー! 「ブラームスは大好きな作曲家の一人です。このCDを聴いてくださった方が、何かのストーリーや美しい風景を思い浮かべて下されば嬉しいです。僕はソナタ『雨の歌』を弾く時、ペルチャッハの陽の光や木々の緑、湖などの景色を思い浮かべます」  2017年秋、オーストリアの南…

アラベラ・美歩・シュタインバッハー(ヴァイオリン)

音楽の時代をめぐる芸術の旅  アラベラ・美歩・シュタインバッハーが5年ぶりにトッパンホールでリサイタルをひらく。今回はバッハ「ソナタ ト短調 BWV1020」とアルヴォ・ペルト「フラトレス」を中心にプログラムを組んだ。 「バッハとペルトの作品は、時代はまったく違うのですが、“聖なる音楽”ということで共通しています。ペル…

宮本笑里(ヴァイオリン)

美しい小品とバッハの無伴奏をツアーで披露  2007年のデビューから12年。昨年7月には初となる全編クラシックのアルバム『classique(クラシーク)』をリリースし、自身の音楽表現を深めているヴァイオリニストの宮本笑里。今年10月から11月にかけては全国5ヵ所を巡るリサイタルツアーが予定されている。親しみのあるヴァ…