Tag Archive for ヴァイオリン

寺神戸 亮(指揮・ヴァイオリン)

ベルカントオペラの源流とも言えるヘンデルの作品に大きな意欲  今年も11月に北とぴあ国際音楽祭が開催される。4週間にわたって様々な公演が予定されているが、フィナーレを飾るのが、寺神戸亮が率いるピリオド楽器のオーケストラ、レ・ボレアード他によるオペラ公演だ。これまでフランスのバロック・オペラやモンテヴェルディ、モーツァル…

トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン/指揮)& ムジークコレギウム・ヴィンタートゥーア

鬼才が伝統のチェンバー・オーケストラを弾き振り!  「現代ヴァイオリン界の鬼才」と「スイス最古の歴史を誇るチェンバー・オーケストラ」。一見不思議な組み合わせだが、公演ごとに充実の成果を挙げ続け、欧州で注目を集めているという。そして今秋には、トッパンホールでそのパフォーマンスを体験できることになった。  前者はトーマス・…

成田達輝(ヴァイオリン)

不可能と思える選曲を超えることで次の風景や目標が見えてくる  ヴァイオリニストの成田達輝が、東京オペラシティの人気リサイタル・シリーズ「B→C(バッハからコンテンポラリーへ)」に登場していなかったとは驚きだ。登場するアーティストの演奏はもちろん、プロデューサー的な才能も楽しめるこのシリーズだが、音楽家として新しい段階へ…

渡辺玲子 プロデュース レクチャーコンサート vol.5

異国のサウンドに惹かれたパリの作曲家たち  楽譜には、作曲家が意図した隠されたメッセージがきっとある。それを知れば、きっと音楽の聴き方が変わる。国際的に活躍する名ヴァイオリニスト、渡辺玲子の案内で、名曲の秘密を易しく紐解くレクチャーコンサート。第5弾は、20世紀前半のフランスにおける2つの流行、「ジャズ」と「スペイン風…

佐藤俊介(オランダ・バッハ協会音楽監督/ヴァイオリン)

音楽監督として“凱旋ツアー”を敢行  古楽とモダン、両方のフィールドで国際的に活躍する佐藤俊介が昨年6月、100年近い歴史を誇る名門アンサンブル、オランダ・バッハ協会の音楽監督に就任。総勢10人の器楽メンバーを率いて、就任以来初となる日本での“凱旋ツアー”を敢行する。「この“音楽”という世界を、どんどん探検していきたい…

千住真理子(ヴァイオリン) アマデウスに恋して

名器「デュランティ」と紡ぐモーツァルトの深き音色  ヴァイオリニストの千住真理子は、幼いころからモーツァルトに恋心を抱き、やがてさまざまな作品を演奏するようになってさらにこの作曲家の天才性に魅せられ、昨年から「アマデウスに恋して」と題するヴァイオリン協奏曲全曲演奏会を行っている。  今回は、フランス風の様式が全面にちり…

泉 里沙(ヴァイオリン)

国際的なセンスとキャリアを備えた瑞々しい逸材の魅力に触れる  ロンドン生まれの泉里沙は、イギリス、日本、ウィーンで研鑽を積み、演奏活動を展開する国際派ヴァイオリニスト。現在はイギリスと日本を主な拠点に、幅広い演奏活動にいそしむ。日本では東京藝術大学附属音楽高等学校、同大学、大学院で学んでいるが、その前にはロンドンの王立…

大野和士(指揮) 東京都交響楽団

天上へ向かう絶美の献奏  至高、浄化、告別、永遠…等々の言葉が次々に浮かぶ。5年目を迎えた音楽監督・大野和士が都響を指揮するベルクのヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」とブルックナーの交響曲第9番。これは、作曲家の最晩年の作品が多く並ぶ今季の同楽団のプログラムの中でも白眉と言っていい。  ベルクのヴァイオリン協奏曲…

齋藤真知亜(ヴァイオリン)

6人が本当に噛み合ったものを表現したかった  NHK交響楽団のべテラン・ヴァイオリン奏者・齋藤真知亜を中心とする「マティアス・ストリングス」の新譜は弦楽六重奏。シェーンベルクの「浄められた夜」とブラームス「弦楽六重奏曲第1番」のカップリングによる一枚だ。 「六重奏に作品が少ないというのは、やはり四重奏のほうがバランスが…

【CD】ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第3番&第9番/ウェールズ弦楽四重奏団

 第3番冒頭の2音だけで独特の空気を作り上げてしまう。ウェールズ弦楽四重奏団のベートーヴェン・シリーズ第3弾は、最初に書かれた名品第3番と、中期の傑作第9番の組み合わせ。開放弦やフラジオレットを多用する澄み切ったトーン。1拍ごと、1音ごとに自在に伸縮するテンポ。4人の図抜けた和声感と技術、ストイックな鍛錬と研究なしには…