Tag Archive for ヴァイオリン

第30回 パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌

節目の年を迎え、ますますの充実のPMF!  レナード・バーンスタインゆかりの音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌(PMF)が、今年で30回目を迎える。世界各地のオーディションで選抜されたアカデミー生たちが、トップレベルのオーケストラの首席奏者らを中心とした教授陣から、およそ1ヵ月間にわたって指導を受け…

【CD】ライヴ・セレクション/TOKI弦楽四重奏団

 新潟にゆかりのある名手たちが、2003年から活動を継続している「TOKI」。新アルバムは東欧の作曲家たちの「知られざる名曲集」が並ぶ、意義深い1枚。演奏者の作品への共感は深く、個人技もアンサンブルもライヴとは思えない水準で、隠れた佳品の魅力を明らかにする。ドホナーニ16歳でのロマンティックな六重奏曲がこれほどの好演で…

ピアニスト・黒田亜樹とイタリアの名手たち

ピアノ・トリオで光る最先端のソノリティ  イタリアを拠点に、クラシックからジャズ、ロック、現代音楽まで、幅広く表現するピアニストの黒田亜樹。黒田は東京藝大在学中、バンドのヴォーカルとキーボーディストとしてデビューするなど、異色の経歴を持つ奏者だ。フランス音楽コンクールを制し、ジローナ20世紀音楽コンクールでは現代作品特…

【CD】羽田健太郎:交響曲 宇宙戦艦ヤマト/大友直人&東響

 ハネケンの愛称で親しまれた羽田健太郎が心血を注ぎ、35歳で書き上げた交響曲「宇宙戦艦ヤマト」の新録音が、作曲から35年を経てリリースされた。ヤマトの名場面を彩ったテーマを雄大な管弦楽・伝統的な形式に移しかえた力作を、初演を担当した大友直人がすっきりと再現。イスカンダルのテーマのヴォカリーズは、新時代の歌姫・小林沙羅。…

【CD】山本裕之作品集 輪郭主義

 ある楽器がピアノの音に対して四分音をぶつけると、なぜか本来調律が固定されているはずのピアノの音が狂ったように「ずれて」聴こえる。この現象の追求のため山本裕之がベリオの「セクエンツァ」シリーズよろしく様々な楽器を用いて不定期な連作としたのが「輪郭主義」。実際、これを聴くと相当にたまげる。楽器によってその“狂い具合”に差…

樫本大進(ヴァイオリン)

“最強の”バロック・アンサンブルと共に  名門ベルリン・フィルの精鋭を中心に組織され、モダン楽器の特性を生かしつつ、ピリオド奏法を採り入れた鮮烈なサウンド創りで“最強のバロック・アンサンブル”とも称される「ベルリン・バロック・ゾリステン(BBS)」。初夏の日本で敢行するツアーのソリストには、ベルリン・フィル第1コンサー…

楽壇生活40周年記念 磯﨑陽一 ヴァイオリン・リサイタル with 東京ヴィヴァルディ合奏団

熟成した弦の響きをじっくり味わう  東京交響楽団や新日本フィルのコンサートマスターを歴任し、現在は名ソリストとして活躍する磯﨑陽一。楽壇生活40周年を記念するリサイタルで、東京ヴィヴァルディ合奏団と共演、ヴァイオリン協奏曲集「四季」全曲をはじめ、思い入れの強い佳品の数々を披露する。  桐朋学園大在学中に渡米、ジュリアー…

【CD】ハイドン:ピアノ三重奏曲第27番、シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番/葵トリオ

 昨年秋、最難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝を果たした葵トリオの、凱旋レコーディングが早くもリリースされた(曲もコンクールで演奏されたもの)。玉のような粒立ちをもったピアノの上で、ヴァイオリンとチェロが親密に交歓し、また華麗な協奏を繰り広げる。音楽の方向感が明瞭、構成もしっかりしており、各人が切れのよい…

川田知子(ヴァイオリン)

バッハ体験の先にテレマンが見えてきた  2017年にバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」の全曲録音を完結させた川田知子が、この6月に昼夜一日で同曲を全曲演奏する。 「バッハの無伴奏作品は、ヴァイオリニストなら誰でも演奏しなければならない曲です。私も10歳くらいからソナタを弾き始め、コンクールなどで…

【CD+DVD】ミルコ・ラザール作品集 /北谷直樹&杉田せつ子

 ピリオド楽器を時代という枠組みから切り離し、個性的な表現手段として用いる動きは今や盛ん。現代スロヴェニアのミルコ・ラザールが、スイスを拠点に活躍するチェンバリスト、北谷直樹のために書いた作品集。多様な色彩とリズムの前に、「高貴で繊細」といったイメージを押し付けられてきた楽器が、時に艶めかしく、時にダイナミックに語り掛…