Tag Archive for フォルテピアノ

【CD】シューベルト:フォルテピアノによる4手連弾作品全集 第1巻 エキゾティシズムと対位法/山名敏之・山名朋子

 連弾作品はシューベルトの作品の中でも重要な位置を占めるものであるにも関わらず、作品の音楽的な特徴、込められた意味といったものを筆者は見過ごしていた。特にこれだけ緻密に対位法が駆使されていたということには非常に驚かされた。また、フォルテピアノだからこそできる表現というものも、山名夫妻の演奏を聴くことで納得である。動機の…

ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)

共鳴し合う、ウィーン古典派2人の名ソナタ  底鳴りする低音を味方につけたかと思えば、次の瞬間には、戯れる子どものような軽やかさを伴って。まさに変幻自在の音楽創りに、一瞬たりとも“耳”が離せない。  モダンとピリオド、両方の楽器の個性をきっちりと弾き分けつつ、自身のしなやかな感性を反映した瑞々しい響きを紡ぎ出すオランダの…

Music Program TOKYO プラチナ・シリーズ5  有田正広(フルート) & 上原彩子(ピアノ)

国際的奏者2人の“フェイバリット”プログラム  “奇跡の音響”と絶賛される東京文化会館の小ホールで、一流演奏家の名演を愉しむ「プラチナ・シリーズ」。今回は、各時代のフルートを吹き分け、“笛の魅力”を追究する有田正広と、第12回チャイコフスキー国際コンクールを制し、国際的に活躍するピアノの上原彩子が登場、「2人で好きな曲…

【CD】ベートーヴェン・アルバム/高田泰治

 関西とドイツで活動する高田泰治による、スイスの名工J.G.グレーバー製作のフォルテピアノ(1807年頃製)を使用した録音。「膝で操作するペダルを持つ最後期のモデル」で、貴重なオリジナル楽器だという。1800年前後に書かれたベートーヴェンの二つのソナタ「悲愴」「月光」とバガテルを収録。絶妙な演奏技術により、楽器の音の伸…

【CD】J.C.バッハとW.A.モーツァルトのクラヴィーア協奏曲/小倉貴久子

ピリオド楽器アンサンブルの活気、みずみずしさ、そして愛らしさ。それらがぎっしり詰まったこのアルバムは、フォルテピアノの小倉貴久子が続けるコンサートシリーズ「モーツァルトのクラヴィーアのある部屋」第30回を記念するライヴ録音。共演には桐山建志ほか、現代のピリオド楽器のスペシャリストたちが集結。モーツァルトの第15、27番…

小倉貴久子(フォルテピアノ)

作曲家と同時代の楽器でビゼーのピアノ作品集を録音  フォルテピアノ奏者の小倉貴久子がジョルジュ・ビゼーのピアノ作品集『アルルの女』をリリースする。ピアノのレパートリーとしては、ややレアな作曲家。なぜビゼーを? 「実は私も、FM番組のテーマ曲で流れていた『ラインの歌』の一部を知っていたぐらい。でもその『ラインの歌』を全曲…

佐藤俊介(ヴァイオリン)

オリジナル楽器で蘇るブラームスの新鮮な世界  古楽とモダン、両方のフィールドで国際的に活躍する俊英ヴァイオリニスト、佐藤俊介。そんな彼が、妻であり鍵盤楽器の若き名手でもあるスーアン・チャイ、バロック・チェロの先駆者で指揮者としても活躍する鈴木秀美と共演し、オリジナル楽器でブラームスの室内楽に対峙する。オリジナル楽器によ…

水越 啓(テノール)& 重岡麻衣(フォルテピアノ)

人間ベートーヴェンの個人的な想いが託された歌曲の魅力  バッハ・コレギウム・ジャパンへの参加など、古楽を本拠に活動するテノールの水越啓。フォルテピアノの重岡麻衣と共演したCD『ベートーヴェン歌曲選集Vol.1〜初期歌曲篇〜』をリリースする。心地よい美声で響く全22曲は、ベートーヴェンがウィーンに出た1792年からハイリ…

デンハーグピアノ五重奏団

古楽のユニークな編成で楽しむ名曲の数々  2011年にオランダで開かれた第16回ファン・ワセナール国際古楽アンサンブルコンクールを制した実力派アンサンブル「デンハーグピアノ五重奏団」が、シューベルトの「ます」をはじめ、オリジナル楽器の響きを堪能できる名曲を集めた、魅力的なステージを開く。  欧州の一線アンサンブルなどで…

ロナルド・ブラウティハム(フォルテピアノ)

現代人の感性に訴えかける鮮烈な音楽性  時代ごとの語法をきっちりと踏まえて、モダンとオリジナル、双方の鍵盤楽器を弾き分け、現代人の感性へ訴えかける鮮烈な音楽を生み出す、オランダの鬼才ロナルド・ブラウティハム。真冬のリサイタルで、親密なモーツァルト、熱きベートーヴェンで、ききての心に暖かな灯をともす。  ルドルフ・ゼルキ…