Tag Archive for ピアノ

アーティストメッセージ(15)〜野平一郎(ピアノ、作曲)

 数ヵ月前には考えも及ばなかった事態となりました。すべてのコンサートが中止となり、ホールも使えなくなり、コミュニケーションを分断されてしまったことで、我々音楽家は今までに経験したことのない文化そのものの危機に直面しています。我々の生きていく糧が奪われてしまったこうした状況が一体いつまで続くのか、正直先が見えない中で、何…

西本夏生(ピアノ)

身体感覚を刺激するヒメノの「リズム・エチュード」を世界初録音  西本夏生は東京藝術大学大学院を経てカタルーニャ高等音楽院、カステジョン高等音楽院を修了。特にスペイン音楽の演奏と普及に注力している彼女が初のソロ・アルバムとして選んだ作品は、スペインの作曲家、パスカル・ヒメノの「演奏会用リズム・エチュード 第1集・第2集」…

古畑祥子(ピアノ)

人々の心に響くショパンを 〜ドイツを拠点に活躍するピアニストが初の日本ツアー開催〜  ドイツを拠点に活躍する実力派ピアニストの古畑祥子が、名古屋・大阪・東京・福島を巡るリサイタル・ツアーを10月に行う。アメリカ、ヨーロッパ各国で高い評価を受ける彼女が、「長くドイツにいる私が、祖国である日本の皆さんへ“何か”を伝えること…

アーティストメッセージ(8)〜川口成彦(ピアノ、フォルテピアノ)

 先日NHKで流れていたクラシック音楽番組を見ていて、演奏家たちの音楽に全力を注ぐ姿、そして奏でられる美しい音楽に触れて胸が熱くなりました。「美しい音楽に会いに演奏会に行きたい!生で聴きたい!」という想いが溢れました。自分にとって音楽は演奏することも聴くことも含めて当たり前の「日常」となっていましたが、そんな「日常」の…

藤井一興(ピアノ)

美術品のように磨き上げた音色で巡るピアノの旅  洗練された宝飾品やガラス工芸作品でアール・ヌーヴォーとアール・デコの2つの様式を切り拓いたルネ・ラリック。フランスとトルコを結び、“走る高級ホテル”と称されるオリエント急行には、彼の調度品が多数あしらわれている。  若き日からパリで学び、フランス的感性による表現に定評のあ…

伊藤京子(別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサー/ピアノ)

SDGsをテーマに掲げ音楽祭のレゾンデートルをアピールする 音楽祭の根幹をなす重要な企画「ピノキオコンサート」  総監督にマルタ・アルゲリッチ、総合プロデューサーに伊藤京子と2人の女性ピアニストを軸に大分県で1998年から続いてきた別府アルゲリッチ音楽祭(公益財団法人アルゲリッチ芸術振興財団主催)。第22回の今年は「音…

コンスタンチン・リフシッツ(ピアノ)

全身全霊をかけて挑むベートーヴェンのソナタ全32曲  2020年はベートーヴェン生誕250年にあたるアニヴァーサリー・イヤー。これを記念し、「天才」と称されるウクライナ生まれのピアニスト、コンスタンチン・リフシッツが首都圏8館でピアノ・ソナタ全32曲を演奏する「ベートーヴェンへの旅」と題したシリーズを行う。  リフシッ…

東 誠三(ピアノ)

心の奥底に響くラフマニノフとシューベルトの音楽  音楽のもつ瑞々しい生命力を伝える東誠三のピアノ。聴き手の心を揺さぶる彼の生演奏は、鋭い感性とともに、広く深い見識に裏付けされている。今年のリサイタル冒頭で取り上げるのは「鐘」の通り名でも知られるラフマニノフの前奏曲嬰ハ短調。この短い曲が愛される理由について、東は次のよう…

【CD】J.S.バッハ:パルティータ(全6曲)/野平一郎

 これまで、奏者としてだけでなく楽譜校訂者としてもJ.S.バッハの作品に向き合ってきた、ピアニスト、作曲家の野平一郎が、バッハにとって組曲創作の総決算だったと考えるパルティータ全曲を一夜で演奏した際のライヴ録音。一音ずつ大切に刻むように音が鳴らされ、“うまみ”が染み出すようなハーモニーが響く。野平自身ライナーで「作曲家…

エフゲニー・ザラフィアンツ(ピアノ) スペシャル・コンサート

独創的な感性で作品に新たな光を当てるピアニスト  1959年ロシア生まれのエフゲニー・ザラフィアンツ。国内の数々のコンクールで入賞しながらも、ソ連時代ならではの不遇の日々を送ったこともあった。しかし93年、30代になってから、プレトニョフの勧めで受けたポゴレリチ国際コンクールで第2位に入賞し、国際的な活動を始めた。頭脳…