Tag Archive for ピアノ

【CD】アズーラ ―イタリアン・リサイタル― /オッタヴィアーノ・クリストーフォリ

 日本フィルのソロトランペット奏者、クリストーフォリのソロCD第2弾。イタリアンなメロディ満載の幻想曲&変奏曲に、おなじみ「夜空のトランペット」、日本人作曲家のオリジナル、ドクシツェル編の日本の歌を交え、コルネットやフリューゲルホルンも用いた、多彩かつ個性的な内容が光っている。明るく艶やかな音色とナチュラルな歌い回しは…

ピアニスト・黒田亜樹とイタリアの名手たち

ピアノ・トリオで光る最先端のソノリティ  イタリアを拠点に、クラシックからジャズ、ロック、現代音楽まで、幅広く表現するピアニストの黒田亜樹。黒田は東京藝大在学中、バンドのヴォーカルとキーボーディストとしてデビューするなど、異色の経歴を持つ奏者だ。フランス音楽コンクールを制し、ジローナ20世紀音楽コンクールでは現代作品特…

【CD】羽田健太郎:交響曲 宇宙戦艦ヤマト/大友直人&東響

 ハネケンの愛称で親しまれた羽田健太郎が心血を注ぎ、35歳で書き上げた交響曲「宇宙戦艦ヤマト」の新録音が、作曲から35年を経てリリースされた。ヤマトの名場面を彩ったテーマを雄大な管弦楽・伝統的な形式に移しかえた力作を、初演を担当した大友直人がすっきりと再現。イスカンダルのテーマのヴォカリーズは、新時代の歌姫・小林沙羅。…

第485回 日経ミューズサロン ロシア文化フェスティバル2019 IN JAPAN 国立モスクワ音楽院室内合唱団

伝統に培われた多彩で奥深い表現力    帝政時代からソヴィエト、そして現代へ。脈々と受け継がれる「合唱大国ロシア」の伝統の真髄に触れるステージだ。  1866年に創設された、名門・チャイコフスキー記念ロシア国立モスクワ音楽院。国立モスクワ音楽院室内合唱団は、合唱の権威ボリス・テヴリン教授のもと、合唱指揮科の所…

【CD】山本裕之作品集 輪郭主義

 ある楽器がピアノの音に対して四分音をぶつけると、なぜか本来調律が固定されているはずのピアノの音が狂ったように「ずれて」聴こえる。この現象の追求のため山本裕之がベリオの「セクエンツァ」シリーズよろしく様々な楽器を用いて不定期な連作としたのが「輪郭主義」。実際、これを聴くと相当にたまげる。楽器によってその“狂い具合”に差…

小林愛実(ピアノ)

モーツァルトは自分になじみ、自信の持てる作曲家の一人です  “神童”として早くから注目され、すでに盛んに演奏活動を行う中、高校3年でカーティス音楽院に留学した小林愛実。2015年にはショパン国際ピアノコンクールに挑戦してファイナリストとなった。現在23歳、ピアニストとして多様な経験を重ね、着実に音楽性を育んでいる。  …

清水和音 ピアノ・リサイタル

極上の音響空間に響く練達のドラマ  清水和音は今、ピアノ音楽の魅力を明確かつ衒いなく伝えてくれるピアニスト(特に男性奏者)として真っ先に名を挙げるべき存在だ。35年以上にわたって第一線で活躍を続ける彼は近年、持ち前の完璧な技巧と豊かな音楽性に深みや滋味を加え、1音1音が実在感を持った傾聴すべき演奏を聴かせている。広大な…

【CD】France Romance/福間洸太朗

 福間洸太朗が、自身のピアノ人生における重要な出来事とゆかりのフランス音楽を集めたアルバム。自ら編曲を手がけた「ラ・ヴァルス」や「ジュ・トゥ・ヴ」は、品の良さが保たれつつ、ピアノならではのハーモニーの厚みと色彩が楽しめる。福間も協力して楽譜が出版されたワイセンベルク「シャルル・トレネによる6つの歌の編曲」は、親しみやす…

【CD】第10回 浜松国際ピアノコンクール2018

 2018年11月に行われた第10回浜松国際ピアノコンクール。第1位から6位の入賞者、奨励賞そして日本人作品最優秀演奏賞、計8名の演奏のハイライトが2枚組のCDでリリースされた。優勝したトルコ出身のジャン・チャクムルの演奏からはショパンの幻想ポロネーズ、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番、そして鬼気迫るリストの協奏曲第…

ロジェ・ムラロ(ピアノ)

鋭敏な感性と変幻自在なタッチ  今年還暦を迎えたロジェ・ムラロだが、トッパンホールではこれまでにもメシアン「幼な子イエスにそそぐ20の眼差し」全曲やラヴェル・ピアノ曲全曲演奏など大型プロジェクトを成功に導いてきた。どんな音楽も独自の光で照らしだす鋭敏な感性と変幻自在なタッチ。今回の公演でもそのエッセンスが堪能できそうだ…