Tag Archive for ピアノ

小林愛実(ピアノ)

モーツァルトは自分になじみ、自信の持てる作曲家の一人です  “神童”として早くから注目され、すでに盛んに演奏活動を行う中、高校3年でカーティス音楽院に留学した小林愛実。2015年にはショパン国際ピアノコンクールに挑戦してファイナリストとなった。現在23歳、ピアニストとして多様な経験を重ね、着実に音楽性を育んでいる。  …

清水和音 ピアノ・リサイタル

極上の音響空間に響く練達のドラマ  清水和音は今、ピアノ音楽の魅力を明確かつ衒いなく伝えてくれるピアニスト(特に男性奏者)として真っ先に名を挙げるべき存在だ。35年以上にわたって第一線で活躍を続ける彼は近年、持ち前の完璧な技巧と豊かな音楽性に深みや滋味を加え、1音1音が実在感を持った傾聴すべき演奏を聴かせている。広大な…

【CD】France Romance/福間洸太朗

 福間洸太朗が、自身のピアノ人生における重要な出来事とゆかりのフランス音楽を集めたアルバム。自ら編曲を手がけた「ラ・ヴァルス」や「ジュ・トゥ・ヴ」は、品の良さが保たれつつ、ピアノならではのハーモニーの厚みと色彩が楽しめる。福間も協力して楽譜が出版されたワイセンベルク「シャルル・トレネによる6つの歌の編曲」は、親しみやす…

【CD】第10回 浜松国際ピアノコンクール2018

 2018年11月に行われた第10回浜松国際ピアノコンクール。第1位から6位の入賞者、奨励賞そして日本人作品最優秀演奏賞、計8名の演奏のハイライトが2枚組のCDでリリースされた。優勝したトルコ出身のジャン・チャクムルの演奏からはショパンの幻想ポロネーズ、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番、そして鬼気迫るリストの協奏曲第…

ロジェ・ムラロ(ピアノ)

鋭敏な感性と変幻自在なタッチ  今年還暦を迎えたロジェ・ムラロだが、トッパンホールではこれまでにもメシアン「幼な子イエスにそそぐ20の眼差し」全曲やラヴェル・ピアノ曲全曲演奏など大型プロジェクトを成功に導いてきた。どんな音楽も独自の光で照らしだす鋭敏な感性と変幻自在なタッチ。今回の公演でもそのエッセンスが堪能できそうだ…

【CD】ハイドン:ピアノ三重奏曲第27番、シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番/葵トリオ

 昨年秋、最難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで優勝を果たした葵トリオの、凱旋レコーディングが早くもリリースされた(曲もコンクールで演奏されたもの)。玉のような粒立ちをもったピアノの上で、ヴァイオリンとチェロが親密に交歓し、また華麗な協奏を繰り広げる。音楽の方向感が明瞭、構成もしっかりしており、各人が切れのよい…

渡辺健二 ピアノリサイタル

深淵で内省的な世界へと誘うピアニズム  リスト作品に造詣が深く、東京藝術大学で後進の指導にも当たるピアニスト渡辺健二。昨年のリサイタルに引き続き今年もバルトークとリストの組み合わせ、そしてシューベルトという3人の作曲家を並べたユニークなプログラミングで聴かせる。前半はハンガリー出身という共通点のあるバルトークとリスト。…

ベンジャミン・フリス ピアノリサイタル

イギリスが誇る名手が「ディアベリ」を引っさげてやってくる  マルタ・アルゲリッチなど国際的なピアニストを輩出してきたブゾーニ国際ピアノコンクールで最高位入賞、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール優勝を果たしたイギリスのピアニスト、ベンジャミン・フリス。多くのオーケストラからオファーが殺到し、ズービン・メータ指揮による…

【CD】プロミス―PROMISE―/小田桐寛之

 都響の首席トロンボーン奏者、小田桐寛之の7枚目のソロCD。日本屈指の個人技もむろん満喫できるが、一部編曲も担当する妻のピアノ、米国でジャズを中心に活躍する息子のパーカッション、元・同僚のトロンボーンがコラボした、ファミリー・セッションの妙に魅せられる。クラシックからピアソラ、宮沢賢治の曲まで、構成は全くのボーダーレス…

【CD】チマローザ:宮廷楽士長&ペルゴレージ:奥様女中/佐藤征一郎

 17〜18世紀のイタリアで、シリアスなオペラの幕間に息抜きとして上演され人気を博した「インテルメッツォ」。その有名な2作品に挑んだ、日本の名バスバリトン佐藤征一郎による絶頂期(1984年)のライヴ録音が登場。オーケストラの練習風景を各楽器奏者と格闘するマエストロの視点で描いた一人芝居《宮廷楽士長》はイタリア語、小間使…