ヨルゲン・ファン・ライエン(トロンボーン) スペシャルライブ

名手の比類なきパフォーマンスを体験するチャンス

©Marco Borggreve
 鮮烈で多様な色彩を纏った表現力。そして、圧倒的なる技巧。トロンボーンとは、これほどに魅力的で、心を打つ楽器だったのか。驚きと衝撃を、世界中の聴衆に与えているのが、オランダの名門ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者、ヨルゲン・ファン・ライエンだ。

 ソリストとしても、BBC交響楽団など、各国の第一線楽団と共演を重ねる名手。トゥーロン、ゲブウィラーと2大国際トロンボーン・コンクールを制し、ロッテルダム・フィル首席を経て、コンセルトヘボウ管へ。フィンランドの巨匠カレヴィ・アホをはじめ、その音色に魅せられた多くの作曲家が、彼のために作品を書いている。

 今回は、マルチェッロ「オーボエ協奏曲」などバロックから、ストラヴィンスキー、ファリャ、リゲティ、ペルトなど近現代、そして、ピアソラのタンゴまで、山本麻紀のピアノを伴って。さらに、東京トロンボーン・オーケストラとの共演で、現代ドイツのF.M.マイアーがライエンに捧げた佳品「スリップストリーム」が披露される。また、3月10日から15日に彼が講師を務めるアカデミーも開催。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2019年3月号より)

2019.3/16(土)16:00 滝野川会館
問:プロアルテムジケ03-3943-6677
https://www.proarte.jp/