【モニター試写】パリ・オペラ座『バレエ・リュス』が1日限りの特別上映

 3月31日(金)、TOHOシネマズ日本橋TOHOシネマズ梅田パリ・オペラ座『バレエ・リュス』が上映される。
 美術・ファッション・音楽を融合した新たなバレエの価値を生み出したロシアの名プロデューサー、セルゲイ・ディアギレフ(1872-1929)生誕145周年を記念して、ディアギレフの誕生日である3月31日に1日限り上映される。演目は、「バレエ・リュス」誕生から100年を迎えた2009年にパリ・オペラ座で上演された「バレエ・リュス」100周年記念公演『ばらの精』『牧神の午後』『三角帽子』『ペトルーシュカ』の4作品。

 WEBぶらあぼでは、本作品のモニター試写会に読者限定5組10名様をご招待(応募要項は下欄参照)

 バレエ・リュスは、1909年にディアギレフが主宰し結成したロシア・バレエ団。ワツラフ・ニジンスキー(1889-1950)をはじめとする振付家・ダンサーに加え、ストラヴィンスキー(1882-1971)ほか20世紀を代表する作曲家や芸術家(ピカソ、マティス、コクトー、シャネル、ローランサン、ブラック)などとの協働で、新たなバレエの価値を生み出した。その活動は1929年のディアギレフの死まで続いた。なかでも、ストラヴィンスキーがバレエ・リュスのために書いた1910年の『火の鳥』、1911年の『ペトルーシュカ』、1913年の『春の祭典』は20世紀を代表するバレエ音楽となった。

 本上映の作品のうち、『ばらの精』と『ペトルーシュカ』の振付は、バレエ・リュス結成当初から振付家として参加し初期作品のほとんどを振り付けたミハイル・フォーキン(1880-1942)。今日、バレエ・リュスのレパートリーで再演されている作品のほとんどがフォーキンによるものだが、ウェーバー(ベルリオーズ編)の「舞踏への勧誘」に振り付けた『ばらの精』(1911年)は舞踏会に出かけた少女の夢を描いた美しい物語で、現在でも世界中のバレエ団の主要レパートリーとして愛されている。2014年、惜しまれながらオペラ座を後にしたイザベル・シアラヴォラが少女役、オペラ座のエトワールのなかでも卓越したテクニックの持ち主として知られ、3月のパリ・オペラ座バレエ団2017年日本公演で『テーマとヴァリエーション』『ラ・シルフィード』にも出演するマチアス・エイマンがばらの精を踊る。美術は『火の鳥』『牧神の午後』『ダフニスとクロエ』なども手がけたレオン・バクスト

『ばらの精』

 『ペトルーシュカ』(1911年)はストラヴィンスキーの三大バレエ音楽のひとつとして、バレエでの上演のみならずクラシック音楽のコンサートでも演奏されるなど人気の作品。日本では「エトワール・ガラ」のアーティスティック・オーガナイザーとしても親しまれているバンジャマン・ペッシュ(当時エトワール。2016年引退)がペトルーシュカ役で出演している。美術はアレクサンドル・ブノワ。バレエ界のアカデミー賞とも言われ世界的に権威のあるバレエの賞の一つ「ブノワ賞」はアレクサンドル・ブノワに由来する。
『ペトルーシュカ』

 『牧神の午後』(1912年)ワツラフ・ニジンスキー(1889-1950)がドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」に振り付けた作品。角ばった腕の動きや腰を落とし踏みつけるような跳躍など、ニジンスキーやその助手だったブロニスラワ・ニジンスカ(1891-1972)に特徴的な振付。ヌレエフにより最年少のエトワールに指名され2014年にオペラ座を去るまで同劇場の代名詞ともなっていたニコラ・ル・リッシュが牧神を踊る。
 
『牧神の午後』

 『三角帽子』(1919年)は、ストラヴィンスキーがディアギレフに紹介したファリャが音楽を、レオニード・マシーン(1895-1979)が振付を、ピカソが美術を手がけた作品。物語はパントマイム『代官と粉屋の娘』に題材をとった喜劇。スペインのリアルな情感を表現しようとロマの踊り手に指南を受けたマシーンの振付は、スペイン土着の踊りの動きを取り入れた斬新なものだった。
 2011年までエトワールを務めたジョゼ・マルティネスが粉屋を、2018年に引退を予定しているエトワールのひとりマリ=アニエス・ジロが粉屋の娘を踊る。

■セルゲイ・ディアギレフ生誕145周年記念特別上映 パリ・オペラ座『バレエ・リュス』
●上映日時:2017年3月31日(金) ※1日のみ、2回上映
1回目)12:00〜13:40/2回目)19:00〜20:40※全席指定(完全入替制)
●上映館:
東京)TOHOシネマズ 日本橋/大阪)TOHOシネマズ 梅田
●料金:各作品 一般3,000円 学生2500円(入場時学生証提示)
●チケット発売
チケットぴあにて先行発売、上映劇場にて残数がある場合に限り当日券販売予定

【チケットぴあ 発売情報】
http://w.pia.jp/t/ballets-russes/
●Pコード:
TOHOシネマズ日本橋:556-603/ TOHOシネマズ梅田:556-604
●チケット発売スケジュール
・プレリザーブ) 2月25日(土)11時〜3月12日(日)23時59分(※3月14日(火)夜 結果発表)
・一般販売)3月18日(土)10時〜3月29日(水)23時59分

【劇場販売】 
インターネットチケット購入システムvit:3月31日(金)0:00〜
劇場窓口:3月31日(金) 劇場オープン時〜

【作品情報】
収録:2009年12月パリ・オペラ座(ガルニエ宮)
管弦楽:パリ・オペラ座管弦楽団
指揮:ヴェロ・パーン
出演:パリ・オペラ座バレエ団
配給:カルチャヴィル合同会社 info@culture-ville.jp

『ばらの精』(原題:“Le Spectre de la rose”)
出演:ばらの精)マチアス・エイマン(エトワール)
   少女)イザベル・シアラヴォラ(エトワール)
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー
編曲:エクトル・ベルリオーズ
美術:レオン・バクスト

『牧神の午後』(原題 :“L’Après-midi d’un faune”)
出演:牧神)ニコラ・ル・リッシュ(エトワール)
   ニンフ)エミリー・コゼット(エトワール)
振付:ワツラフ・ニジンスキー
音楽:クロード・ドビュッシー
美術:レオン・バクスト

『三角帽子』(原題:”Le tricorne”)
出演:粉屋の女房)マリ=アニエス・ジロ(エトワール)
   粉屋)ジョゼ・マルティネズ(エトワール
   コリヒドール)ファブリス・ブルジョア(ゲストダンサー)
振付:レオニード・マシーン
音楽:マヌエル・デ・ファリャ
美術:パブロ・ピカソ

『ペトルーシュカ』(原題:“Petrouchka”)
出演:ペトルーシュカ)バンジャマン・ペッシュ(エトワール)
   バレリーナ)クレールマリ・オスタ(エトワール)
   ムーア人)ヤン・ブリダール(プルミエ・ダンスール)
   魔術師)ステファン・ファヴォラン(プルミエ・ダンスール)
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
美術:アレクサンドル・ブノワ

■公式サイト
https://www.culture-ville.jp/parisoperaballetrusses


【モニター試写会:詳細と応募先】
◆セルゲイ・ディアギレフ生誕145周年 特別上映パリ・オペラ座 2009年公演『バレエ・リュス』モニター試写会
3月7日(火)13:00開映(12:30開場)
(上映時間:1時間48分)
[試写会場]
映画美学校(渋谷駅徒歩8分)

■応募条件
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