Tag Archive for 高橋悠治

アルディッティ弦楽四重奏団 & 高橋悠治(ピアノ)

時代の先端を行くトップ・アーティストたちの共演  9月にオープンする高崎芸術劇場は、群馬では初の音楽専用ホールを備えている。演奏者の息遣いまで伝わる、室内楽に理想的な最新設備のホールのオープニングを祝いに、現代音楽の最前線を走るクァルテットがやってくる。  アルディッティ弦楽四重奏団は結成以来45年、フロントに立ち続け…

新しい耳 テッセラの秋・第25回音楽祭

インティメイトな空間で新鮮な音楽と触れ合う  東京・三軒茶屋、その駅前のビルにある「サロン・テッセラ」は、小さいながらも6メートルの高さのある空間が広がり、クラシックのコンサート、特に室内楽に最適の響きを持つ。ここで11月1〜3日に開催されるのが「新しい耳 テッセラの秋音楽祭」だ。ピアニストの廻由美子が主宰する音楽祭で…

【CD】竹田恵子オペラひとりっ切り ―高橋悠治作品集―/竹田恵子&高橋悠治

 2004年にオペラシアターこんにゃく座を退座したのち竹田恵子が立ち上げた「オペラひとりっ切り」シリーズの最新CDには高橋悠冶作曲による4作品を収録。限られた音数によるある種“抑制”された高橋の音楽はそれゆえに聴き手の想像力を大いにかき立てるものがあるが、これに対して竹田の歌は様々な声色と表情を駆使して実に多様な情景を…

【CD】ことばのない詩集/高橋悠治

 高橋悠治は昨今、ますます洋の東西や時代、様式が意味をなさなくなってしまう自在の境地に遊んでいるように見える。本アルバムにも、その精神は如実に表れている。奇妙にスウィングするクープラン「花開くユリ」の千鳥足に魅せられてついていくと、いつの間にかマリピエロの幻想の世界へと足を踏み入れている。高橋の即興的な自作「空撓連句」…

高橋悠治(作曲/ピアノ)

思索で紡ぐアンソロジー  80歳を超えてなお、作曲・ピアノで瑞々しい活動を続ける高橋悠治。今年3月に浜離宮朝日ホールで行われたリサイタルのライヴによる新譜『ことばのない詩集』は、ハンガリー出身のチャポー・ジュラ(1955-)の「『優しいマリア』変奏曲」を軸にしたスリリングな選曲だ。  高橋とこの異才との出会いは10年ほ…

2019年6月発売のおすすめチケット情報

■6/3(月)発売 NHK音楽祭2019 ◎NHK交響楽団 2019.10/10(木)19:00 NHKホール トン・コープマン(指揮)NHK交響楽団 イツァベル・アリアス・フェルナンデス(ソプラノ) ヴィープケ・レームクール(アルト) パトリック・グラール(テノール) クラウス・メルテンス(バリトン) 新国立劇場合唱…

【CD】ドビュッシーとパリの詩人たち/青柳いづみこ&高橋悠治

 日本を代表するドビュッシー研究家・ピアニストである青柳いづみこによる本ディスクは、ドビュッシーの「印象派」というイメージをくつがえす重要なものとなっている。ドビュッシーは象徴派や高踏派の詩人と親交を結び、影響を受けた楽曲を数多く残した。詩と密接に結びついた音楽が青柳と高橋悠治との連弾や青柳と盛田麻央のデュオによって紡…

テッセラの秋・第23回音楽祭「新しい耳」

小空間で体験する先鋭的なパフォーマンス  「新しい耳」はピアニストの廻由美子が主宰、春・秋の年2回開催されている小さな、しかし先鋭的な音楽祭。23回目となる「秋」の第1夜では、マルモ・ササキ(チェロ)と髙杉健人(コントラバス)、2人の遣い手が、圧倒的なスケールで“疾走”する低音楽器デュオを聴かせる。  イタリア、スイス…

【CD】余韻と手移り/高橋悠治

 ぽつりぽつりと置かれるリズムに奇妙な節回しを乗せたバッハのパルティータに始まり、小さな鐘の共鳴(ナッセン)や日本的な情緒を宿した煌めき(増本伎共子)が続く。激しくごつごつとしたテクスチュア(高橋、ヴィヴィエ)には、シンプルな点描風景(石田秀実)が対比される。響きの万華鏡が過ぎていった後のチマローザは、しみじみと美しい…

【CD】風ぐるま2《鳥のカタコト 島のコトカタ》/波多野睦美&栃尾克樹&高橋悠治

 声と言葉を操る波多野の表現が深く美しい。詩人・時里が台本を書き下ろした「納戸の夢〜」の創作にあたって、波多野は高橋に「レチタティーヴォ(しゃべり)とアリア(歌)の間で、声が行き来するような曲を」と依頼したという。波多野は上演形態から「モノオペラ」と称しているが、高橋と時里は、おそらくは音と言葉の関係をオペラに対置して…