インティメイトな空間で新鮮な音楽と触れ合う
東京・三軒茶屋、その駅前のビルにある「サロン・テッセラ」は、小さいながらも6メートルの高さのある空間が広がり、クラシックのコンサート、特に室内楽に最適の響きを持つ。ここで11月1〜3日に開催されるのが「新しい耳 テッセラの秋音楽祭」だ。ピアニストの廻由美子が主宰する音楽祭で、普通のコンサートではなかなかお目にかかれない貴重な作品に触れられる場として注目されている。
この秋の第25回では、第1夜にギターの大萩康司が登場。「風の道」と題して、アリエル・アッセルボーンのタイトル曲などを演奏するほか、角田隆太の新作を世界初演する。第2夜は昨年佐治敬三賞を受賞した作曲家・伊左治直の個性的な作品を集めたコンサートで、高橋悠治、廻由美子がピアノで参加、作曲者自身もパーカッションで演奏に加わる。第3夜は高橋悠治の作品を集める。特に1977年に作曲された「ぼくは12歳」全曲(歌:波多野睦美)を聴ける貴重な機会となる。新鮮な音楽に触れたい。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2019年10月号より)
【第1夜】2019.11/1(金)19:00
【第2夜】11/2(土)16:00
【第3夜】11/3(日・祝)16:00
三軒茶屋/サロン・テッセラ
問:オーパス・ワン042-313-3213
https://www.atarashii-mimi.com/