Tag Archive for 読売日本交響楽団

エイヴィン・グルベルグ・イェンセン(指揮) 読売日本交響楽団

新たな才能、無類の名手がもたらす多彩な喜び  ベルリン・フィル、パリ管、ミュンヘン・フィル等で評価を上げている指揮者の初登場となれば、期待して当然だろう。読響の5月公演は、そのエイヴィン・グルベルグ・イェンセンが2つのプログラムを振る。ノルウェー生まれの彼は、2009〜14年ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席指揮者を…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

リームとブルックナーが出合う時  読売日本交響楽団の常任指揮者シルヴァン・カンブルランのプログラムは、つねに一捻りしてあるのが楽しみである。漫然とならべることなく、前後の組合せをしっかりと考え、関連させる。今回も19世紀と20世紀のドイツ語圏、ロマン派と現代音楽の2作品で、いったいどんな結びつきを聴かせてくれるだろうか…

ジェラール・コルステン(指揮) 読売日本交響楽団

芳醇な薫りただよう、匠の技  指揮者のジェラール・コルステンは南アフリカ生まれで、もとはヴァイオリニストで、カメラータ・ザルツブルクやヨーロッパ室内管弦楽団のコンサートマスターを歴任したひとである。指揮者としても、1999年から2005年までイタリアのカリアリの歌劇場の音楽監督をつとめるなど、すでに20年近いキャリアを…

よみうり大手町ホール 読響アンサンブル・シリーズ Vol.4 ピアノを迎えて――河村尚子の「ます」

 よみうり大手町ホールを舞台に、読売日本交響楽団のメンバーが多彩な室内楽公演をくりひろげる「読響アンサンブル・シリーズ」。シリーズ第4回となる今回の公演では、注目のピアニスト河村尚子を招いて、弦楽器奏者たちとのアンサンブルが披露される。ヴァイオリンは読響第2ヴァイオリン首席の瀧村依里。さらにヴィオラの鈴木康浩、チェロの…

宮本亜門(演出)

《魔笛》には何よりもモーツァルトの人類への愛情を感じます  ミュージカルを始め、オペラ、演劇、歌舞伎と国内外で幅広いジャンルの作品を手掛け、日本を代表する舞台演出家のひとりである宮本亜門。東京二期会ともこれまで4作品でコラボを重ね、いずれも高い評価を集めてきた。  「ダ・ポンテ三部作」に続いてモーツァルトでは4作目とな…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

全ては刺激的な“新世界”へと向う  カンブルラン&読響は、いま成熟の域に入っている。昨年12月のメシアン「トゥーランガリラ交響曲」は、それを確信させる名演だった。美しくも密度の濃い響きで、音の綾を精妙に描いたこの演奏は、作品のクラシカルな美感を炙り出し、両者の充実ぶりを如実に知らしめた。彼らは来る3月、同じプログラム(…

下野竜也(指揮) 読売日本交響楽団

マーラーとタケミツの深遠なる世界へ  首席客演指揮者というポストの効力を最大限に活用するがごとく、読売日本交響楽団の定期演奏会では、音楽シーンに新たな問題提起をするようなプログラムで客席を唸らせてくれる下野竜也。1月の『読響メトロポリタン・シリーズ』および『サントリーホール名曲シリーズ』では、マーラーの交響曲第5番と武…

準・メルクル(指揮) 読売日本交響楽団

指揮者の“履歴書”プログラム  準・メルクルが読売日本交響楽団を指揮するのは、意外にも今回が初めて。そのデビュー公演にあたって選んだ曲が興味深い。なぜなら、準・メルクルの“履歴書”が含まれているからだ。シェーンベルクがオーケストレーションした、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番である。  指揮者の個性や特徴を考えるうえで…

読響アンサンブル・シリーズ Vol.3 ニュー・イヤー・コンサート〜華麗なる木管五重奏〜

快適な空間で極上の響きに浸る至福の新年  木管アンサンブルの響きは、理屈抜きに心地よい。それを木に包まれた小ぶりのホールで聴けば、心地よさはさらに増す。1月によみうり大手町ホールで行われる「ニュー・イヤー・コンサート〜華麗なる木管五重奏〜」は、まさにそんな幸せなコンサートだ。『読響アンサンブル・シリーズ』の第3回目でも…

第12回 東京音楽コンクール 優勝者コンサート

未来のスターたちの饗宴  芸術家として羽ばたく可能性に富んだ若い演奏家の発掘と支援・育成を目的に、東京文化会館などが開催している「東京音楽コンクール」。2014年夏に開かれた第12回大会では、坪井夏美(ヴァイオリン)と梅田智也(ピアノ)、岡昭宏(バリトン)の3人が、優勝の栄冠を手に。1月に開催される「優勝者コンサート」…