セバスティアン・ヴァイグレが読響第10代常任指揮者に就任

 読売日本交響楽団は5月9日、2019年4月1日よりドイツの指揮者セバスティアン・ヴァイグレが同団第10代常任指揮者に就任すると発表した。最初の任期は22年3月までの3年間。19年3月末日で第9代常任指揮者を退任するシルヴァン・カンブルランの後任となる。
 ヴァイグレは1961年ベルリン生まれ。ハンス・アイスラー音楽大学でホルン、ピアノ、指揮を学び、最初はホルン奏者としてキャリアをスタート。その後、指揮者として本格的に活動を開始、めきめきと頭角を現し、2008年からはフランクフルト歌劇場の音楽総監督のポストに就いている。07年にはバイロイト音楽祭に《マイスタージンガー》でデビューしたほか、メトロポリタン歌劇場、ベルリン国立歌劇場、ドレスデン国立歌劇場、バイエルン国立歌劇場等に客演するとともに、ベルリン放送響、ウィーン響、フランクフルト放送響でもタクトを執り、オペラとコンサートの両輪で国際的な活躍ぶりを見せている。読響には16年8月に初登場し、シューマン「交響曲第4番」、R.シュトラウス「家庭交響曲」などドイツ・ロマン派作品などで絶賛され、17年には東京二期会で《ばらの騎士》を指揮し日本の音楽ファンに卓越した音楽性を印象づけた。

読売日本交響楽団
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