Tag Archive for 読売日本交響楽団

宮本亜門(演出)

《魔笛》には何よりもモーツァルトの人類への愛情を感じます  ミュージカルを始め、オペラ、演劇、歌舞伎と国内外で幅広いジャンルの作品を手掛け、日本を代表する舞台演出家のひとりである宮本亜門。東京二期会ともこれまで4作品でコラボを重ね、いずれも高い評価を集めてきた。  「ダ・ポンテ三部作」に続いてモーツァルトでは4作目とな…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

全ては刺激的な“新世界”へと向う  カンブルラン&読響は、いま成熟の域に入っている。昨年12月のメシアン「トゥーランガリラ交響曲」は、それを確信させる名演だった。美しくも密度の濃い響きで、音の綾を精妙に描いたこの演奏は、作品のクラシカルな美感を炙り出し、両者の充実ぶりを如実に知らしめた。彼らは来る3月、同じプログラム(…

下野竜也(指揮) 読売日本交響楽団

マーラーとタケミツの深遠なる世界へ  首席客演指揮者というポストの効力を最大限に活用するがごとく、読売日本交響楽団の定期演奏会では、音楽シーンに新たな問題提起をするようなプログラムで客席を唸らせてくれる下野竜也。1月の『読響メトロポリタン・シリーズ』および『サントリーホール名曲シリーズ』では、マーラーの交響曲第5番と武…

準・メルクル(指揮) 読売日本交響楽団

指揮者の“履歴書”プログラム  準・メルクルが読売日本交響楽団を指揮するのは、意外にも今回が初めて。そのデビュー公演にあたって選んだ曲が興味深い。なぜなら、準・メルクルの“履歴書”が含まれているからだ。シェーンベルクがオーケストレーションした、ブラームスのピアノ四重奏曲第1番である。  指揮者の個性や特徴を考えるうえで…

読響アンサンブル・シリーズ Vol.3 ニュー・イヤー・コンサート〜華麗なる木管五重奏〜

快適な空間で極上の響きに浸る至福の新年  木管アンサンブルの響きは、理屈抜きに心地よい。それを木に包まれた小ぶりのホールで聴けば、心地よさはさらに増す。1月によみうり大手町ホールで行われる「ニュー・イヤー・コンサート〜華麗なる木管五重奏〜」は、まさにそんな幸せなコンサートだ。『読響アンサンブル・シリーズ』の第3回目でも…

第12回 東京音楽コンクール 優勝者コンサート

未来のスターたちの饗宴  芸術家として羽ばたく可能性に富んだ若い演奏家の発掘と支援・育成を目的に、東京文化会館などが開催している「東京音楽コンクール」。2014年夏に開かれた第12回大会では、坪井夏美(ヴァイオリン)と梅田智也(ピアノ)、岡昭宏(バリトン)の3人が、優勝の栄冠を手に。1月に開催される「優勝者コンサート」…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

まさに極彩色の音響世界  12月の読売日本交響楽団定期では現代ものを得意とするカンブルランが、メシアンの大作「トゥーランガリラ交響曲」を披露する。カンブルランのメシアンといえば、以前シェフを務めていた独SWR南西ドイツ放送響と制作した管弦楽全集で、スコアを綿密に読み解き、的確に構築していく手腕が高く評価された。深い信頼…

グラミー賞オペラ《アイナダマール》が日本初演、日生劇場で15,16日

日生劇場で毎年開催されている『NISSAY OPERA(ニッセイオペラ)』。今年はアルゼンチンの作曲家ゴリホフの《アイナダマール》を日本初演する。15、16日の本公演に先立ち、12日から14日までの3日間、「ニッセイ名作鑑賞教室」として、中学・高校生向けに同演目が上演されている。うち13日の公演では、15日のキャスト(…

オペラ《アイナダマール》日本初演

グラミー賞にも輝いた人気オペラが初上陸  一昨年・昨年とドイツ現代音楽界の巨匠アリベルト・ライマンのオペラを紹介して話題を呼んだ日生劇場。今年はユダヤ系アルゼンチン人の作曲家オスバルド・ゴリホフの《アイナダマール》(涙の泉)を日本の聴衆に問う。  詩人として活躍し、画家ダリなど時代の才人たちと親交を結んだフェデリコ・ガ…

ペトル・ヴロンスキー(指揮) 読売日本交響楽団

今や稀なる重厚・壮大なマーラー  マーラーは、15歳までチェコの町イフラヴァで暮らした。それゆえ同国の指揮者には、シンパシーに満ちた演奏史がある。ペトル・ヴロンスキーも、クーベリック、ノイマン、マーツァルといった系譜に属するマエストロだ。2011年5月(大震災の直後!)、ヴロンスキーはマーツァルの代役で読響に登場し、交…