Tag Archive for 読売日本交響楽団

ローター・ツァグロゼク(指揮) 読売日本交響楽団

10年ぶりの来日で名匠が聴かせるドイツ・プロ  派手さはないが着実な仕事ぶりで安定した評価があり、気が付くと巨匠にふさわしい貫録を身に着けているアーティストがいる。70代半ばに入ってきたローター・ツァグロゼクは、これからそんなふうに評価される指揮者ではないか。若くしてパリ・オペラ座の音楽監督を務め、ナチ時代の作曲家に光…

シルヴァン・カンブルラン(指揮) 読売日本交響楽団

“夜の調べ”にゆったりと浸る  毎回、意欲的なプログラムを聴かせてくれるシルヴァン・カンブルランと読響。このコンビが2月に披露するのは、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」とモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」(=小さな夜の音楽)を組み合わせた、「夜曲」のプログラム。なるほど、その手があったかと思わされる。 …

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮) 読売日本交響楽団 特別演奏会『究極のブルックナー』

ブルックナーと対峙するマエストロの現在  スクロヴァチェフスキは1923年10月3日生まれだから、92歳。ブルックナー指揮者として名をはせた長老は多いが、いよいよヴァントを超えて朝比奈隆に近づいてきた。しかも凄いのは、毎年のように来日し若々しい音楽を披露している点だ。足取りもしっかりしているし、まだまだ元気な音楽を聴け…

ミヒャエル・ボーダー(指揮) 読売日本交響楽団

世紀転換期の爛熟の美に浸る稀少な体験  読響の1月定期は極めて興味深い。指揮はミヒャエル・ボーダー。ウィーン国立歌劇場やベルリン・フィル等で活躍しているこのドイツの名匠は、精巧な音楽作りと熱いタクトで絶賛を博し、中でも後期ロマン派や近現代作品に定評がある。日本でも複数の楽団や新国立劇場で敏腕を発揮しているが、今回読響と…

読響2016/17シーズンプログラムの聴きどころ

個性豊かな世界的音楽家が居並ぶ壮観な陣容  ゴージャスかつ重厚なサウンドにますます磨きがかかる読売日本交響楽団。2016/17シーズンも豪奢なラインナップが目を引く。ここでは、柱を成す「定期演奏会」と、土曜&日曜の「マチネーシリーズ」の聴きどころをご紹介しよう。  常任指揮者として7年目を迎えるシルヴァン・カンブルラン…

オスモ・ヴァンスカ(指揮) 読売日本交響楽団

満を持してのシベリウス・プログラム  フィンランドの国民的大作曲家ジャン・シベリウスが今年生誕150年を迎える。日本でも愛好家の多い作曲家だけに、多数の演奏会でシベリウスの作品が取りあげられている。  なかでも注目したいのは、フィンランドが誇る世界屈指のシベリウス指揮者、オスモ・ヴァンスカが読売日本交響楽団を指揮する2…

【ゲネプロレポート】NISSAY OPERA《ドン・ジョヴァンニ》

 2012年の《フィガロの結婚》で話題を呼んだ広上淳一と菅尾友のコンビが、日生劇場に再び登場、NISSAY OPERA/ニッセイ名作シリーズ《ドン・ジョヴァンニ》を上演する。  去る8日(日)に行われた池内響組のゲネプロ(GP・最終総稽古)を取材した。 (Photo:M.Terash & J.Otsuka/TokyoM…

下野竜也(指揮) 読売日本交響楽団

29年ぶりに鳴り響くアダムズの大作  「この人が振る“現代もの”なら絶対楽しめるはず!」という安心感が、最近の下野竜也には定着してきた。支持を得ている理由の一つに、独自の審美眼に基づく選曲力があることは間違いない。はやりの曲や作曲家を追いかけるのではなく、完成度は高いのに知名度がなく埋もれている曲、吹奏楽などで人気の出…

ケン=デイヴィッド・マズア(指揮) 読売日本交響楽団 「三大交響曲」

“サラブレット”が振る王道の3曲!  クラシック音楽の「三大交響曲」といったら、どの曲を選ぶだろうか。その答えはもちろん人によってまちまちだろうが、「一回の演奏会ですべて演奏可能な人気曲」という条件を付けるとすれば、この夏、読響が聴かせてくれる「三大交響曲」ということになるのではないか。シューベルトの交響曲第7番「未完…

宮本亜門版《魔笛》が開幕〜東京二期会&リンツ州立劇場共同制作

 本日から東京文化会館で上演される東京二期会とリンツ州立劇場の共同制作、オペラ《魔笛》。  主人公のひとりである王子タミーノが「魔法の笛」の力を借りて、いくつもの試練を乗り越えるというストーリーは、どこかRPG(ロールプレイングゲーム)を想わせるところがあります。  それならば、いっその事、RPGとして演出してしまおう…